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深夜の微糖
金平糖
1. 静まり返った楽屋
私はSnowManの裏方スタッフを務めている。
そんなある日、深夜の音楽スタジオでのこと。今日の長いリハーサルが終わり、ほかのスタッフが片付けに追われる中、私は楽屋の机で明日のスケジュール表と格闘していた。
「ふぅ……ここ、確認し直しておかないと」
ペンを握りながら小さく息をつく。時計の針はすでに深夜をまわっていた。
「……まだ残ってたの?」
ふと声をかけられて顔を上げると、そこには私服に着替えたしょっぴーが、ペットボトルを片手にドアの脇に立っていた。
2. さりげない差し入れ
「あ、渡辺さん。お疲れ様です。もう少しで終わるので……」
私が慌てて言うと、しょっぴーは「別に急かしてねぇよ」と呆れたように笑い、私の机の端にスッと小さな缶を置いた。見ると、私の好きな少し甘いミルクコーヒーだった。
「これ、自販機行ったとき余ったから。……お前、さっきからずっとパソコン叩いて糖分足りてなさそうだったし」
「ありがとうございます! ちょうど甘いもの欲しかったんです」
嬉しそうにお礼を言うと、しょっぴーは少しだけ目をそらし、照れくさそうに首をかいた。
「い、いや、スタッフが倒れたらこっちが困るからな。……いつも細かく気遣ってくれてるの、ちゃんと見てるし」
3. 優しい帰り際
その言葉に、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「ほら、キリがいいところで切り上げて帰りなよ。無理しすぎんなよ」
彼はそう言って、開いていたパソコンの画面をそっと閉じるのを手伝ってくれた。
「はい、ありがとうございます。明日もよろしくお願いしますね」
私が笑顔で答えると、しょっぴーは満足したように小さくうなずき、「じゃ、また明日」と軽く手を上げて楽屋を出て行った。
残されたデスクの上には、まだほんのり温かい缶コーヒー。そのぬくもりに包まれながら、明日も頑張ろうと自然に笑みがこぼれた。