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幼馴染のツンデレくん ep.8 新たな出会い
新キャラ登場するからキャラ一覧にもプロフィール追加します!
更新されてたらぜひ見てみてね!
2学期の始業式。
私たちのクラスに、転校生がやってきた。
「親の転勤で来ました!|熱川 莉乃《あたがわ りの》です!よろしくお願いします!」
元気そうで、ちょっと見た目が派手な子。
「じゃあ、熱川は黒瀬の横で。黒瀬、手をあげて。」
黒瀬…私の幼馴染の大和が手をあげると、熱川さんは上機嫌で席に歩いていった。
まあ、そうなるよね…
クールすぎる中身を知らなかったらこんなイケメンと隣とか少女漫画の主人公にでも
なったような気分になっちゃいそうだもんね。
実は今日の朝、クラスに入ったら席替えされてたんだ。
そのせいで、私と大和と桑原くんの席は見事に離れてしまった。
熱川さんは担任の|徳田《とくだ》の目を盗んで、大和に話しかけている。
それに対して大和は、めんどくさそうにしつつも単語で答えている。
なーんか、モヤモヤするんだよなぁ…
例えるなら、推しが自分の推しじゃなくなったって感じ?
始業式が終わって早く帰ろうとすると、後ろから肩をちょん、と叩かれた。
後ろを振り返ってみると、そこには熱川さんがいた。
「あ、熱川さん。どうしたの?」
「ちょっと、こっち来てよ。」
私は腕を引っ張られて、校舎の陰に連れて行かれた。
熱川さんは、自己紹介の時と雰囲気が違って、落ち着いている感じだった。
「桂ちゃんってさ、黒瀬くんと仲…いいの?」
「何でそれを…!」
まさか、大和が言ったの?
「え、本当に!?勘で言ったんだけど?w」
「えっと、待って。勘が鋭すぎじゃ…?」
「で、本題。あたし、黒瀬くんに、一目惚れしちゃったかもしれないの。
でも、今日黒瀬くんと話してて視線の方向を見てみたら、そこに桂ちゃんがいた。」
「見られてたって…こと…!?」
恥ずかしいな…って!冷静になろう!?大和が私の方見てたって!?
「桂ちゃんと黒瀬くんって、付き合ってんの?」
「そそそ、そんなことあるわけないよ!幼馴染なのっ!」
慌てたせいで挙動不審になってしまった。
「なーんだ!そういうことだったのね!…お願いがあるんだけど、いい?」
「いいよ?」
言われることはもう想像がついているけど…
「あたしと黒瀬くんを、くっつけてくれない?」
そう言った熱川さんの耳と頰は、真っ赤になっていた。
「…いいよ。」
大和がどう思うかは分からないし…
きっとこれから関わるうちに熱川さんは大和のことを諦めるだろうから。
でも、手伝うことは断れなかった。
「本当に!?え、神様!ありがとう!」
「全然!」
そう答えた私は、うまく笑えていたか分からない。引きつってるかもしれない。
あれ、なんで私、今日ずっと…心がモヤモヤしているんだろう。
推しの幸せは、私の幸せ同然…でしょ?
次の日。
休み時間に熱川さんが大和と話す時に、私についてきて欲しいと頼まれた。
「黒瀬くんって、クールだよね!モテたりしないのー?」
「…告白されたことは…ない。」
「絶対モテるのに!顔も整ってるし、クールだし!」
「それは、褒め言葉として受け取っていいやつ?」
「もちろん!」
大和が、目で“助けて“と私に訴えかけてくる。
私は下を向いて首を横に降り、“ごめん”と伝えた。
だって、こんな明るい人に頼み事をされて、逆らったらどうなると思ってるの…!
熱川さんが怒ったら怖そうとか、そういうのを言いたいわけじゃないんだけど、
なんか、心のどこかで明るい人っていうのには苦手意識があって…
「黒瀬くんって、周りからなんて呼ばれてる?」
「胡桃には大和って呼ばれてる。他は…多分みんな黒瀬か、黒瀬くん。」
「へぇー!私も黒瀬くん以外の呼び方で呼びたいな!何かある?」
「何でもいい。」
「それが一番困っちゃうなぁ…難しいからやっぱ黒瀬くんのままで!」
「…そう。」
さっきから周りから異常なほど視線を感じてる気がするのは私だけ…?
私と熱川さんが並んでいる事と、熱川さんと大和が話しているっていう
意味の分からない光景を見せられているからだと思うんだけど…
周りの人たちは私と大和が幼馴染だって事、知らないし。仕方ない。
でも、転校生と一緒にいる事ことに対する視線が、痛い!
帰り道、私が歩いていると信号待ちをしている大和を見つけた。
「やーまとー。」
大和の肩を後ろから叩いてみた。
「うわ、驚いた。学校の近く…ではないけど外でこんなことしてよかったのか?」
「…よくないか、ごめん。」
信号が青になって、私たちは並んで歩き出した。
「それより、今日なんで助けてくれなかったんだよ。」
「それが、熱川さんに『黒瀬くんと仲良くなってみたい』って言われて。
あんな明るい人で…転校生の頼みとか断れるわけないじゃん。」
「まあ、断れないのは仕方ないけど。何で仲良くなりたいのが俺?」
「さぁ?席近かったからじゃない?」
「…話しかけられるの、正直めんどくさいんだよな。」
「あれ、じゃあ私と話してるのも面倒だった?」
「何を今更。胡桃とは話しすぎてるくらい話してるだろw」
「確かにw」
そんな話をしているうちに、家の前に着いた。
「じゃあ、また明日学校で。」
「おう、またな。」
熱川さんと喋ってる時より、今の方が何倍も楽しかった。
疲れてたのかな…もうちょっとだけ、推し…大和と喋っていたかったのに。
新キャラクター:熱川 莉乃をよろしくねー!
ちな作者はこの子がリアルにいたら絶対に関われない(関わろうと思わない)w