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聖女のお友達
「…リーシャ」
「…シリュ⁈」
ここは聖女を産んだとして話題の中にある
とある村、学校はひとつ、家もみんな同じ見た目
そんな辺鄙な場所
そして私は元々聖女の友達、
色々あって目が片方見えないけど普通に暮らしてた
そしたら聖女になった筈の友達がいきなり帰ってきていた
「えーと…おかえり?」
「ただいまリーシャ!」
「あー…と、勇者様達は、ここへどうして…?」
そう、
聖女となった友達、シリュ・タリーナ・アミドールの後ろには世にも有名な勇者様達が立っていた
「…それが、シリュがどうしても友達に会いたい!と叫んでな」
「そうです、実は今回、魔王を倒した件で凱旋をする予定でしたが、どうしてもと」
「友人への心配が高いことは知っていたが、ここまでとは…」
「あー…なんかすみません」
困った顔をした勇者様、魔法使い様、タンク様に申し訳なくなって礼をすると私に抱きついていたシリュが声を上げる
「そりゃそうじゃない!リーシャいなければ私死んでたのよ⁈命の恩人よ⁈」
「まぁ、そうだが」
「うーん…」
「え、えと、何それ俺聞いてないよ…?」
「え?あれサリトアは」
「聞きましたよ」
「ダードラは?」
「聞いたな」
「…シンドーは」
「…聞いてない」
全員はぽかんとしている
そもそもそれぞれの身分的とかもあるから話せる時が無さそうとは思っていたけどまさか勇者様だけ知らないとは…
それぞれ、
魔法使いサリトア様は元聖職者
タンク役のダードラ様は冒険者
勇者シンドー様はそもそもこの世界の人ではなく召喚勇者である
本名はしんどうこうすけ
元々は元の世界ではこうこうせいで
学校の帰りに飛ばされてしまったらしい
それくらいは勇者パーティーの情報の常識
みんな知ってるくらいだ
「えーと、なんだろ…話す?私の家で」
「え、リーシャの家行っていいの⁈行きたい!」
ということでみんなを連れて家へ帰る
そんな聖女を産んだとはいえ栄えた村ではないここは家も基本的に同じ、
大きな部屋が一つだけで中に台所と机とベッドがあるだけの普通の家、お風呂は村のみんなで温泉に入るだけ
「変わんないね、リーシャ!」
「シリュは外出て何か変われた?」
「うーん、家がレンガしか見れなかったかな」
「まぁ街はね…?」
そうシリュと雑談に花を咲かせているとサリトア様から問いかけられる
「えっと…お話を、しても?」
「あ、ごめんサリトア!」
「すみません、サリトア様」
「と、とりあえず…どこから、聞きます?」
「最初からとかじゃだめか?」
「最初がわからんと思うが」
「えーと…別れる前とか?」
「なら守ってくれた時ね!…それとリーシャの目を片方使えなくした奴の命日」
「あ、もう死んだの?あいつ」
「えぇ、情報聞き出して殺したわ…
リーシャの綺麗な目を片方使えなくした野郎をいきながらえさせる意味なんてどこにもないでしょう?逆に生かしてまたリーシャの何かを奪う可能性は少しでもあるなら命奪ってしまってもう何も奪えないようにした方がいいでしょう????」
圧がすごい
うん、圧
「シリュ、落ち着いて」
「うん!」
「流石ですね…」
「まぁ、慣れてますから…それにシリュ、私の目は無くなっちゃったけどまだもう片方は無事だから気にしなくていいんだよ?」
「それでも片方はないじゃない!」
「…シリュ」
「…なに」
「目の片方と命、どっちが重い?」
「…命」
「でしょ?命があるだけ、素晴らしいことなの、…ね、聖女様ならわかるでしょ?」
「…そっちで呼ばないで」
「なら、言わないといけないことがあるよね」
「…ごめんなさい」
「何に?」
「騒いでごめんなさい、人の命のこと軽く扱ってごめんなさい」
しょぼんと凹んだシリュの頭を撫でる
「うん、正解、ほら話すよ〜」
「い、いやいやいやいや!」
「どうしました?シンドー様」
「…え?え?」
「シンドー、話聞いたらなんでこんなことなってるかわかりますから」
「あぁ、なんでこんな猛獣と猛獣使いなのかそれでわかるから、落ち着け」
「…えー…」
大きな音を鳴らして立ち上がったシンドー様をお二人が宥めて座らせた時、シリュが話始めた
「えーと、大体10年以上前だね、私が聖女だってわかってすぐ、教会にいく直前の日、私達はいつも集まってたこの村に一つだけの学校の屋根裏にいたの」
「シリュ!ほら上がっておいで」
「うん!」
いつも私達は屋根裏を秘密基地みたいにしてお話をしてた、そしたら下から
「タリーナ!逃げろ!」お父さんの騒ぐ声が聞こえてリーシャが下をのぞいてすぐ私に逃げる準備をさせたの
「リーシャ?」
「いいから早く!透盾!」
リーシャがドアの隙間とかにバリアを貼って近くに落ちてた物で窓を割って、
下からお父さんの悲鳴と知らない人の声がした
「なぁ…聖女サマはどこにいんだ?バリアまではって…賢いやつでもいんのかねぇ」
その人がバリアが貼られた扉を叩き始めたの
「…リーシャ、お父さんが」
「静かに、シリュ…いくよ」
ってリーシャに手を引かれて開けた窓から隣の屋根に飛び移って離れようとしたら矢が飛んできた
「なーに逃げてんだお前ら…見つけたぞ」
「…なんの用?そんなナイフまで持って」
「決まってんだろ聖女狩りだ、聖女なんていらねぇ、だから殺す」
「意味がわからない、言葉も拙くて…猿にでも育てられたの?」
「ちっ…さっさとそこを退け、そしたらお前は殺さないでやるよ」
「退くわけない、あんたこそ帰りなさい!」
「うざってぇな…てめぇ!」
すぐに戦闘が始まった、でもこっちは10歳になったばっかりの子供、あっちはもっと上の大人、決着は早くてリーシャの目の当たりが切られた瞬間に同時にお腹にもナイフが刺さってて血を吐いてリーシャが倒れた
当然私は叫んだしそいつは私に近づいてきた
…すぐ、助けられたけど多分そのままだったら私死んでたね
「…ちなみに誰が助けにきたんだ?その状況で」
「騎士さん達、私ができるだけここにいたいって言ってたから残ってくれてたの」
「…今でも、あの時心配したからね、リーシャ」
「まぁ…生きてるから、ね?」
「普通、あんな血が出てたら死んだと思うよ」
「そっかぁ…」
「呑気な返事ね…ちなみに、シンドーはわかったの?」
「へ?」
「猛獣と猛獣使いの理由」
「おーん…わからん!」
スパァン!ってめっちゃいい音を鳴らしてシンドー様の頭をサリトア様が殴る
「いってぇ⁈」
「さ、シリュ、目的は?」
「…!あー!忘れてた!リーシャに私のメイドになって欲しくて…」
「…はい?」
いきなりの発言に意味がわからなくて変な声が出て思考が止まる
「…ちなみに、結婚する気は…」
「しないよ?私する気ないから!」
「え、聖女って勇者と結婚するんじゃ」
「?なんで?シンドーはサリトアが好きじゃん」
「はぁ⁈」
「え⁈」
ぽっと出された言葉にシンドー様達は顔を真っ赤にして驚いている
「え、自覚なし?あんな守りあってお互い大切にしてたのに?最後の魔王戦の時洗脳されたシンドー助ける為にキスまでして⁈」
「えっまって何それ初耳シリュ詳しく」
「え、わわ…え?」
「え…???」
「カオスだな…」
初耳情報をシリュに聞こうとする私にずっと狼狽えてるお二人、そしてそれをみて腕組みをしてるダードラ様とカオスな状態だった
「ダードラも覚えてるでしょ?」
「あぁ、あれは大変だったな」
「洗脳って…あの、時だよな?俺がその前の村で魔王の手下に攫われたやつ」
「うん、あの時はきつかったわよ、うちの主戦力は敵にいくわ、私はサポート担当、ダードラは言わずもがな、サリトアは遠距離…一瞬の隙を作らなきゃってなって、結局サリトアがキスして驚いたタイミングで叩いたのよね…リーシャどうしたの?」
「推しの新エピで喜んでる」
「そんなブリッジするほどですか…?」
「推しグルの闇堕ちってみんな好きなのよ、そして王道展開も」
「何語なのリーシャ…」
「オタク語ね」
「へー…で、2人は結婚するの?多分国王に言ったら大騒ぎよ?」
「…さ、すがに早いかと…」
「あら、どうするか決めてないのはあと2人じゃない!国王からのお礼!私はリーシュの今の情報」
「俺は妻への支援だな」
「俺元の世界に帰るつもりだったんだが…」
「え、愛する人置いて?」
「…帰るの?シンドー」
「…サリトア、でもこれは元からの話で」
「嫌なら帰らなくてもいいって聞いたわよ」
「…」
「…シンドー」
「…なんだ、サリトア」
「私と付き合ってください」
「え」
「わおいきなり」
「付き合って、私と一緒にいてください、そうして理由を作ってください、この世界から貴方がいなくなるのは、耐えられない…!」
言い終わってすぐにサリトア様から涙が溢れ出して止まらなくなる
「…サリトア、でも俺は異世界人だ、いつ帰ることになるか」
「ならこの世界にいる間くらい、私に貴方の時間をください!帰っても私が忘れられないような思い出をください!……お願い、します」
「…シンドー…?ここまでサリトアが言ってるのに、断り続けるの?」
「だけど、そもそも…俺は」
「大事な人になったら死ぬかもと思ってるからか?シンドー」
「ダードラ⁈」
「言ってたもんな、聞いたのは俺だけだが…元の世界で火事で家族を亡くしてその時の親友は自殺、だったか?」
「…」
「安心しろ、シンドー…いざとなったら俺たちもいる、守ってやるよ、最年少?」
「……揶揄うなよ、ダードラ……サリトア」
「…なに…?」
「何かがあっても、一緒にいてくれるか?」
「…そんなの、決まってる!もちろん!」
シンドー様が伸ばした手を引いてサリトア様達が抱きつく
そして私は泣いた
「リーシャ⁈なんで泣いてるの⁈」
「オタクのサガ…」
「う、うん…ちなみにさっきの返答は?」
「メイド?いいよ」
「え、軽っ」
「シリュと一緒にいれるってだけでしょ?いいよ、守ったげる…今度は絶対やられない」
「…ありがと、リーシャ」
しゃがんだ私の肩にぽてんとシリュの頭が乗っかる
「もう、重いよ」
今回は珍しくあとがきがある、
さぁこれを見てくれてる人はどれくらいいるのでしょうか知りません
今回のやつ、実は夢でみた内容を一部組み込んでます
その覚えてる内容から色々拡大解釈をしました
夢では勇者なんて出てきませんし勇者パーティーメンバーもいません、
聖女ちゃんとお友達ちゃんだけです、強いて言えばあとは襲撃野郎とお父さん…
まぁ、夢ってなんでそんな内容になるのかよくわかってないんですよね
なんでこんな夢を見たのか…
まぁ、わかりませんがね!