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ミラクルスマイルは図書館で
金平糖
1. 図書館の自習室で
大学受験の追い込みで、私は図書館に通って勉強していた。夕方の静かな図書館。ずらりと並ぶ参考書と格闘しながら、覚えられない英単語の嵐に頭を抱えている。
「うーん……これ全然覚えられない……」
机に突っ伏して小さくため息をついたとき、隣の席からカサッとノートをめくる音がした。
2. 突然のスマートな助言
「あ、そこ、語呂合わせで覚えると一発でいけるよ」
ふっと爽やかな声がして顔を上げると、深めのキャップを目深にかぶり、マスクをした男性が座っていた。
「え?」とぽかんとする私に、彼はクスッと笑いながら、さらさらとノートの端にめちゃくちゃ分かりやすい可愛いイラストと語呂合わせを書いてくれた。
「こうやってイメージすると、忘れにくいでしょ?」
あまりにも鮮やかで、一瞬で頭に入ってくる教え方に、私は思わず目を丸くした。
「すご……! めちゃくちゃ分かりやすいです……! え、あの、もしかして……」
3. 驚きの正体と、まぶしい笑顔
驚いて彼の顔をまじまじと見つめると、彼は「バレた?」と悪戯っぽく笑いながら、マスクを少しだけ下げた。
そこにいたのは、テレビでいつもクイズ番組やライブで輝いている、アイドル・阿部亮平その人だった。
「えっ……嘘、本物……!?」
思わず声をひそめて驚く私に、阿部ちゃんは「しーっ、ここは図書館だからね」と優しく人差し指を口にあてて、あの太陽みたいな満面の笑みを浮かべた。
「プライベートでちょっと勉強しに来てたんだけど、めちゃくちゃ真剣に頑張ってる姿が見えたから、つい声かけちゃった」
4. 温かなエール
信じられない偶然に心臓がバクバクしていると、阿部ちゃんは自分のバッグから小さな緑茶のペットボトルを取り出し、そっと私の机に置いてくれた。
「頭使ったら水分補給も大事。受験、本当に大変だと思うけどさ、君が今まで積み重ねてきた努力は絶対嘘をつかないから。自信持って大丈夫だよ!」
そのまっすぐで力強い言葉と、まるで太陽みたいな「阿部ちゃん!」全開の眩しい笑顔に、さっきまでの不安が一気に吹き飛んだ。
「はいっ……! 頑張ります!」
私が力強くうなずくと、阿部ちゃんは「よし、お互い頑張ろっか」と優しく微笑み、再び自分の勉強へと戻っていった。デスクに残された緑茶の冷たさと、胸いっぱいに広がる温かいエールを胸に、私はさっきよりもずっと軽い気持ちで単語帳を開き直した。