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幼馴染のツンデレくん。 ep.10 この気持ちの正体は
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↑この小説読んでてファンレターくださった方確認お願いします
10月になった。
その日私は、熱川さんから衝撃的なニュースを聞いた。
それは、熱川さんが大和に告白してフラれたという話。
でも本人はあんまり落ち込んでなかったみたいだし…いや、そう見えてただけ?
まあ、清々しい感じだったから、後悔はしてないんだろうなぁ。
「で、桂ちゃんにお願いがあります。」
「う、うん…?」
「あたしと、友達になってください!」
「…え?」
なんでわざわざ?って感じ。
「ほら、今までの恋愛のやつは、あたしが無理やりお願いしたっていうか…
あたしが言うのもなんだけど、対等な関係じゃなかったじゃん?
だから、やり直したいなって思いました…だめ、かな?」
なるほど、それならもちろん…
「いいよ、なろう!友達!」
本当に仲良くなれる確証はないけれど、友達はそういうものだと思ってOKした。
「いいの!?やっぱ桂ちゃんはいい子すぎるよ〜!
あ、そうだ、桂ちゃんって呼ぶのやめて、くるみんでもよかったりする?」
「くるみんは…呼ばれたことないけどw OK!wいいよ!
私も熱川さんのこと別の呼び方してもいい?希望とかある?」
「それじゃあ、莉乃って呼んで!」
「いきなり呼び捨てなの!?ハードル高いなぁ…でも、わかった!」
「呼び方は無理しないでいいよwあたしのことは好きに呼んで!」
「うん!」
私たちが話しているところに、大和がクラスに入ってきて、席に座った。
「大和、おはよう。」
「おはよ、胡桃…熱川も。」
その瞬間、熱川さん…今は変わったんだった!莉乃の目が驚いたように見開かれた。
「おはよー、黒瀬くん!」
その2人にはぎこちなさが少しあった気がした。
普通に考えてそれは仕方ない。
でも、なんでさっき大和は莉乃にも挨拶したんだろう?
「あ、そうだった。あたしと黒瀬くんね、友達になることにしたんだ!」
「へぇ、そうだったんだ!よかったね!」
朝、通学するときは雨が降っていたのに、
窓を見るともう雨は止んでいて青空が広がっていた。
夕方、家に帰ってすぐ、ベッドにダイブした。
前に美結に『黒瀬への気持ちは恋じゃないの?』って言われたのを思い出していた。
そんなの、分かんないよ。
この大和に対する気持ちは推しとしての好きだし…多分。
スマホで、私の他の推しを調べてみる。
動画を見てても、リア恋勢のコメントを見てても、何もモヤモヤしない。
っていうか、リア恋勢のコメントたちってなんか愛が重すぎるな…w
まあ、もし推しが誰かと付き合ったとかそういう報告があっても
きっと快く受け入れられるだろうし、素直に喜べる。
でも、それが大和だったら?
…最近の私はおかしい。
大和が誰かと並んで微笑んでる姿を想像できない。想像したくない。
…この気持ちは恋?嫉妬?もう分かんないな。
「そうだ、桑原くんに、恋ってどんな気持ちか聞いてみよう。」
これは名案かも!桑原くんには気持ちを暴露させて申し訳ないけど!w
次の日、私は朝休みに桑原くんの机に行った。
ちなみに桑原くん、私、大和の席はバラけてしまった!悲しい!
「おはよう、桑原くん。ちょっと相談があるんだけど、いい?」
「うん、いいよー。」
「じゃあ、空き教室、着いて来て!」
「え、なんでわざわざ教室の外に…?」
とりあえず私は桑原くんを連れ出して空き教室へ行った。
空き教室に着いて、私たちは席に座る。
「えっと、相談なんだけどね、桑原くんの意見を聞きたいの。
恋って、どんな気持ち?美結のどこが好き?」
「…え!?急に、そんなこと…恥ずかしいって!」
「だから教室から移動したの!」
「聞いてないって!学校に来たと思ったら急に恋心を暴露とか…!えぇっ!?」
「お願い!」
「えぇ…まあ、いいよ…隠すことでもないし…」
「ありがとう!桑原くんって私と大和の幼馴染のことも秘密にしてくれてるし
やっぱいい人だね!」
「そんなの当たり前!で、え?話すよ?」
「どうぞ!」
桑原くんは頬を赤くしながら話し始めた。
「僕が美結に一目惚れしたって話した夏休みのこと、覚えてる?」
「うん、覚えてる。」
「その時にも話したことと被る部分があるけど、聞いて。
まず、見た目に惚れたんだ。シンプルな服でもおしゃれで、爽やかな雰囲気。
次に、声。落ち着いたトーンで、口調もすごく女の子って感じがしなくて、
かっこよかった…イケメンだよ。
あと、これは夏祭りの時に思ったんだけど、性格がいいんだ。
…あー、これ、めちゃくちゃ恥ずかしい!w」
「桑原くん、暴露をありがとう!」
「ちょっと…もう、二度とこんなことで僕を呼ばないでよ!?
で、これが桂さんの相談と何の関係があるわけ!?」
「あー忘れてた…言った方がいい…?」
「そりゃ、フェアに行こうよ!フェアに!理不尽は良くない!」
「…だよねーwじゃあ、次は私の番!」
そうして、私は昨日考えたことで言える部分を全て話した。
まあ、誰が気になってるかは流石に名前を伏せたけど…
「へぇ!桂さんもそんな感情を抱くことがあるんだ!」
「何よ、そんなおかしい話してないでしょw」
「まあ、恋してる人なんてそんなもんだよw
…でね、単刀直入に言うと、それって、僕は恋なんじゃないかなって思う。」
「恋、かぁ…」
「でも、これは僕が話を聞いて思っただけ!
…結局恋って、自分で『この気持ちは恋だ』って認めないといつまで経っても
進まないと思う。だから、ここからは桂さん次第だね!」
「な、なるほど…!」
「もうすぐ予鈴鳴りそうだし、そろそろ教室戻ろー。」
「そうだね!…桑原くん、本当にありがとう!」
「全然いいよ、僕も桂さんの面白い話が聞けて楽しかった!」
朝のHRは話が耳に入ってこなかった。
…私って、大和のこと、好きなのかな。
最推しとファンって関係で満足なのかな。
でも、私が大和を好きになって、告白したとして…フラれたら?
幼馴染でもいられなくなるんじゃない?
大和の席の方を見てみると、ちょうど目が合ってしまった。
その瞬間、ドキッとした。
まずい、感情出てないかな、バレてないかな。
急にこうなっちゃったのは、大和が私にとっての最推しであると同時に…
あぁ、やっぱり…私、大和のこと、好きなんだ。
『シーズン1』的な感じで一旦区切りがつきましたー!
別シリーズ進めたいのでep.11以降は10月からまた投稿再開します!