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アマネ編
アマネさんです!私の愛するキナコのお母様です。
**アマネ編**
まだキナコが生まれる前。
王国には1人の魔法使いがいた。
⚡️アマネ
金色の髪。穏やかな瞳。そして王国屈指の雷魔法の使い手。
しかし。本人は英雄扱いを嫌っていた。
⚡️「大袈裟だなぁ〜」
「大袈裟じゃないですよ」
魔物討伐。災害救助。護衛依頼。
どんな依頼でも引き受けた。
理由は単純。困っている人を放って置けなかった。
**優しい魔法使い**
ある年。大雨で村が孤立した。
橋が流される。食料が届かない。
みんな諦めかけていた。そこへ。
⚡️「大丈夫?」
村人たちは驚いた。
翌日
壊れた橋は仮復旧。道も整備。食料も届いた。
村人たちが礼を言う。
⚡️「気にしないで」
笑うだけだった。
だから王国では有名だった。
雷の魔女。だけど優しい魔女。
**家族**
その後。アマネは旅を続けた。
そしてある日1人の青年と出会う。
詳細は誰にも語らなかった。
ただ。しばらくして。
森の近くに家を建てた。そして。
1人の男の子が生まれた。
キナコだった。
**母と子**
キナコは幼い頃から本が好きだった。
⚡️「また読んでるの?」
🪄「面白い!」
⚡️「そう」
アマネは笑う。
魔法も教えた。でも、強くなれとは言わなかった。
⚡️「優しい人になってね」
そればかりだ。
🪄「魔法使いになれる?」
⚡️「なれるよ」
🪄「母さんみたいに?」
⚡️「それより凄くなれる」
頭を撫でる。キナコは嬉しそうだった。
**違和感**
キナコが10歳になった頃。
少しずつ異変が始まる。時々。アマネが苦しそうに咳をする。
⚡️「ごほっ」
🪄「大丈夫?」
⚡️「大丈夫」
笑う。でも。本当は違った。
昔の依頼だった。
王国北方。災害級魔物との戦い。
そこで受けた傷が残っていた。治ったと思われていた。
しかし。身体の中には魔力障害が残っていた。
少しずつ。確実に。命を削っていた。
**最後の旅**
ある日。アマネは1人で旅立った。
🪄「依頼?」
⚡️「すぐ帰るよ」
嘘だった。帰れないことを。少しだけわかっていた。
その依頼は。王国最北部で発生した大規模魔力災害。
放置すれば多くの人が死ぬ。だから行った。
守れないのが嫌だったから。
**帰宅**
アマネは帰ってきた。生きて。帰ってきた。
でも。以前よりずっと痩せていた。
🪄「母さん!」
⚡️「ただいま」
笑う。その笑顔は変わらなかった。
**最後の夜**
ある夜。キナコは本を読んでいた。アマネは窓の外を眺めていた。
星空。
⚡️「綺麗だね」
🪄「うん」
静かな時間。しばらくして。
⚡️「キナコ」
🪄「何?」
⚡️「人を傷つけるためじゃなくて」
⚡️「人を守るために魔法を使ってね」
🪄「うん」
⚡️「いっぱい本を読んで」
🪄「読む」
⚡️「優しい人になってね」
🪄「うん」
その返事を聞いて、アマネは笑った。安心したように。
**別れ**
翌朝。家は静かだった。あまりにも。静かすぎる。
🪄「母さん?」
返事はない。
🪄「母さん!」
もう一度呼ぶ。返事はない。
窓から朝日が差し込む。机の上には一冊の本。
そして。最後のメモ。
「たくさん読んでね」
小さな手で紙を握る。
理解できなかった。理解したくなかった。それでも。
家の中から聞こえてくる声はもうなかった。
**その後**
キナコは1人になった。寂しかった。苦しかった。泣いた。
いっぱい泣いた。それでも。本だけは読み続けた。
母が残した本。母が愛した魔法。母が見た星空。
全部知りたかったから。
そして。いつか。星魔法へ辿り着く。
勇者と出会う。
仲間と出会う。
笑えるようになる。
でも。その始まりは。
優しい雷の魔法使い。アマネだった。
アマネさん。キナコをここまで育ててくれてありがとうございます!おかげで全属性魔法使えて、魔法バカになっています。
付け足し:もうキナコは母の魔法の威力や範囲を超えています。ですが、何か足りません。母にあって自分にないものはなんなのか、わかりません。キナコ自身は母にはまだまだ追いついていないと思っています、ですが実際に足らないのは技術なんかではありません。
仲間を全力で守ろうとする心です。キナコはこれに気づけるのでしょうかね〜。
アマネの雷は温かく、綺麗。キナコには威力や範囲があっても暖かさや綺麗さが足りないのです。