公開中
優等生になりたい! 第三話 玲、恩人兼推しを救助する
なんやかんやでちょっとサブタイトル変わったー
どんな感じで変わったのかというと 玲、恩人であり推しを助ける→恩人兼推しを救助する に変わった!
こっちの方がいいと思いませんか(詰め寄るなよ……)
んでは、前書きはあんまりたくさん書かないMaikaなので、これだけで行きます! れっつごお☆
**第三話 玲、恩人兼推しを救助する**
「授業が始まりそうなのに花音がいない……花音さんに何かあったに違いない!(オタクモードに入った)」
と言うわけで。
今、玲は人一人っ子いない廊下(花音の近くにいます)を爆走していた。
「花音さ〜ん!」
大昔は急に爆走し出した玲を、生徒が奇異の目でジロジロと見られていたが、数ヶ月でみんな慣れたみたいだ。慣れって大事ですね。
「私の花音さんセンサーがこっちだって言ってる!」
私は下の階の四年の教室を通り抜け、西階段を猛スピードで駆け降りた。
「ね、ねえ、九条さん……なんか変な人が階段を駆け降りてるよ……一種の階段ならぬ怪談かもしれない……」
「あういう変な人とは関わらない方がいーよ。関わったら絶対碌なことならんって」
二人の四年の女の子も困惑したような目で見ていたが、玲はそんなこと気にも留めない。玲が今目指す目標は花音、ただ一人なのだ。
「うおおおおおおお!」
玲は、ただ絶叫しながら走った。
うおおおおおお!
「って、今の声、玲だよね……」
ついでに、めちゃくちゃ走ってる足音まで聞こえてくる。
玲に緊急信号なんかも飛ばしてないのに、なぜか走ってくる。ちょっと怖い。怪奇現象? と思うのが普通の反応なのだが、もう完全に玲に慣れてしまっている花音は何も感じなかった。
「あぁー、なんか察されたか……」
私はただ、外に出られそうで良かったー、とだけ思った。ついでに、玲には感謝をしまくるしかない。
今の反応で、私が別に玲に感謝なんかしてません……みたいに取られたら心外だが、ちゃんと感謝はしているのだ。これにいちいちびっくりしていたら、心臓がもたないってだけで、花音は玲に慣らされた。強制的に玲に慣らされた花音は、ある意味被害者なのである。
「花音さん! やっぱりここに!」
廊下の奥に、一人でぽつりんと座り込んでいる花音を見つけた玲は、ラストスパートだ、とばかりにスピードを上げた。
余談だが、玲は花音のことになると視力が悪い──一年からメガネっ子──玲は以上に視力が良くなるのである。母親からは「いっそ、視力検査の時に横で花音ちゃんに応援して貰えばいいのに……」と冗談で言われる。玲は本気でやって欲しいと思っているが。
「あっ、玲……」
思ったより早く来たなあ、と言うような顔で、座っている。
「花音さああああああああんっ!」
「ぎゃああああああ! 玲、ちょっと待って、距離感、保つ、そーしゃるディス|箪笥《タンス》!」
そう、玲は勢いのまま花音に抱きついていた。まあたまにあることなのだが、花音の方はいつまで経っても慣れないようだ……慣れる時は未来永劫来ないだろう……。
「良かったです、生きてたんですね!」
「なんか南極で遭難してそのまま行方不明になった人に言うみたいな言い方やめて⁉︎」
確かに、南極──または北極かアフリカの未開の地──で遭難して戻ってこなかった……みたいな言い方をしてしまったかもしれない。でも、玲はそれだけ花音が見つかったのが嬉しかったのだ。
「まあ、言い方はどうでもいいです! さ、帰りましょ!」
なんだか気まずかったので流した。こういう時は流すのが一番いい。後でぐちぐち言われるのも困る。
……私の愛する花音さんは、ぐちぐちなんか言いませんけどね!
心の中で、花音の押しポイントを語ってやった。
なんか南極で遭難した人みたいな言い方されて、ちょっと問い詰めたら流された。玲の悪いクセだ。
私が直さないのも悪いんだろうな……でも、玲には『|あのこと《・・・・》』があるから、ほじくり返したらダメなんだよ……。
「うん、玲帰ろ……! 遭難した私を助けてくれた玲は『命のカタキ』だよ!」
「命の、カタキィ……?」
おお、優等生の玲でも知らない言葉を私が使ってる! すごいすごい、成長した!
「それって……命のお……もごもごもご」
ちょっと作者側の都合があるため、玲の口を塞いだ。クイズができなくなっちゃう、とかぶつぶつ言われるのも困る。
「ちょっ……花音さん、急に口塞がないでくださいよ……びっくりするじゃないですか……」
玲の方が急に抱きついてきたりびっくりするよ……と言おうとしたが、やめた。こんなことを言っていたらキリがなくなるのを思い出したからだ。
「うん、ごめんね? じゃあ、授業始まりそうだから教室帰ろ」
ちゃんと謝った私は大人だと思う。作者の都合で動かされてるのに……ぐちぐち。
「帰りましょう」
玲はさっさと前を歩いてゆく。二人で黙々と歩いていると、階段の踊り場で玲がぴたり止まった。
「……花音さん、あの時のこと、まだ覚えてますか?」
「うん、覚えてるよ」
忘れるはずもない。私も焼けるように痛かった、あの記憶──。
玲はもっと痛くて、辛かったに違いない。
「あんまりほじくり返したくないので、短直に聞きますが」
「……」
「この場所で、起こったことを覚えていますか? 学校が、建て替わるキッカケとなったことは覚えていますか?」
やめて、思い出したくないよ……とノウミソが言っているが、この質問だけには答えなければならない。
「全部、覚えてる。これからも、絶対忘れない」
私の言葉が助けになったかのように、玲はふっと表情を緩めた。
──私が偉そうに語るのもどうかと思うが、玲はずっと誰かに覚えておいてほしかったのではないか。自分では忘れてしまいたいほど辛い記憶だが、全ての人から忘れ去られてしまうとなると、自分が辛い目にあった記憶などが消えてしまうから、こんな質問を──。
「さあ、花音さん、遅くなっちゃいますので教室行きましょう!」
あ、また玲オトクイの誤魔化しだ。さっきは、気まずくなっちゃったしね……。
「だね」
私は、ちょっとだけしんみりとした気分になりながら、教室に帰る。
心には、何かが魚の小骨が喉に引っかかっているような、気持ち悪さが残っていた。
「来週は、学期末テストがあります!」
「「「「「「「えええええええ〜っ⁉︎」」」」」」」
担任の先生──|和川《わがわ》先生──訳してワガセン──が最凶テストの訪れを告げたのと、クラスのほとんどが大絶叫したのはほぼ同じタイミングだった。
「そ、そういえば……」
「今、六月だもんね……?」
女子たちがヒソヒソと話し合う。
毎年恒例でやってくる学期末テスト、それは超難関な一学期だけでなく、去年の復習まで入ってくる大掛かりなテストなのである。そこからついた名前が『最凶テスト』。
国語、算数、理科、社会、英語、体育、家庭科、音楽……というように、さまざまな教科で行われる。その期間中は一日全部テスト! になることだって少なくはないのだ。
「というわけで、みなさんしっかり勉強しておくように!」
「「「え〜〜〜⁉︎」」」
生徒たちの悲鳴のような叫び声は、六月の熱風に乗って、西校舎まで飛んで行ったのだった──。
というわけで、学期末がやってきました! 最凶テスト対策をするために、花音たちが奔走します!(サブタイトルではありません)
新キャラがいっぱい出てきて、みんなで協力してテスト勉をするみたい……⁉︎
次回、大四話 花音、最凶テスト対策に奔走する です! お楽しみに⁉︎
んー、書かせていただきました! 優等生になりたい! 第三話 玲、恩人兼推しを救助する を!(反対になってない? 言葉)←これも反対になってるよね……
なんと四話では、最凶テスト(⁉︎)なるもののテスト前練習──が始まるっぽいです! 花音は誰に教えてもらうんでしょーね……作者である私にもわかんないです……。
今回も花音の言い間違いクイズ! 第二弾! が開催されましたので、ファンレターで答えこれだよね! って送ってくださいねっ!
ヒント(見てもいいし見なくてもいい):命のカタキです……って言うのは、花音が玲の命を狙ってた……という意味になりますよね? それの対義語っぽいものを考えてくれれば嬉しいです!
ついでに、ファンレターのことなんですが、名前書いて送ってくれたら私もその人の作品見てれたー送るのは前からずっと変わっておりませんので、そのまま行ってください!
追伸(今回はお詫びはないぞん☆):この小説の中には……私のリレー小説を読んでたらわかる(読んでる人おらんかもしらん……泣)『あるキャラクター』が隠れております! 誰でしょうか!
まあこれでニヤッとしてる人は気づいてるかもしれないけど、二つの世界は繋がっているので、今後も別のキャラクターがさらっと登場する可能性大です!
と言うわけで、さまざまなことを書いたので、そろそろお暇します! さいなら👋!