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蛾畑衣脈。
蛾畑左機留。
楠木鳥。
楠木麻武。
楠木昼乃。
楠木⬛︎⬛︎。
画霊区陽黙。
クーギア=サビン。
慣立間。
遠藤流。
木板無。
目怒古人。
楠木勝久。
水楽魚。
東目 似。
`楠木御苑`
`数多の天の無法`が軌道を成し、それに揺心市が沿っている。それはただひたすらに回り、巡る。
「ただひたすらに、私たちは動いているな。」
「そうですねえ。」
「…`円酢`、お前もそう思うか?」
「はは、私は享楽主義に酩酊しているのでね。」
「蛾畑左機留もそろそろだろう。」
「しかしですね、私は思うことがあるのですよ」
「とはなんだ」
「画霊区陽黙は予測できますが、慣立間はシュレディンガーの猫状態なんですよ。」
「しかしそれは麻武と衣脈も同じだろう」
「でも間さんは何か知った様子あったでしょうか」
「…なかった、な…」
「不自然なんですよ。今までの循環でもありませんでしたし。」
「…」
「…」
「蛾畑左機留、そろそろ見つかってもおかしくないですねえ。」
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木「皆、集まってくれたことを感謝する。そして単刀直入に言う。」
誰も固唾を飲まなかった。当然だ。
木「蛾畑左機留が発見された。」
間「…しかし、それが何と関係があるのですか?」
木「蛾畑衣脈と同じ家の者、これだけでも素晴らしい。しかも蛾畑左機留の失踪の直前までの様子からして怪異が関わっていると思われる。」
目怒「で、どこで発見された。死んでるか?生きてるか?」
木「八千森だ。生きている。」
水「何か言っていたりしたか?」
木「何も言っておらず、ただ`看板`を書いていた。」
水「看板…あれか、楠木食堂の」
座って俯いていたサビンが、突然口を開く。
サビン「情報屋は前から言ってたぞ」
勝「えっと、どういうことでしょうか」
サビン「情報屋は前から予め蛾畑左機留の状態を知っていた。過信するのは良からぬと知っている。ただ、その上でだ。」
流「一回、情報屋に連絡しないか。」
木「そうだな、あいつは何故か色々知っている。それに。」
水「私はあいつと交流したことがある。あいつは…本当に色々と知っているが、だからこそああいう思考なんだ。
間「思考とは?」
水「テセウスの船、蛾畑左機留が出版していた小説にあっただろう。`享楽主義に酩酊している`という表現。あれだ。」
電話が繋がる。
「…やあ、今日はどんなy」
水「お前の名前はなんだ。」
「おっと、そうかい?彼の名前の方がよっぽど出鱈目っぽいが」
流「お前は何がしたい、そもそも何故我々に手を貸す。」
「だから言ったろう?私はただ傍観しているだけだ、それに君たちだって有益だと思えるだろう?私にも利益がある」
目怒「それが怪しいんだよ、そもそも何がしたくて手を貸している」
「それは知らなくていいだろう」
間「教えてくれなければ信頼ができません」
「…では、君たちは一度でも何かを信じたことはあるかい?例えばリモート会議はパソコンを通じてやっているだけだ、画面の向こうにいる人間が人間と信じたことはあるかい?知り合いがありきたりな顔や名前をしていて他人に見えたことはあるかい?」
木「ない!!お前とそれは別だ!」
「焦ってると同時にそれが近づいてるのさ」
水「何を言っている?」
「そろそろ、麻武さんとか来てもおかしくないと思うね」