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狸原礼の日常 狐屋コオリ編
『天照和子のけじめの付け方』に関連することあります!!
https://tanpen.net/novel/series/c9698495-379f-40c2-92c6-464a799e5f04/
こっちも見てみて!
|神鴉珠《かんがらすたま》のウバワレ騒ぎ(もとい、|神鴉タマ《かんがらすたま》と天照さんの結婚騒ぎ)は本当に大変だった。
天照さんは、自分がタマに恋してる、とか勘違いしてるし、僕と若、上さまに止められてもやめようとしなかった。
神鴉珠は自分の意思でウバワレを憑かせるし、自分の当主としての責任を果たすとか言って、天照さんをナナシに食わせようとしたり。
ただ、終わった後に一つ妙なのは、若の様子が明らかにおかしいこと。
なぜか顔が急に赤くなることがあるし、部屋にこもっていることが多くなった(といっても、まだ一日しかたってないんですけど)。
まさか、天照さんのことで? ……いや、若は**バカ**で**アホ**で**ヘタレ**だから、それはないか。
しかし、字消士一族の若として、いつまでもあのままじゃ困る。
僕ははぁ~あ、と深くため息をつき、しぶしぶ若の部屋に向かった。
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「若、入りますよ」
僕は返事も聞かずにふすまを開ける。
するとそこにいたのは――
「……礼」
机に向かってズゥウウウウウンと落ち込んでいる(いや、悩みこんでいる?)若の姿。
正直、めちゃくちゃ驚いた。若がこんな姿になるのは――結構あるけど、なにか違う雰囲気があるから。
「若、何があったんです? 様子が変です」
「……言った」
「は?」
言った? 何を。え、まさか?
「和子、に。帰り」
「は? いやいやいや、ちょっと待ちやがれください?」
つい口調が悪くなる。
でも、この若が? 天照さんに? 信じられない。
僕は若にグッと近づき、
「若。あんた、自分が何したかわかります?」
「え……告白?」
「そうだけど。多分、今頃天照さんも同じ感じですよ」
若は頭がいつも以上に働いてないらしい。「意味が分からねぇ」という顔で僕のことを見る。
「……どうして、急に言ったんですか」
「……なんつーか……勢い? タマが和子に本気で惚れてるって分かったし。なんか……取られたくねぇなって……」
「普通勢いで告白しねぇです」
「でもよぉ……和子のことが好きって分かってて告白してなかったの俺だけじゃねぇ? |隼士《しゅんじ》もちゃんと言ったらしいし……一番友達歴長いの俺だけどよ……」
若がマジで落ち込んでる。今にもズゥウウウウウウウウウウンという効果音が聞こえてきそうな感じだ。
僕は、はぁあああああ、と本日特大のため息をつき、若に言った。
「ちゃんと言ったなら、しっかり天照さんと向き合った方がいいですよ。避けてたらもう話せないかもしれませんから」
「……和子と、話せなくなる……」
若はバッと顔を上げ、呟いた。
「分かった。和子とちゃんと話す。…………ように努力する」
この人、自信が半分ないからって付け足したな。
僕はそのヘタレ気味に呆れつつも、少し安心して若の部屋から出た。
ほんとは学校での和子の方も書きたかったけど文字数と時間もやべぇやべぇということでコオリくんだけです……頑張る……