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エレクロ 本編 第26話「雷光を纏う天命」
**`OPが新しく4期に変わりました!!`**
4期エレクロOP曲
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※イヤホン推奨※
※フルで約4分40秒あります※
**本編 第26話「雷光を纏う天命」**
____主な登場人物たち_____
レッド・フレイア
レイラ・アクランド
エルナ・エヴァレット
フラン
_________________
観光祭最終日の夜が明けた朝。
カラミティアルランドの空は、どこまでも高く澄んでいた。
担当の生徒たちことスタッフが観光祭の後片付けを進める中、
レッドたちは次の目的地へ向かうため、宿で荷物をまとめていた。
そこへ、ぱたぱたと軽い足音が近づいてくる。
エルナ「2人とも〜、会いに来たよ〜」
レイラ「エルナだー!! 来たんだねっ!!」
エルナが手を振りながら現れ、レイラが勢いよく飛びつく。
エルナ「観光祭は....もう終わり、かな?」
レッド「うん。あとはクラスでの行動や個人のフリータイムくらいだね」
レイラ「2人はこのあとどうするの〜?」
エルナ「まだしばらく、フランちゃんと滞在するよ〜。ねっ!」
フラン「....う、うん」
フランは小さく頷いた。その瞳はいつも通りに見える。
けれど、その奥にあるものは――レッドには読み切れなかった。
そんな空気を抱えたまま準備を進めていると、集合の呼びかけが響く。
先生「はい! それでは移動用の列車に乗りますよー!」
レッド「あぁ、時間みたい。俺たちはもう行かないと」
エルナ「じゃあ、ここで一旦お別れだね〜」
レッド「そうだね。じゃ、また」
レイラ「また一緒に遊びたーい!!」
フラン「.....」
フランは何か言いかけたように見えたが、結局言葉にはしなかった。
列車に乗り込んだレッドの脳裏に、昨夜の雷鳴がよぎる。
レッド(....昨日の雷鳴、やっぱり気になる)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
移動列車に揺られながら、レッドたちは次のエリアへと向かっていた。
車窓の外には、昨日までの観光祭の名残がちらほらと見える。
レイラ「すご〜い、あんな広い場所でやってたんだ!」
レッド「そうだね。俺たちのクラス、次はアクティビティらしいよ」
レイラ「あくてぃびてぃー!!」
しばらくしてレッドは、楽しそうにするレイラを横に、
1つ声を掛けようとした。しかしそれは、
喉の奥で何か詰まるような――上手く話出せない、そんな感じがした。
レッド「....なぁ、レイラ。フランのこと、どう思ってる?」
レイラ「うん? まぁ、物静かで引っ込み思案な子だったけど、
一緒にすごしてて、少し雰囲気が明るくなった気がする!!」
その言葉は真っ直ぐで、曇りがなかった。
フランの雰囲気が少しずつ柔らかくなったのは紛れもない事実。
レッドは少しだけ肩の力を抜く。
レッド「....そう、だな」
だが、胸の奥のざわつきは消えなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして、レッドたちは新しいエリアに到着し、
森の中のアスレチック施設へと向かう。
アクティビティというのは、アスレチックのことだった。
森に足を踏み入れると、まるで世界のような景色が目に飛び込む。
そして風に揺れる木々の音――自然が奏でる交響曲が一帯に響ていた。
レイラ「うわ〜! 本当に森の中だ〜!」
レッド「空気が気持ちいい〜」
先生「それでは、順番にコースを巡っていきますよー!」
自分たちの目の前には整備された道具が並び、
初級から上級まで幅広いコースが用意されている。
そこでレッドとレイラは、先頭を軽快に進んでいく。
レイラ「ねね、次は吊り橋アスレに行くんだって!!」
レッド「はいはい、まだ時間はたっぷりあるだろ? ゆっくりいこうよ」
生徒たち「あいつら早すぎんだろ....」
数ある施設を楽しんでは、次の施設に移動する。
そんなことを繰り返しながら、文字通りリゾート地を満喫していた。
移動中でも景色が次々と顔を変えるため、常に楽しい時間が続く。
レッド「え〜っと、このまま真っ直ぐ行けば吊り橋....か」
――その時だった。
森の奥から不自然に冷えた風が吹き抜けた。
レッド「.....?」
レイラ「あれ、なんか一瞬涼しくなかった?」
レッド「あぁ、そうだよな」
その後すぐにその風は止み、ただの偶然かと思われた。
しかし風が吹き止んだとほぼ同時に、
地面を震撼させる猛獣の咆哮が森の中に轟かせた。
レッド「これは....まさかっ....!」
レイラ「えちょ、急にどうしたのー!? レッドー!!」
レッドは咄嗟に森の奥へと駆け抜ける。
この声の正体はわからない――だが、何が起きているのかはわかる。
レイラはレッドの後を仕方なく付いていくが、
レイラもあまりよろしくない雰囲気を感じ取っているのは確かだった。
レッド(この感じ、間違いない――)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
時は同じく、エルナとフランは、森林探索コースを巡っていた。
その周辺にはアスレチック施設もあり、すぐに遊ぶこともできる。
エルナ「やっぱり、ここの森は本当にきれいだね〜」
フラン「.....あ、うん」
エルナ「.....?」
森に入ってから、フランはずっと辺りを見渡している。
その挙動は、何かを探しているように見えた。
エルナ「なにか、探し物でもあるの?」
フラン「....そろそろいいんじゃないかな....って」
エルナ「いいって、何の?」
フラン「....っ!....気のせいだったかも。ごめん....」
どこか不安そうな様子だったが、
エルナはそれ以上詮索するのをやめた。
エルナ「....ま、まぁそんなこともあるよ!
ほら、ここを抜けると少し開けるみたいだよ」
だが、開けたはずの場所は暗かった。
日が差し込むはずなのに――あの、霧が立ち込めている。
エルナ「あれ、上が抜けるはずなんだけど....暗い?」
フラン「......」
しかし、2人に考えている暇はなかった。すると、
森の暗闇の中から、一歩一歩、大地を踏み込む音が聞こえる。
エルナ「この、感じ....どこかで」
そして、その足音の主は姿を現した。
暗闇から滲み出るように出てきたのは――あの獣らしき影。
それは、フランと初めて出会った森にいた獣だった。
エルナ「.....!!」
その名もなき獣は、あの時の唸り声ではなく、
体の芯そのものから震わせる雄叫びを上げた。
エルナ「フランちゃん....! 大丈夫....!?」
フラン「.....っ」
ただ、フランは静かに俯いていた。
その中で獣の瞳は真っ直ぐに2人を捉えている。
エルナ「....どう、しよう」
その時、別の方向から聞き覚えのある声が聞こえた。
レッド「ここだ....! って、、」
レイラ「人がいた!?」
エルナ「2人とも....!」
駆け抜けてきたのはレッドとレイラ。
偶然にも、ここの森の近くでアクティビティをしていたそうだ。
レッド「それより、あの獣はなんだ....!」
レイラ「ねぇ、来たは来たでこの後どうするのレッド!!」
レッド「この感じ、前々から思ってたけど....やっぱりあれは....」
そしてレッドは全てを悟ったように、静かに口を開いた。
レッド「.....〝異変〟によって生み出された獣で間違いない」
レイラ「異変....ってあの....」
レッド「原因はわからない、とにかく今はエルナたちを守らないと....!」
エルナ「.......い.......へん.......?」
このリゾート地に来てから度々起きていた不可解な現象――
その正体は、異変。目の前にいる獣も、辺りを覆う霧も。
なんで今まで気付かなかった....そう、レッドは心の中で何度も思った。
レッド(.....あの獣をなんとかするのは簡単だ。
けど、エレメンターであるときの姿は....あまり一般人に見せてはいけない....)
レイラ「.....レッド.....」
エレメンターとは、本来は世界の裏で秘密裏に存在するもの。
しかし、今の状況でそんなこと言っていられる余裕はない。
――レッドは、腹を決めた。
レッド「....迷うな。人を守る....それが俺たちの役目....!」
その瞬間、レッドの身体を光が包み込み、
その光がスキルスーツを形作る。手には神剣を構え、獣を見つめた。
レイラ「....もーう、やっぱりこうなるのね!!」
そうして、レイラもスキルスーツを身に纏い、神斧を手にする。
エルナ「2人、、とも、、?」
フラン「.....あれが.....」
獣「.....Gaahhhh.....rrrrr.....uhhhhhhhh.....!!!!!」
するとレッドとレイラを前にして、獣は咆哮と同時に、
鋭い爪を2人に向かって入れ込んだ。
レイラ「....来る....!」
レッド「スキル__ 」
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--- **【|灼煌天輪《しゃっこうてんりん》】** ---
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身体の中心を軸にして、レッドは神剣で弧を描くように足を踏み込んだ。
その周りに赫い炎の輪を広げ、触れたものを焼き払う。
獣「Gaahhhhhhhh.....rrrr.....!!!!!」
その獣は雄叫びにも負けないうめき声を上げる。
そして攻撃を止めしばらく悶えていたが――
獣の気配は、減ることなく、何故か増えていくように感じた。
レイラ「....ハ....ッ!、、、スキル__ 」
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--- **【|零孅海嘯砕《れいせんかいしょうさい》】** ---
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神斧を振り下げ、津波のような衝撃で一帯の敵を砕く。
その感触には、複数の獣を捉えた感覚がした。
レイラ「....レッド、これ....一匹だけじゃないみたい」
レッド「....なに....?」
レッドはすぐに辺りを見渡す。
広がるのはレイラが先程倒した獣の亡骸。
それだけでなく、森の奥から次々と同じ獣が湧いてきている。
レッド「なんだ....この数....」
4人は瞬く間に獣の集団に包囲されていた。逃げ場などない。
エルナたちだけでも避難させる、ということもできない。
レイラ「万事休す....かしら....?」
どこ見渡しても目に映るのは獣の姿。
ここで攻撃に出ても、見てない方向から反撃されるだけ。
――今のレッドたちには、何もできなかった。
獣「....ummmm.....ahh.....」
獣の瞳は、確実に獲物を捕らえる、目。
しかし、その奥は不敵な笑みを浮かべているようにも見えた――
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--- **「.....全く」** ---
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獣「..........!!!!!!!!!!!」
突如、頭上から声が聞こえた。
獣たちは一斉に空を見上げる。しかし、その時だった――
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--- **【|旋界雷轟閃《せっかいらいごうせん》】** ---
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雷光が森を裂き、獣たちを一瞬で貫いた。
眩い閃光と雷鳴が重なり、獣たちは次々と倒れていく。
あまりにも速く、あまりにも正確に。それはほぼ同時に起きていた。
レイラ「......わ、」
レッド「......あ、あの人は....!」
4人の前に立つのは、槍を手にした1人の青年。
その左手には、レッドたちと同じような紋章があった。
そして、青年はこちらを振り返り、静かに呟く。
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--- **「面倒なことになったな」** ---
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**本編 第26話「雷光を纏う天命」 終わり**
〜おまけ〜
レッド
「今回は久しぶりに随分と大量に書いたな〜」
作者
「ここは....ハァハァ....結構....フゥ....頑張った」
レイラ
「作者がヘトヘトになってるー」
作者
「いやまぁ、自分でも書きたかった部分だから苦しくはなかったよ!」
レッド
「珍しく作者が生き生きと....!」
レイラ
「作者の断末魔が....!!」
作者
「いやいや勝手に2人で殺さないでよ??」
エルナ
「平和だね〜」
フラン
「....うん」