公開中
一通の手紙
やっと本編に入ります。
女皇の手紙はAIに文章を考えてもらいました。
それは、いつもの日常だった。
任務をこなして、ニキータおじさんに報告して、フリンズやイルーガと会って話して。
「………ニキータおじさん、次の任務は………、」
「あぁ、次はこの─────」
「マスターライトキーパー!大変です!!」
「なんだ、報告しろ!」
「「氷の女皇」から手紙が届きました!!!!」
「な…!」
「…え………?」
その「いつもの日常」は、「悪夢」に変わろうとしていた。
---
「ナドクライの未来を照らす者へ
この書簡があなたたちの手に届く頃、私は世界を覆う運命の理を穿つため、最終段階の御業へと移行するわ。
我が最初の末裔、カテリーナ。
すべての因果の起点であり、我が愛おしき最初の娘よ。
あの子は今、そなたらと同じ地に立ち、凍てついた空の下で小さな呼吸を繰り返しているはず。
我が愛する子よ。
あなたを抱きしめたい衝動が、神としての冷徹な理を揺らがせることは否定しないわ。
でも、世界が迎えるべき救済の果てに、あの子の魂がすべての呪縛から解き放たれる道が他にあるのなら、私は母ではなく、世界の冠する者として冷酷な選択を下さねばいけない。
やがて、私はピラミダに出向かうでしょう。
あの子の器を回収し、世界を繋ぎ止めるための杭とするために。
もし、あなたたちがその運命に抗うというのなら──
我が神威の前に立ち塞がり、ただの「理」に過ぎない私を打ち砕いてみせて。
それが、私の生み出した者たちへの、最後の「慈愛」であり、試練なの。
─氷の女皇 アナスターシャ・フョードロヴナ・スネージナヤより」
「……………」
「……ニキータおじさん、何が書いてあるの……?」
「……すまないが、君にこの手紙を見せることはできない…。」
「え…?どうして………?」
ニキータおじさんは、何も言わずに出ていってしまった。
わたしは、何を忘れているんだろう……。
---
「…フリンズ。」
「ニキータ、話は聞いています。手紙を見せていただけますか?」
「あぁ。」
「なるほど……、この手紙は、僕たちに選択権を与えているようです。氷の女皇に抗うか、カテリーナさんが消えゆくのを見守るか……。」
「まだ決定したことではないが、私の意見としては……、カテリーナが消えるのは惜しいが、今の私たちでは氷の女皇に抗う力がない。だから…、運命の掟に従う姿を、見守ることしかできないと思う。」
「……同感です。」
そう。僕にとって、カテリーナに向ける『我が君』は比喩ではない。
なぜなら彼女は「氷の女皇の第一子」であり、「スネージナヤの皇女」であったからなのだ────