公開中
鈴蘭と金盞花
ある所に着飾るのを嫌う王様が居たとさ。
<ある日の宮殿、騒がしい声が響いている>
「やめろ!触んな!そんな服着たく無いーーっ!!」
豪華な|正装《ドレス》を着させられそうになった黒髪の美男、、、、いや美女が喚き散らす、家臣はその様子をやれやれ、と呆れた顔をして見守る。もう日常茶飯事なのだ、他国に比べるとかなり異質である。
「大王、お願いします、今だけは着てください、、、、」
オロオロした様子で言うのはこの国の高官、霊令だ。いつも王に振り回されてあたふたしており、苦労が絶えない。でも何故か楽しそうであるのが少し引っかかるがみんな気にしない。
今日は五王が遊び、、、、いや挨拶に来る。五王とは五人王が居るわけではなく、第五天国の大王という意味である、この国の大王は第四天国の王なので四王。みんな【大王】と呼ぶと紛らわしいのでそうやって呼んでいる。
「今日も頑張るか、、、、」
そう言って銘々は歩き出す。
---
「酷い目に遭った、、、、」
額を押さえながら俯いている。これが第四天国の大王、、、、の筈なのだが威厳はいの字も無い。
「もう少し着飾って下さい。舐められます。」
ピシャリと霊令が言ってのける。振り回されがちだが、たまに強気に言えるくらいには流石に成長している。
「お前も言うようになったな、、、、」
少しガクッとした声で言う。
「当然です。僕は一応十八歳です。さ、仕事しますよ、神昌様。見て下さいこの書物の山、銘々が大変不憫でした。、、、、、、、、、誰かさんが仕事やらないから。」
神昌とは、四王の実名だ。この名前を呼ぶ者は高官だらけである。
少しバツが悪そうに目を背ける。
「ごめんて、、、、、わかったわかった!やるから書物こっちに投げようとしないで!」
その日から銘々達家臣の負担がかなり減った。
---
その代わり、神昌の目元に隈が出来てたという噂が飛び交った。
このサイトで初めて小説書きました〜見にきて下さってありがとうございます。下手ですがこれからもよろしくお願いします!続編と言うか同じ世界線でまた書きます!