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戦え!三つ巴!《第六話》
今回は氷華視点です。
私は急に胸が苦しくなって逃げ出した。紅羽たちに心配をかけてはいけないから…。とはいえ、隠れる場所があるわけでは……あっ。昨日の海があったわ。あそこには人がいない。ピッタリね。
はあっ、苦しい。でも…逃げないと。
「ついた」
気が付けば、日に照らされてキラキラと輝く海の前に立っていた。その頃にはもう胸の痛みは無くなっていた。
「懐かしいわ。あの時が…」
私が思い出したのは、5年前の、結婚してすぐの頃のことだった。あの頃は義母上様もあのような性格ではなかった。ある日突然ああなったのだ。
「氷華!!」
私は驚いて振り返る。そこにいたのは昨日に続いて晴雅様だった。
「今はね、母上の罪が見つかって母上が監禁されているんだ。処罰が決まるまでの間だけどね。」
「左様ですか…。しかし、どうして私の居場所がわかったのです。今日はもう移動している可能性も考えられたでしょう。」
「それは…なんでだろうね。勘かな?」
私は驚いて思わず半歩下がる。
「まあ、君が珍しくそうも驚くところを見れて嬉しいよ。」
「もう…晴雅様。」
私が穏やかな空気に思わず微笑んだ時、晴雅様に引き寄せられる。久しぶりに晴雅様の顔が近くに来て、恥ずかしくなった。そして、何故か安心した。
「氷華。母上の心配はしなくていいから。いずれ助けに来れるように居場所は教えてね?」
「勘でわかるのでは無いのですか?」
晴雅様は一瞬言葉に詰まったあと、ゆっくりと口を開いた。
「勘ではないよ。ちょっとね。ただ時間がかかる。」
「左様ですか。わかりました。」
私は紅羽たちのことを思い出して晴雅様に背を向けた。
「では、また会いましょう。晴雅様。」
「え、ああ。また。」
私はゆっくりと先ほどの商店街の方に歩き出した。
読んでくれてありがとーう!
今回短くなっちゃった!ごめーんね。