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POKE or CHICKEN?

「どうですか?その唐揚げ、とても人気で朝イチに作って届けてるんですよ」 そう、赤いトサカが特徴的で白い羽毛に包まれたニワトリが笑った。 小さく脂ぎった唐揚げを掴む手がわなわなと震えて狙いが定まらなくなり、唐揚げの入った容器から取り零しそうになる。 「ねぇ、美味しいですか?」 感想を言おうにも唇は固く結ばれて動くことがない。 やがて、目の前のニワトリは少し気落ちしたように「美味しくないんですね」と笑って、言葉を続けた。 「貴方が食べてる、それ。誰のお肉だと思います?」 《《ニワトリ》》。私が選んだ、《《ニワトリ》》。
固く結ばれた唇を恐る恐る開いて、小さく脂ぎった唐揚げを口の中へ放り込む。 口の中に、小さな罪の味と……胸が踊るような肉の美味さが広がった。 「美味しいですか?《《ニワトリ》》の味は、美味しいですか?」