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両思う 2 (いけめん)
すいかとめろん
また、ここまで来たんだ。
数ヶ月前の、出場権がかかったゲーム。
俺は先輩に助けられた。
ミスばかりの俺を、カバーしてくれた。
そんな先輩みたいになりたくて、いまいち調子が出ていない#くず?#を感じさせないくらいに勝とう、と、そう思っていた。
でも、まだ先輩になるには足りない。
庇うなんて、できやしないし
自分のことも…。
先輩だから勝てたんだよ。
先輩から貰ったみんなの期待に、なんとか答えたかった。
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試合が始まる。
腰の裏で#くず?#がハンドサインを出す。
正確にサーブを打つ。
相手は体制を崩した。
#くず?#はミスが続いて落ち込んでいるように見えた。
狙われないよう、相手が余裕を持てないよう、攻めたボールを打っていった。
しばらくラリーが続いただろうか。
少し弾む球が相手に渡った。
まずい。
「来るぞっ!」
抜かれた。
追いつかなかった。
まだ、先輩にはなれなかった
『ごめん。#いけめん#』
「切り替えて、次行こう。」
そんなことを言うことしかできなかった。
その顔じゃ勝てないことなんてわかっていた。
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どんどん#くず?#の顔は曇っていった。
そのまま、俺にはボールを触らせないコースを狙われ、負けてしまった。
#くず?#は悔しそうな顔をしていた。
あの時の、俺のような顔。
「自分のせいだと思ってるんだろうなぁ。」
自分の未熟さを知った。
ここで、声をかける勇気だってなかった。
#くず?#がやる気を見せて練習してきてくれたのは、何よりありがたかった。
いつも当たりは強いけど、テニスに向ける情熱は確かなものだ。
それを通じ合わせて、繋がることができたら…。
春の大会に向けて、そんなことを思っていた。