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のみ8
水「はあ…結局何も進展なかったじゃないか。」木「ああ、本当にそうだ。人が死んだだけじゃないか…」勝「結局、サビンさんの自慢のスナイパーでも貫けはしましたけど、すぐに修復されてましたよね。」目「もし、仮にあの後あの赤い奴が市内を歩き回ってるなら通報が来てるはずだ。なぜ来ていない。」間「あれじゃないですかね、目撃者を片っ端から殺してるとか。」サビン「お前、怖がらせるの上手いんだな。」
*プルルルル…*
木「…は?」目「おかしいだろ。怪異課への電話番号は…ああ…内通者のみ知るのか、じゃあ退役したやつか?それとも警察か?」間「僕が取ります…」木「では、音量を上げてくれ。」
間「こんにちは…警察ですが、何かあったのでしょうか…?」「こんにちは。」
嵐の前の静けさ、そう言うが、それは嵐だろう。聞き覚えの無い声だったのだから。
「知っていますよ。そちらにいる方々は。」間「…新手の脅迫ですか?とりあえず、いたずら電話なr」「慣立間、目怒古人、クーギア=サビン、遠藤流、楠木勝久、木板無。」
遠藤まで知ってる。仮に盗聴器が仕掛けられていたとしても、遠藤は先程は一言も発していなかった。
間「…違いま」「違うかどうかは、当事者がわかることだ。君は慣立間。そうだろう?怪異課に木板長官から話を貰い、入った。」困惑して、長官を見ると、紙に「上手く交渉しろ。そいつに知られてるなら隠さずでもいい。」と書いていた。間「そうです、私達は怪異課の者です。」「…やっと認めたね、誰かに促されたのかい?」間「促されたって…」「まあ、関係は無い。私のことは1人の情報屋だと思ってくれ。」間「…え?どう言うことですか?」「私は君たちの状況を見て、そこから考えられる事から答えを導き、それを君たちに伝える。」間「勝手に話を進めないでください。いきなり怪異課の皆の名前を当てたかと思えば、急に自己紹介をする。なんなんですか、あなたは。」「…はは。」
枯れた笑い、ではない。嵐の前の静けさだ。
「ははははははははははっっはははっはははあはははははははあはあは!!!」
間「何がおかしいんですか?」「君たちは赤い化け物を追っている。それの考察をしている途中で、いきなり変人から電話される。やっぱり、何度も観測しても、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。危惧、しないんだね?」木「おい、どう言う事だ。」「おやおや、長官。変な正義感に身を駆られるのは良くない。なんて言うと思ったか。この世界はエンターテイメントなんかじゃない。リアル。三次元の。触れる。嗅げる。見れる。食べれる。生きれる。存在できる。現実、だ。」目「おい」空気が凍てつく。目怒さんは、勘がいいから。「…なんだい。」目「お前、さっき観測っつってたが、何のことだ?」「…ハハ。やっぱり、私が君を嫌うのは難しいだろうな。怪異課なら、何度も知ってる。」木「何だ?」「`看板`」木「…食堂とかにあった、あれか。というかそれよりも、なんで怪異課の電話番号がわかった。」電話越しに、鼻で笑ったような音が聞こえる。「君、それで長官なのか。自分勝手ながら、正直に言わせてもらう。`それで、長官になれたのが奇跡と思えるよ。`」木「なっ…」「ははは、言葉の意味に気づけてないのもそれらしい。もし仮に、私がここに電話できたのが、適当に電話番号を選んだらたまたま当たった、だったら。この電話番号を極秘警察に繋がるものだと、ディープな所に拡散するかもよ?」木「…」長官が黙った。あまりにも正論すぎて、反論どころか言葉さえわからなかった。「そうやって黙るんだね。証拠不十分とか言うくせに。」サビン「と言うか…お前って結局なんなんだよ」「おや。退役軍人ならわかると思っていたんだが…指揮官ではなかったのか?」サビン「どう言う事だ!説明しろ!」「怒らないで憤らないで。自分の手札を相手に明かせば、相手からは当然次にそれに対抗できる手札をぶつける。手札を明かせると思うか?お互い、見知らぬ誰かさんだ。」サビン「クソ…戦争も知らないくせに…」「それは戦争の基準による。それとさ、私はあくまで一つの例を喋っただけ。それ以外には何も言ってない。」サビン「チッ…」サビンの乾いた舌打ちが響く。「さて…君たち、まだ気づいてないのか?」水「気づいてない、どう言う事だ。」「自分で考えろ。」水も黙った。怪異の専門家が、人間かどうかもわからない存在に、説得力のある言葉をぶつけられて。「遠藤流、知ってるよ。考えてるから黙ってる。沈黙は武器になる、覚えてくれたんだね。」目「覚えてくれた…?」遠藤「正直に言うと…お前達、盲目的すぎる。」警視庁長官と、退役軍人のスナイパーと、怪異の専門家が一斉に遠藤を見つめた。遠藤「釘付け、この言葉が精巧に再現されてるぞ。こんな、お前達に`とっては`素性も何もわからない奴に。」目「確かに…みんな、プライドを気にしてる感じだったし…」「こんなので、本当に務まるか?真実がわかるのか?私は、そうは思えないな。」木「はは…確かにそうだった…私達はプライドを優先していたな…」「面白い。本当に面白くて仕方が…フッ…ハッ…面白…は…ハハハハッハッハハハッッハハ!!」間「すみません、情報屋さん。要するに、あなたは協力を持ちかけるために来たんですか?」
沈黙が流れる。遠藤は目を見開き、目怒は何か言おうとしていたであろう口を止める。
「面白い。実に。君は。」
「利害関係だよ。」