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「私」のオリジナル
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誤字脱字意味不明文章注意
「え、あ…そのありがとうございます。」私は戸惑ったまま手をとった。
「貴方も家を出てきたの?」「え、はい、そうなんです。」
彼女の目を見ても何考えてるのか分からない。本当に彼女は何者なんだろう。
「出てきた初めは不安よね、貴方が住める場所に案内するわ。」彼女はついてきて、と言わんばかりにこちらを向いて歩き出した。
私は初めての場所、初めての人に戸惑いながら彼女についていった。
「ここ。」彼女は足を止めてこちらを見た。
「マ、マンション…?ここ,勝手に住んでいいんですか?」私は彼女の方を見た。
しかし彼女はもうこちらを見ずにマンションを見上げていた。
「知らない。私がここにいた時はもうここにみんな住んでいたの。」彼女は私の目を見ずに歩き出した。私は少し早歩きで彼女についていった。
すると、ある部屋の前についた。「ここ、ここでとりあえずくらしなさい。ご飯は適当にコンビニとかで、風呂は部屋についてるわ。」彼女は鍵を私に渡してこちらを向いた。
「貴方、名前は?偽名でもいいわ。好きな名前でいい、親がつけた名前なんて気にしなくていいわ。」
彼女はいった。「好きな名前…」私はそう呟いた。彼女は同意するかのように相槌を打った。
「じゃあ、匿名ちゃん…とか…」私は彼女の目を見ずに、独り言のように言った。
「匿名ちゃん。わかったわ。私はファシナ・ドール。ドールとか、ファシナとか呼ばれてるわ。まぁ、好きに呼びなさい。」
「じゃあ、ドールさん。でいいですか。」私は少し遠慮がちに言った。
「別にいいけど、そんな頑なにならなくていいのよ?」ドールさんは少し微笑んだ。
すると、ドールさんはパン!と手を叩き、私の体を指差した。
「まず、ここに住むならこの親に選ばれたこの服を変えましょう?」
ドールさんはそう言い、私の手を引っ張った。
ドールさんはさっきより、声のトーンが上がっていて、さっきより機嫌が良さそうだった。
そんなことをかんがえていると、服が沢山飾られている建物の前にいた。
「ここから好きなのを選んで着なさい。」ドールさんは建物の中のソファーに座っていた。
「好きなのって,どんなの、ですか?」
「聞かないで、貴方は貴方で決めて、オリジナルであった方が楽しいわよ」ドールさんは本をとりだし、読んでいた。
オリジナル、と言われても、何がいいか流石に迷う。
そう思った時、ふとインターネットでよく描いている|OC《オリキャラ》とにゃんにゃんを思い出した。私のOCはパーカーで、色々な装飾品が付いていて、メンカラは紫だ。そしてにゃんにゃんは猫耳、メイド服だ。
私はなんとなく建物の中にあったフリフリが沢山ついている猫耳パーカーと、ジャラジャラとたくさんのチェーンなどがついているスカート。それとブーツにピンクの靴下を着てみた。
鏡の私は、私じゃないみたいだった。
するとドールさんが歩み寄ってきた。
「いいじゃない、次は私が髪を整えてあげる。」ドールさんはくしと髪ゴム、リボンをどこからか取り出して私を椅子に座らせた。
「どんな髪型がいい?」
「じゃあ、髪をとかして欲しいです、ロングみたいな、感じで…あとできれば、紫のメッシュのウィッグとか。」
「わかった。」
ドールさんは私の髪をいじっていた。
少し違和感だった。小さい頃から自分で髪は整えていたから。
「できたわよ。」
私はゆっくり目を開けて鏡をみた。すると、目は水色になっていた。
「あうかなって、入れてみたの。迷惑かしら。」ドールさんの少し歪めた顔が鏡越しに見えた。
「いや、大丈夫です。ありがとうございます。」私は少し微笑んだ、つもり。
「よかったわ。」ドールさんも微笑んだ。
この後、部屋までドールさんに送ってもらった。
「送ってくれてありがとうございます…」私はこんな風に仲良く話したことはリアルではなかったから少し変なきもちだった。
「全然いいのよ。あとね、こんなに仲良くなったんだから、友達、なってくれない?」
ドールさんは私を上目遣いで見て、小悪魔のような声で言った。
急に言われたからか私は少し焦ってしまい、「ええええ、えああああ、あも、ああの、こんあ私がなっていいのかってえ、わわわ、私もなれたあ嬉しいんですけお…」とバチくそ噛んでしまった。
「ふふっ、同意と受け取るわよ?じゃあ私達今日から友達ね、だったら「ドールさん」じゃなくて、「ファシナちゃん」とか、呼んでほしいわ。」
「ふぁ、ファシナ…ちゃん。あ、あのありがとうございますっ!じゃなくて、あ…ありがとうっ!」
初めて家族以外の人にリアルでタメ口使えたかもしれない。
「じゃあ、私帰るわね。ごきげんよう、匿名ちゃん。」
次回
にゃんにゃんのお話