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覚悟してください、お嬢様。⑥
煌びやかなシャンデリア。
華やかに舞うドレス。
優雅な会話が飛び交っている。
そんなか、私は1人寂しく壁の花…
"活字喰らいの令嬢"には、一向に近づこうとする者は現れない。
ふんッ!知らないわ!
どうせ私は、どうせ私は………
"活字喰らいの令嬢"ですからぁ…!!
メルアの心中での叫びは誰に届くこともなく、儚く消えていった。
もう、知らない!
私、知りません!!
誰も近づこうとしないのなら、いつものようにこの豪華な料理を貪るしかないわ!
ん〜、おいしい!
* 『お嬢様、そんなに食べているとブタになってますよ……ふっ』*
*あら?今、ブタって言ったのかしら??*
*しかも笑ったわね??*
いつも、舞踏会にくると不本意な二つ名のせいで誰も近づこうとしない。
だから、その舞踏会で振る舞われる料理を貪る、というのはいつもの流れ。
そこにレノのツッコミが炸裂するのもいつもの流れである。
しかし、今レノはいない。
………なんだか、調子が狂うわ。
いつの間にかレノの存在がなくてはならないものになっていることに気づいた。
* 『……でもお嬢様、今レノのことを考えていたのでしょう?』*
ふと、シルビィの言葉を思い出した。
はっ、いやっ?べ、別に??レノのことなんか?か、考えてな、ないけど?
や、やだわ。もう。
私の頬は熱をもっていた。
は、もう、やだわ。
もうー、やだわぁ。
ごめんなさいね、何度も。
…シルビィが変なこと言うから…!
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「あ、メルア嬢がいるよ」
殿下は、お嬢様を指さした。
「………指をさすな」
「ごめんごめん、レノのお嬢様だもんね」
「………今は、レノじゃない」
「ああ、ごめんごめん。そうだったね、
"ルベ"」
俺は、レノ。メルアお嬢様の執事だ。
なのだが、今は"ルベ"という偽名を使っている。
「はあー、それにしても。君のお嬢様は相変わらず綺麗だね」
「当たり前だろ」
「…そうだった。君はメルア嬢にご執心なんだった」
「うるせぇ」
「…僕にそんな口をきけるのは君だけだよ」
いくら亡国とはいえ、王子だったからな…
…それもある。
「…あ、彼だよ。君の国を手中に収めた、ルネサンダ帝国の王子だ」
「…は」
ふざけたものだな。
あいつのせいで、父さんも、母さんも。
お久しぶりです、
「覚悟してください、お嬢様。」です。
しばらく、「勇者殺しの赤魔女と冷徹無慈悲な青の公爵」を進めていたので…
レノ…今思えば、ルシアン殿下と話すときかなり辛口強めですね…笑
ここまで読んでいただきありがとうございました!次回、あの人が…ついに登場!
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