公開中
マリ 前編
――カーテンの隙間から、朝日と言う名の悪夢が差し込む。
(まぶしい…。そういえば、今日も仕事だったっけ。行きたくないな。)
でも、私の体は、誰かに操られているかのように勝手に動く。
今日も、一日が始まってしまう。
主な登場人物
朝比奈 マイ(あさひな まい):二十歳の若い女性。配管工。
春原 アキ(すのはら あき):二十歳の若い女性。清掃員。
今回のお話は、前編と中編と後編に分けて書きます。
前編・前編2:マイ
中編・中編2:アキ
後編:二人
---
私の名前は朝比奈 マイ。配管工だ。今は依頼主の家に行き、仕事をしている。
「おい!ちょっと君!依頼したんだから、もっとちゃんとしてくれよ!」
依頼主が大きな声で私に言う。
わかってるよ。わかってるけど。
「はい!あともう少しで終わりますので、少々お待ちください!」
私がそういうと、依頼主は、真面目にやれよ?とでも言いたそうな顔をして、去っていった。
そして無事に仕事が終わり、いったん依頼が来るまで家に帰る。
(今日も出だしから容赦ないなぁ…)
ここ最近、毎日仕事がきつくなってきている。残業が出るほど。
今日も残業かと、私は恐怖する。
---
こんなはずじゃなかったのにな。
もっとテキパキと動けて、みんなの家を直していく、カッコイイ仕事なんだけどな。そんな未来に、あこがれただけだった。
でも現実は違う。
現実は、もっと厳しく、残酷で、夢なんか抱くことのない、選ぶはずのない未来だった。
頭で解っていたとしても、なぜか、関係はないようで。
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる考えているうちに、気づけば糸が生えていた。
---
何度も何度も、私はこの「糸」を|取ろう《逃げよう》とする。
でも逆に、私の身体は勝手に|仕事《地獄》へ向かう。
寝ても、覚めても、そこにあるのは残酷な朝が運んできた、
見飽きた|苦痛《仕事》に耐えるだけだった。
今回は、曲の歌詞を多く取り入れてみました。
みんなの感想が聞きたいです。
リクエストをくれた皆様。現在も書いております。安心してください。