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ゴブリン転生 第二話
名も無き旅人
初の会敵、名無しのミニゴブリンはどうなるのか!?
俺は小一時間、木の上で狼を待っている。
見るからに強そうな熊はたくさんいるのに、狼がなかなかいない。
そう思っていたら、ちょうど狼が現れた。
準備は万端!いざ参らん!
シュッ
風切る音と共に俺は尖った石を投げ、狼に命中させた。
狼の目に当たったようで片目が見えなくなっているようだ。
まだ、こちらには気づいていない。
もう片方の目を潰すか…
俺はもう片方の目を狙って石を投げる。
おお!これまた命中!
攻めるなら今しかない。でもどうやって倒すか?
そこでゴブリンの本能と言うべきか、思いついた。
それは…
ガブッ
狼の首に噛み付くのだ。
「ガァ…ア」
やがて狼からの生命反応は無くなった。
すると俺はお腹が空いていることに気づいた。
狼、いざ実食!
うまい!
黒毛和牛と比べると雲泥の差であるが、生でもかなり美味しい。焼いたら絶対美味いだろうが、今はまだ火起こしができないからな。
よし、ご飯も食べ終わったし、ステータスボードを確認しよう。
ーーー
『存在』
【名前】 なし
【種族】 ミニゴブリン
【階級】 弱獣
【レベル】 3
『能力』
【魔力】0
【俊敏】8
【膂力】16
【防御】7
『技能』
【通常技能】身体強化Lv.2 投擲Lv.3
【固有技能】超成長 超回復
ーーー
おお、能力値も上がっているし、技能のレベルも1づつ高くなってる!
ただ、魔力が増えてないのが不安材料だ。やはり、魔力は魔力のある種族しか持たないものなのか?
まあ、今後の進化で変わるかもしれないから気長に待とう。果報は寝て待てってな!
その後、俺は追加で狼を3体狩ることに成功した。
***
なんだこいつは?!
今俺がいる木の下にはいつもの狼よりもひと回りもふた回りも大きい狼がいる。
とは言え、木を登ることはできなそうなので、いつも通り仕留めていこうか。
俺は石を投げて、戦闘を開始した。
今回はあたりどころが悪く、擦り傷しか付かなかった。
だが、まだ狼には気づかれていない。
俺は一度に沢山の石を投げる戦法に変える。
この戦法は威力が弱くなるからあまりやってこなかったが、使うなら今しかない。
すると、運良く足に当たり四足の内の一足を奪った。
かなり俊敏性は落ちているはずだ。
しかし、狼に俺の居場所がバレてしまった。
木に登れないとは言え少し怖いからな。
そう思った瞬間、俺は地面に落ちていた。
「グガァ(何が起きた?)」
俺がいたであろう木を振り返ると、そこにあったのは、きれいに切断された切り株であった。
予約投稿日がかなり便利なことに気付いた作者でした。