[ 学校一のイケメンがまさか私を好きなんて ]の
シリーズページを見に来て下さりありがとうございます 🙌🏻❕
[ 学校一のイケメンがまさか私を好きなんて ]、略して[ がこすき ]は
(今日好きのパクリじゃないからね?圧)
王道学園ラブ❣(なはず)
学校一のイケメンに気にいられた椛の話です ☆
続きを読む
読み方
1話ずつ表示します。
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
学校一のイケメンがまさか私を好きなんて
初めてのオリジナルシリーズ !
投稿頻度めちゃ低いので 、
続きは気長にお待ちください !!
お気に入り登録も、ぜひ ・・・・・・
**〈 学校一のイケメンがまさか私を好きなんて 〉**
🌺人物紹介
|羽月 椛《はづき もみじ》 ヒロイン 謙虚でおとなしい 中1
|夕霧 廉《ゆうぎり れん》 椛のクラスの中心にいる人気者
|一ノ瀬 小雨《いちのせ こさめ》 椛の小学校からの友達。椛のことを可愛がっている。
|姫咲 莉空《ひめさき りあ》 椛の小学校からの友達。意見をはっきり言える。
🌺あらすじ
クラスであたりさわりなくやり過ごしていた、椛。
ある時、ひょんなことをきっかけにクラスの人気者・夕霧廉くんと関わることに・・・!?
プロローグ
「おはよー!」「めっちゃ不安~」「一緒になれるといいねっ」「友達できるかな!?」
新学期。
今日から雪月中学校に通う、私 ― 羽月椛は小学校の時のいつものグループで集まっていた。
「おはよう~」
「「おはよ~」」
私が声をかけると莉空と小雨がぴったりと合わせて答える。
「同じクラスになれるかな~」
「小学校よりクラス多いもんね・・・。あたし、新しい友達作れないよ・・・・・・」
二人ともすっごく不安そう。
もちろん、私も。
(私も・・・友達作れる自信なんてないよーっ!!)
「だよね・・・。でも、神社にお参りだって行ったし多分大丈夫だよっ」
「うちら、いーっぱいお願いしたもんね!日頃の行いだっていいし~」
莉空がコロッと気分を変え、笑顔で調子よく言う。
そのとき――・・・
「クラス替えの表を貼りだしまーす!1年生の皆さんはこちらを確認して教室へ入って下さ~い!」
私たちは目くばせをしてクラス替えの表の方へ。
ごくっ
(お願いします・・・・・・・・・!)
1組・・・ない。
2組も・・・ない。
3組・・・。あ、あったー!!!小雨の名前だっ
(でも・・・小雨と莉空のしかない。)
「「椛・・・・・・」」
「ち、違うクラスになっちゃったね・・・」
私たち三人の空気はずーんと重くなってしまった。
「違うクラスでもずっと友達だから!!!!」
「そうだよ、休み時間、遊びに行くからねっ?」
二人はそう言って励ましてくれた。
「うん・・・。ありがとう」
でも私は落ち込んだまま上手く笑顔を返すことができなくて。
――新学期、終わったかも。
そう思うまま二人と別れ、教室へ向かったんだ。
次から物語が大きく動き始めます!
夕霧廉の出番が全くないと思ったそこの貴方 !!
次では活躍するのでお待ちくださ~い !
時間割男子の二次創作なども出していますので
そちらもよろしくお願いします ( `・∀・´)ノヨロシク
学校一のイケメンがまさか私を好きなんて2
1.自己紹介とトラブル
クラスはざわざわとしていた。
私はまっすぐ自分の席へ向かい、周りをうかがう。
孤立している子、グループで集まってはしゃいでいる子たちと様々。
まぁ、私はもちろんといいますか孤立している方。
(話しかけた方がいいのかな・・・?いや慣れてから少しずつ・・・?)
私のなかでぐるぐる気持ちが渦巻いていく。
(私、どうやって友達作ってたっけ?う~どうしよう)
迷っている間に教室に先生が入って来た。
私のクラス、5組は如月(きさらぎ)先生という優しそうな女の先生だった。
(先生が優しそうで良かった~。不幸中の幸い、かな?)
とりあえず、ほっと安心。
「は~い、みなさん!席に着いてね~。
えーっと。じゃあまず、あいさつしましょっか」
如月先生はにこやかに進めていく。
「起立!おはようございます」
「「「おはようございます」」」
「それではHRは終わり。1限は自己紹介、するから考えておいてね」
それだけ言って今日のHRは終了。
15分後に1限目が始まるみたい。
(自己紹介か・・・。仲良くなるきっかけでもあるよね)
ぱっと顔を上げるとワイワイと集まっている人たちがいた。
私の斜め左前の席だ。
男子も女子も関係なく集まっていて、中心で笑っているのはとても容姿が整っている男子――いわ ゆるイケメン、というやつだ。
(私はあの輪には一生入れないだろうな)
女子だって可愛い子が多いもの。無理に決まってる・・・。
別に入ろうとも思ってないけどね。
如月先生が黒板に自己紹介の内容をかいているのが視界に入ったのでそちらに視線を動かすことにした。
╎╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╎
╎ ╎
╎ ☆自己紹介 ╎
╎ ・名前 ╎
╎ ・好きな○○ ╎
╎ 食べ物 ╎
╎ 色 ╎
╎ 動物 ╎
╎ キャラクター など ╎
╎ ・クラスのみんなに一言 ╎
╎ ╎
╎ ╎
╎╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╌╎
うん、無難。
ごくごく普通の自己紹介の例だ。
(私は・・・。羽月椛です。好きな・・・うーん。私の好きなもの・・・・・・・・・??)
いままで考えたことがなかったかもしれない。
小学生の時は何て言ってたっけ。
(確か・・・読書、だったかも。)
小学生の事を思い出したけど、最近は小雨と莉空と遊んでいたから読書はしていない。
(あ、でも色とかでもいいのか)
ここは普通にいくかなと思った。・・・・・・けど。
(自己紹介でインパクトあった方が・・・友達になれる子がいるかも)
そう思ってもう一度考え始め。
やっと思いついたのがこれ(・・)。
結構自信はある。本当に大好きで知名度も高いから、話題になると思う。
よし――・・・これで勝負する!!!
─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ─── ─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ─── ─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ─── ─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ───
いよいよ、自己紹介!ってたって5分もたってないけどね。
「それでは、1限を始めます。号令を・・・1番の天川さんお願いできますか?」
先生が指名したのは、さっきイケメンくんの輪の中でも中心にいた女子。
「はい。・・・・・・起立!礼っ」
(やっぱりきれいな子・・・)
席が遠い、私から見ても、輝いているような気さえして。
ちょっとだけ、うらやましく思ってしまった。
(いけない・・・自己紹介に集中!他の子の自己紹介を聞くのも大事だもんね)
自己紹介に気を戻し、前を向きなおす。
「はい、天川さん、ありがとうございます。
自己紹介を始めましょうか。この出席番号のくじで順番を決めます。
当たった人はその場で立って自己紹介をしてね。」
先生の説明にクラス全体がざわざわし始めた。
「えー最初やだな~」「知ってる子多いのにさー」「ね、のちのち知ればいいよね」
「俺、さっきしゃべっててな~んも考えてねぇわー」
ざわめきの中に、斜めの席からのつぶやきだけは、キレイに聞き取ることができた。
あの、イケメンの彼。
(何も考えてないって・・・できるの!?)
そんな私の考えはまもなく くつがえされることとなる。
「は~い、気持ちは分かるけど、静かにね。
――では、名誉ある最初の人は・・・27番さん!」
「誰!?」「ウチじゃなくて良かったぁ~」「え、廉じゃね?」
「はい、先生!俺ですっ」
何も考えてない、と言っていた彼だ。
それなのに、その子は堂々と立ち上がり流暢に話し始めた。
「えっと、俺の名前は夕霧廉です。好きなものは運動とJ-POPとかロック系の音楽です。1年間よろしくお願いしまっす!」
(何も考えてないんじゃなかったの!?なんで・・・。そんなすらすらと・・・)
びっくりして思わず彼―夕霧くんを凝視してしまう。
私以外にもそんな子が少々。
(夕霧廉くんって言うんだ・・・すごいな)
なぜか とくんっ と心臓がハネた・・・ような?
いや、これはアイドルとか・・・イケメンに対するあくまでファン的な感情だよね??
うん・・・。きっとそうだよね・・・。
バクバクする心臓をおさえて、必死に落ち着く。
「ありがとうございます、先生も音楽、好きだな~!
――では、次の人いきますよ~。えっと23番さん。」
ま、まさかの私!?!?!?
この盛り上がった空気の中で・・・!?
慌てていると、先生がもう一声かけた。
「誰ですか~?」
「・・・・・・はい、わ、私です・・・!!」
なんとか発言したけど、小さくって届いていない。
「先生!こいつですー!」
突然、私を指さして夕霧くんが言ったの。
席が近い彼には聞こえていたのかもしれない。
驚いて夕霧くんの方を見ると
「頑張れよ!」
と、笑顔で励ましてくれた。
ドキッとしてカーッと顔が熱くなっていく。
「う、うん・・・。あり、がと」
なんとか返事を返すけど、今のは絶対に女子の反感を買ったと後になって気づいた。
私に向く、冷たい視線(主に女子)。
(やっぱイケメンってすごい。天は二物を与えずって言うけど十物くらいもらってる気がする)
頭だけが冷静に働いていく。
「もうみんな、睨まな~い睨まない。
― 羽月さん、自己紹介お願いできますか?」
先生からの問いにコクッとうなずく。
「羽月椛です。きへんに花で椛っていう漢字です。・・・・・・音楽を聴くのが好きです。
よく聴くのはMrs. GREEN APPLEです。仲良くできたら、嬉しいです。」
**「椛!?羽月椛!?まじか!!」**
なるべくハキハキと大きな声を意識して・・・話し終えた。
その直後、夕霧くんから大きな声で名前を叫ばれた。
「え、何?やっぱり廉さまに気があるの?」「パクリとかヤッバ」「知り合いな訳?」
シリアスな言葉がこそこそと丸聞こえで飛び交う。
自信を持って言えたのに・・・急に不安になってきた。
(さま付けされてる・・・。当然といえば当然だね、あんなにかっこいいんだもん。ってそんだけかっこいい男の子がなぜ私のこと認識してるの!?)
「女の子たち、そうやってこそこそするのは厳禁。自己紹介の後に先生の中での
3つのルール を言うから、よ~く考えてね?」
「「「はーい・・・」」」
一部の女子から明らかに不満な返事が聞こえてきた。
先生はちょっと笑って
「羽月さん、自己紹介ありがとう、椛って可愛いお名前ね」
夕霧くんの時のようにコメントしてくれた。
「あ、ありがとうございます・・・私も、好きです」
目立ちたくなく、きゅっと縮こまりお礼をする。
その様子までじっと見られている気がして怖い。
その後も私は空気のように気配を消した。
いつの間にか自己紹介は終わっていて、またもや私は失敗してしまったような、暗い気持ちになってしまった。
学校一のイケメンがまさか私を好きなんて3
SAKUTARO777さん、この前はファンレター、ありがとうございます!
嬉しかったです♡
ではでは続き行きましょ~
2.『3つのルール』と委員会決め
自己紹介が終わり、先生が話し始めた。
「はい、みんな自己紹介ありがとうございました。先生の自己紹介もしま~す。」
先生はチョークを持ち、黒板に字をはしらせる。
『|如月琉璃《きさらぎるり》』
(わぁ・・・!先生にこんなこと思っちゃいけないけど・・・、可愛い名前~~!!)
私は思わず心のなかでうっとりしたため息をつく。
「もう言ったと思うけど・・・如月琉璃です。
スポーツが大好きなので休み時間とか一緒に遊びたいな~と思ってます!
小学生のころから卓球をやってます。
みんなと楽しいクラスを作っていきたいな。一年間よろしくね」
先生はすごく明るく、友達みたいな距離感で自己紹介をした。
(めっちゃ良い先生~~!如月先生で良かったよぉ)
改めて、そう思った。
「では、さっきも言った3つのルールを説明します」
あ。気になってたやつ!
周りのみんなも耳を澄ませているみたい。
「興味津々って感じね。」
そう、先生は笑い、再びチョークを手に取る。
「1.気を遣うの禁止。伝えた方がいいと思うことはしっかり言う。
2.モチベーションを下げる言葉禁止。ネガティブ発言は極力抑えること。
3.いじめ禁止。特に集中攻撃は絶対ダメ。
――これが、1年5組の主なルールよ。」
書きだされた、3つのルール。
簡単なようで、難しいようで。
「さっき、羽月さんの自己紹介の時の事は3番に当たるわ。」
「・・・・・・」
「今後これが続くのなら、先生は容赦しないですので」
先生は笑顔。笑顔、なんだけど・・・怒りのオーラがめらめらと立ち昇っている・・・・・・。
(ひぃ。お、怒らせるとコワイタイプ!?)
なんとなく、教室の気温が3℃くらい下がった気が・・・。
「ふふふ。そんな怯えなくても大丈夫よ~?何か、このルールについて質問はある?」
「はい!」
声がした方――夕霧くんの方に視線が集まる。
さっきのこともあってじっと見てしまう。
「1の伝えた方がいいと思うこと―って自己判断なんですか?それじゃ、曖昧だと思いますけど」
確信を突く質問だ。
(夕霧くんて頭までいいのかな・・・)
ちょっと感動して目線が勝手にそちらへ動く。
「う~ん。そうね、曖昧よ。でも、もう中学1年生だもの。できると思うわ~」
先生からはふわ~っとした回答が返ってきた。
(聞いた意味は・・・)
私は思わず苦笑いだ。
「へーOKです。ありがとうございます」
「はい。・・・他に質問はある?」
そう言われ、ほとんどの人が周りを見る。
でも・・・上がっている手はない。
「無いようですね。――今日の1限は・・・ええと・・・」
先生は確認しに、教卓にある教務手帳を開く。
「あ、委員会決めをします。7つ、委員会があるので書きますね」
(あるのは・・・
代表委員会、体育委員会、放送委員会、美化委員会、
図書委員会、保健委員会、園芸委員会。
代表委員会だけは絶対ムリ!!!それ以外だったらなんでもいいか・・・)
先生は振り向いて
「この中でやりたいものの立候補制にしたいと思います。名前を書きにきてください」
わ~っと黒板の周りに人が集まる。
(私は人気ないところに入るか~平和的だし)
私は一番後に並ぶ。
目立ちたい人たちに代表委員会、適当にやりすごしたい人には園芸委員会が人気な様子。
その他もちらちら立候補者がいるものの、この2つ以外は決まりそうだ。
(今、一番少ないのは体育委員会か。運動好きじゃないけど、それでもいいよって言っ
てたし・・・今立候補してる子も同じ小学校だから多少話せるし!)
私は体育委員会女子のところに『 羽月椛 』と書く。
その後ろからきれいな腕が伸びてきて、私の名前の隣に、書いた。
『夕霧廉』と。
「!?」
「は~い。締め切り~!」
先生がちょうどそこで締め切った。
定員に収まるところには丸をつけていく。
「体育委員会、決定~」
(うぇ!?夕霧くんと一緒――――――!?なんでこの期に及んでそうなるかな!?)
他にも着々と決まっていく中、残ったのは美化委員会、代表委員会、園芸委員会だ。
美化委員会は、希望者ゼロ。
(移ってもいいですよ~・・・)
心の中の叫びは誰にも届かず、じゃんけん大会の開幕となってしまった。
「「「「「最初はグー!じゃんけんぽんっ!!」」」」」
「勝ったーーーー!」
「っしゃああああ!!」
「くそー美化委員かよ!?」
「俺も~」
男子は白熱のバトルとなっている。
それは女子も同じようで・・・。
「やったー!!これで廉さまの目に留まれるわ!」
「私も~!きゃーっ嬉しすぎる~ 一生分の運使ったかも!」
「え~・・・美化委員ってビミョー・・・」
「無理・・・」
一喜一憂。
負けた人は勝った人を妬んでいるような・・・。
(修羅場だ・・・。ていうか代表委員会の人たち夕霧くんめあてなんだ・・・・・・。)
なんて言えばいいのか・・・。
とにかく、1日目にしてすごい人気者なんだろうなっていうのは、分かった。
「はい、これで決定です!」
私は何度見ても『体育委員会』で『夕霧廉』くんと同じ。
(はぁ・・・)
ため息をつきながら1限を終えた――のに。
「お、委員会一緒だな!よろしく!」
笑顔で手を出してきたので私も笑って手を握り返すしかなかった。
今の、ちゃんと笑えていただろうか。
周りの女子からの視線が一番痛く感じた。
3.友情
ぼぅっとしたまま1日が過ぎ、6限まで終了した。
荷物をまとめ、教室を出ると
「「椛―!!」」
いきなり誰か――小雨と莉空が――が飛びついてきた。
「わぁぁ!小雨!?莉空!?」
「うっふふー!ごめん、椛。休み時間、委員会が決まらなくていけなかった」
「全然!委員会、決まったの?」
「それは、歩きながら。椛、一緒に帰れそう?」
小雨の問いかけにもちろん!と大きくうなずく。
「じゃあ、行こー!」
─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ─── ─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ─── ─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ─── ─── ⋆⋅ ♰ ⋅⋆ ───
「それで、二人は何委員会なの?」
早速たずねると、
「放送委員会だよ!楽しそうだよね~!!」
「莉空ったらずっとこの調子なの。笑っちゃうよね」
なりたい委員会になれてはしゃいでいる莉空と苦笑いで見守る小雨。
いつもの二人にクラスで憂鬱になっていた心が救われた。
「ふふっ。よかったね、莉空」
「うん!椛は?何委員になった?」
その質問にクラスでの事が頭をよぎる。
「あ・・・・・・・・・」
「椛?」
「どうしたの?ウチ、いけないこと訊いちゃった!?」
小雨たちが私の反応に戸惑っているのが分かる。
「えっと・・・ちょっと、カフェとかで、お話しない?」
学校一のイケメンがまさか私を好きなんて4
4.親友の悩み ~ side 小雨 ~
椛、莉空、あたし― 小雨の小学校からの仲良しグループで通学路にあるカフェへやってきた。
普通におしゃべりしながら帰るはずだったんだけど。
椛の話は、歩きながら話せることじゃないみたい。
今年、中1になって、椛だけクラスが別れちゃったから、心配はしていたものの、何があったんだろう?
(親友の悩みだもの。いつでも聞くからね!)
「椛、話してくれる?ウチら親友だもん、悩みごとなんていつでも聞くよ!」
あたしの心の声とほとんど変わらないことを莉空が言っていて、思わず吹き出しそうになるのをグッとこらえる。ここで笑うのは、違うものね。
「そうだよ、椛。困ってるなら、言ってよ」
「実は・・・」
椛は、今日あったことをすべて話してくれた。
自己紹介の時、イケメンくんに笑顔を向けられ、女子から睨まれてしまった事。
それが理由でクラスの中で孤立してしまった事。
イケメン ―― 夕霧廉くんと同じ運動委員会になった事。
そんなことがあって、友達作りどころではなかったこと、など・・・・・・。
「初日から、前途多難だね~。イケメンは、女子トラブルの元なんだから!罪なソンザイよね」
少女マンガ好きの莉空はよくわからない感想をこぼし、
「夕霧廉・・・夕霧廉・・・・・・?」
一方のあたしは、そのイケメンくんの名前を繰り返していた。
(どこかで、聞いたことがあるような・・・)
椛のことを知っていたなら、なおさら。どこかで会ったことがあるのかもしれない――・・・。
あたしと椛は幼稚園から一緒の幼なじみ。莉空は小学校からだから、知らないのかも・・・。
「小雨?」
「ん?」
「ううん。何か、つぶやいてたから・・・」
そう言う椛に、「なんでもない!」と笑顔。
「そう?ならいいんだ」
椛はまだどこか納得いっていない様子だった。
あたしだって、モヤモヤしている。
我関せずと、莉空はう~んとうなって、
「夕霧くんは悪意があるわけじゃないから、彼のせいではないよね?でも、相手のイケメンは椛のこと認識してる?それで椛も彼を意識しちゃって・・・きゃ~!おもしろい!!マンガじゃん!!」
一気にテンションが急上昇だ。
「莉空、落ち着いて?椛困っちゃう」
「う・・・ごめん!椛。浮かれちゃって…」
莉空はしゅんとしてすぐに謝っている。
「いいよ、大丈夫。私は別に、夕霧くんを気にはしてないけどね・・・?」
にこっと笑いかけ、「でも」と椛は続ける。
「なんで夕霧くんは私のこと知ってたのかな?全然記憶にないんだよ」
それがまた、少女マンガっぽくて莉空にはいいんだと思う・・・。
苦笑で莉空の口をしっかりふさぐ!
「あんふぇ!?(なんで!?)」
「あんた、またテンション上がっちゃうでしょ」
「うう・・・しょのひょおりかお・・・(その通りかも・・・)」
莉空はうなだれて、黙っている。
「小学校は違うよね?」
「うん。違った」
あたしらの学校は人数が少ないから、全員の顔と名前は知ってる。同小なら分かるはずなんだ。
「幼稚園、保育園?覚えてないよ・・・」
椛が、途方に暮れた顔でつぶやく。
「それは、そうだよ」と、先ほど口を解放した莉空が話にのってきた。
「小学校でさえ危ういのに、それ以上前なんて思い出せん!ウチは幼稚園とか違ったけどさ~気にしないで居よう?」
さすが、明るくてサバサバした莉空。そうだよね。もっと考えてもぐるぐるとループするだけ!
「ね、悩んでも仕方ない!椛、気にしないで!あたしと莉空がいるから!!」
「うんっうちらがいるから怖くない☆」
バチッとウィンクを決めてお冷を飲み干した莉空は椛の腕を取って組むと、
「帰ろ!」
笑顔で言った。
「うん………!莉空、小雨、ありがとう~~」
椛も元気を取りもどし、そこからはいつものおしゃべりだった。
(夕霧廉。一体何者?)
あたしの胸には、魚の小骨がのどに引っかかっているような、ちくちくした痛みが残った。
学校一のイケメンがまさか私を好きなんて5
ファンレター、ありがとうございます ~ ❕
椛の性格、廉を褒めていただいてとても嬉しかったです ・・・ 🤍
今回のも楽しんでいただけたら嬉しいな ❕❕
5.不運な通学
次の日。
(あ~学校嫌だなぁ)
こんなことを思ったのは、いつぶりだろうか?
今までは小雨たちが居たから学校も嫌じゃなかったのに・・・。
昨日の案件があったから憂鬱だ。
だけど、親に説明することもできず、もそもそ朝ごはんを食べ、制服を整えて家を出る。
「行ってきま~す」
私の通学は基本徒歩。
中学は歩いて15分くらい。めっちゃ近いんだ。
家が遠いと自転車になるんだけど。自転車通学は疲れそうだから歩きたい。
すぐそこの学校を見ると、昨日の事が頭に思い出される・・・・・・。
「はぁぁぁぁ」
思わずため息をついてしまう。
暗い方に考えが行きそうに・・・
って、ネガティブ思考はだめ!昨日せっかく2人に励ましてもらったんだから・・・!!
「朝からすっげーため息だな」
きれいな低い声がしてとなりを見ると、私の悩みの種張本人、夕霧くんがけげんな顔で私の顔をのぞき込んでいた。
(朝から会っちゃうなんて、私ったら不運中の不運だよー!!)
「おはよー椛!」
キラッキラのイケメン様笑顔を向けられ、免疫のない私は「うぅっ」と心の中でうめく。
そしてナゼ名前呼び?
「お、おはよう・・・」
無視はさすがに・・・と思い、一応あいさつを返す。
「椛も歩きなんだな~まぁ家近かったもんな」
当然のように私の歩調に合わせて話しかけてくる。
てか、この人私の家知ってるの!?
そんなに仲のいい男子 私今までにいなかったと思うんですけど!?
「えっと・・・夕霧くんって私の事知ってるの?」
「夕霧くん?なんで苗字なんだよ・・・しかも知ってるの?って・・・まさか俺のこと忘れちゃった?そんな・・・俺悲しい・・・」
えっちょっとちょっと勝手にいろいろ話を進めないで!?
1人でぶつぶつ言ってる彼の言葉が全く理解できない。
「まぁ、俺のことは廉って呼んでよ。昔みたいに」
だから、その昔が何って言ってるの~~!
それに、名前呼びなんかしたら、クラスの女子から今度こそ抹殺されかけないよ~!
「ま・・・、椛が俺のこと忘れてても、思い出させるから。また仲良くしようぜ?」
パチン☆と―今まで見たことないほど―きれいなウィンクを決め、校舎へ去っていった。
**きゅんっ**
かすかに心臓が高鳴る。今のは、反則・・・・・・っ!
とりあえず・・・今起きた事は一旦忘れて落ち着こう・・・。
校門の前でしばらく深呼吸をしてから、いざ!教室へ向かった。
(今日こそ、友達を作るんだから!)
めちゃくちゃ短い短編を
連続で更新したい ・・・・・・
だがそんな時間がない ・・・・・・
ある程度完成したら、予約投稿しまづ