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廻
10話目達成です👏👏👏
内容は全然お祝いじゃないです。
「……あなたは…?」
「…僕のこと、覚えていらっしゃいませんか。…『我が君』。」
……え?
「我が君……?どういうこと…?」
「覚えていらっしゃらないのですね…。」
フリンズが悲しそうな顔をしてしまった。
「えっと……ごめん…なさい…。」
「あなたが謝る必要はありません。…こちらこそ、変な質問をしてしまい申し訳ございませんでした。」
「……あなた、名前は…?」
「僕はキリル・チュードミロヴィッチ・フリンズと申します。フリンズとお呼びください。」
「よろしく、……フリンズ。わたしは……カテリーナ…。助けてもらったライトキーパーの人に……名前をつけてもらったの…。」
「おや、そうなのですね。……とても、いい名前ですね。」
まただ…。なんでそんなに悲しい顔をするの…?
「…また、あなたを困らせてしまいましたね。」
「気にしないで。……わたし、あなたの名前を聞いて……なんとなく、懐かしさを感じたの…。」
「…!」
「だから、そんな悲しい顔をしないで……?」
「……ありがとうございます。……カテリーナさん。」
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「……ここに、この世界に、入れてほしい………。」
「…そう言ってくれると信じていたよ。今日から君は『ライトキーパーの一員』だ。」
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「おや、氷の神の目をお持ちなのですね。」
「…うん、………氷の中から出た時に……、手元にあったの……。」
「…流石ニキータだ。」
「……フリンズ?何か言った………?」
「あぁ、いえ、ただの独り言ですよ。カテリーナさん、この状態が続くなら僕たちは戦わなくても良さそうなので、このまま眺めておきましょう。」
「え、でも……」
「あなたはまだ新人ですので。」
フリンズの目はいつもの半月だった。
「………わかった。」
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「いらっしゃい!ライトキーパーの分隊長さん。今日も食材を買いに来たのかい?」
「はい!お願いしてもいいですか?」
「もちろん!」
「えっと、これと、これと……あと、ナド・クライ・ホットドッグを2つください。」
「へぇ、珍しいね。いつもは食材だけなのに。」
「えっと…今日は1人じゃないので…。」
「……わたし?」
「いつもの買い物に付き合わせるのも悪いと思ったので……。それに、今日はカテリーナさんと一緒に買い物できて、なんだか嬉しいんです。」
「………そうなの…?………ふふ、ありがとう。」
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「……また、こうやって買い物……したいな…。」
「へっ…?え、えぇ!もちろんです!またしましょう!」
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「……ニキータおじさん、何が書いてあるの……?」
「……すまないが、君にこの手紙を見せることはできない…。」
「え…?どうして………?」
ニキータおじさんは、何も言わずに出ていってしまった。
わたしは、何を忘れているんだろう……。
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──こんな風に賑やかで、大切な人たちに囲まれて幸せな生活がこれからも続いていくといいな…。
…あれ?この前も、こんなこと考えなかったっけ…?
この前って、いつだっけ……?
わたしは…一体何を………………
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「ぁ……あの、カテリーナ、さん…。」
「…?何?」
「……やっぱり、なんでもないです!任務頑張ってください!」
「……?わかった…いってくるね。」
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グサッ
「ぇ……………………」
「さようなら、我が娘よ。そして……また会いましょう。」
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意識が薄れていった。
そしてわたしは、死んだ。…『神の器』となった。
「……………残念ね。」
最期、そんな声が聞こえた気がした。
最期のはずなのに、聞いたことがあるような気がした。
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「…かいるかー!」
…あれ?
「いたら…ろ!」
………人の声がする…?
………聞いたことがあるような……?
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「決めた!今日からあなたは『カテリーナ』!どうですか?」
……カテリーナ…?それって、本当に今つけた名前なの……?
わたしは…いつからカテリーナなんだっけ…?
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「…僕のこと、覚えていらっしゃいませんか。…『我が君』。」
……え?
……………いや、驚かない。驚けない。聞いたことがある。おかしい……。
でも、やっぱり気のせいかな…。
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「……また、こうやって買い物……したいな…。」
「へっ…?え、えぇ!もちろんです!またしましょう!」
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「……………残念ね。」
最後、そんな声が聞こえた気がした。