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御縁玉
今日のお話。
ある日の帰り道。
僕はお金を拾った。
五円玉だ。
だがその五円玉には『御縁玉』と書かれている。
僕はこんなものを見るのは初めてだったので、驚いて固まってしまった。
普通の硬貨ではないと悟った僕は、ひとまず交番に届けようと思って歩き出した。
すると、見たこともない神社を見つけた。
中に入って調べてみると、どうやらここは『呪廼神(じゅのがみ)』という神様を祀っている場所のようだった。
しばらく調べていると、手に持っていた御縁玉が勝手に転がって賽銭箱の中に入った。
すると賽銭箱の中から禍々しい、原型を留めていない人間のような何かが現れた。
僕が後退りするとその"何か"は、自分は呪廼神だと言い張った。
話を聞いてみると、どうやら御縁玉が原因でここから出てきたという。
呪廼神は言った。
「ダメだよ。1枚の御縁玉じゃ我は人を殺すことをやめん。」
と。
一体どうしてそんなやつが神様なんだと思っていると、呪廼神はさらに、
「お腹も空いているし、起こされたことで気分が悪いんだ。」
と言ってこちらに近づいてくる。
これはやばい、と直感で悟って僕は走り出した。
呪廼神は追いかけてくる。
そして背中に引っ掻かれるような激痛が走った。
僕の意識は途絶えた。
??「これは御縁玉……。それに、呪廼神が賽銭箱の中にいない。………"また"犠牲者が出たな。」