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幼児化1日目。
しばらく先輩と後輩のシリーズが続きます。
後輩が幼児化してます。
後輩→いつもツンデレ
先輩→無自覚で照れることばっか言ってくる人
もうなんかテラノベ読んでたらこの書き方に憧れてしまった(?)
mtkside
朝、めをさますと、まわりがぜんぶ大っきくなっていた。
お布団はお山みたいに大きくて、外に出ようとするも、中々でられない。
すうふん出口をさがして、やっとお布団から顔を出せた。
立ち上がろうとしてもお洋服がおおきすぎてまともに歩けない。
mtk「…う……ぁ……っ」
なみだがほっぺにポロっと落ちた。
しょっぱい味がする。
しばらくなにもできないじょうたいが続く。
もうだめだ。と思ったそのとき、ガチャという音がした。
wki「元貴〜?」
だれかが僕のなまえをよんでる。
動きたいけどおもうように動けなくて、なみだを
おおきすぎるお洋服で拭くしかなかった。
ドタバタと音がする。
その“だれか“は僕のなまえを必死によんでいる様子だ。
そしてついに、僕のへやにはいってきた。
wki「えっ、!?」
wki「も…とき、…なの、え、???」
mtk「……んぇ…っ?」
その男の人は背がたかくて、目がねこさんみたいですぐぼくの瞳の虜になってしまった。
だれなんだろう。この人は、
男の人はびっくりした顔で、僕のことを知ってるひとのように見つめてきた。
まよった顔で僕のほうに近づく。
なぜかわかる。
この人は僕より年上で僕はこの人のことが
…すきなんだろう。
mtk「っ…しぇんぱいっ!!」
僕にとってこの人は「先輩」ということにした。
僕がそう言うと“しぇんぱい“はさっきよりもびっくりした顔で言った。
wki「しぇ…しぇんぱい、?え、俺のこと…!?」
びっくりしてる“しぇんぱい“の服のそでを、必死に手を伸ばしてぎゅっと掴んでみた。
“しぇんぱい“は「え?」と目をまんまるにしてまた僕のほうを向いてくれた。
しょうじき、ほんとうにだれかわからない。
だけど、あったかくて、安心できる。
そんな安心感に、僕はすぐ魅了された。
めちゃくちゃ動揺してるように見えるけど、僕はしぇんぱいにとびっきりの笑顔を送った
wki「幼児化した上に記憶喪失…ってこと、?」
まだしぇんぱいはわかっていないみたい。
ようじか…?きおくそうしつ…??
なんのことだろう。
わからない言葉がいっぱいで、あたまにはてながうかぶばっかりだ。
しぇんぱいはいつまでたっても理解できていなかったけど、ついに僕との「きんちょう」を解き、すこしずつ、しゃべってくれるようになった。
wki「俺、若井先輩、ね!」
mtk「わかい…しぇんぱい…っ?」
やっとわかった。
この人は「若井先輩」っていうらしい。
その名前は、僕のあたまのなかにしっかりと入り、だいすきな名前になった。
wki「偉いね〜元貴っ!よしよーしっ」
僕は「えへへっ」と返し、とびきりすまいるを
しぇんぱいに向ける。
名前をよぶたびに、しぇんぱいは僕のあたまをやさしく撫でてくれた。
安心する。しぇんぱいの大きなおてて。
安心したらおなかが鳴ってしまった。
mtk「…おなか、しゅいた…っ」
mtk「ぁ……うぅ…っ」
またさっきみたいになみだがこぼれ落ちそうになる。
だけどそれをしぇんぱいが気づいて、あったかいおててでゆっくりとなみだを拭ってくれた。
やっぱりしぇんぱいがすき。かっこいい。
気持ちがたかまって、僕はしぇんぱいに思いっきり抱きついた。
mtk「しぇんぱいっ、ちゅきっ!!」
僕がそう言うと、しぇんぱいは「ええ、、!?」と声をあげ、あっというまに顔がりんごみたいにまっかになってしまっていた。
しぇんぱいのおでこを僕の小さいおててで触るとものすごくあつい。
しぇんぱいどうしたんだろう…。お熱…?
wki「……俺も好きだよっ…!元貴!!」
しぇんぱいも僕のことがすきだったみたい!
これで僕としぇんぱいは、両思いだ。
僕はまたしぇんぱいに向けて「えへへ」とほほえんで、さっきよりももっとぎゅっと抱きしめた。
しぇんぱいのやさしさがお腹につたわる。
それだからか、またお腹が「ぐー」と、うなるように鳴ってしまった。
wki「あ、お腹空いてるんだよね!」
僕はすこし目をうるわせて「うんっ」と返した。
wki「とりあえず…俺の家行こっか!」
ここは僕の家だから、とりあえずだいすきなしぇんぱいの家に行くことになった。
げんかんのとびらを開けて、そとにでた。
そとは太陽さんがおもいっきりかがやいている。
そとには出たけど、この大きなお洋服じゃまともにあるけない。
そして僕はふと、しぇんぱいのほうをみた。
しぇんぱいは僕がみていることにすぐ気づいてくれて、結局だっこしてもらうことになった。
mtk「わー!!たかーいっ!!」
いつもならしぇんぱいのほうが背がたかいけど、今は僕のほうがしぇんぱいより高い。
しぇんぱいの広い肩に掴まりながら見下ろすと、いつもの見慣れた景色が全然違って見えて、僕はうれしくてパタパタと足を動かした。
しぇんぱい…だいしゅき、っ
と、こころの中で思い、家に着くまで、しぇんぱいの胸に顔をすっぽりうめた。
その様子を見て、しぇんぱいは僕のあたまをやさしく撫でてくれた。
数分後
wki「ん!元貴!到着したよ!」
しぇんぱいはそう言うと、僕をゆっくり床へおろしてくれた。
すごく、いごこちがよかった。
mtk「しぇんぱいっ!ありがとぉ!!」
僕はしぇんぱいにほほえむ。
wki「あーもう…!いつもこうだったらいいのに!」
いつも…?なんのことだろう。
しぇんぱいは顔をまた真っ赤にして自分の顔を両手でかくしていた。
しぇんぱいは僕をベットにきょとん、と座らせ、「よし!待ってて!!」と言い、急いでキッチンにはしっていった。
少し寂しい気もしたけど、しばらくすると、キッチンからいい香りがただよってきた。
僕が「しぇんぱいっ!!」と言うと、しぇんぱいは「あとちょっと待って!」とほほえんで返してくれる。
しぇんぱいの笑顔はいつみてもかっこいい。
やっぱりだいすき。
さらに数分後、
しぇんぱいはテーブルに作ったご飯を置く。
wki「よし!元貴、お待たせ!!美味しそうでしょ!!」
しぇんぱいはそう言うと、僕をベットの上から下ろして、ご飯がのったテーブルまで案内してくれた。
テーブルに着いたしゅんかん、さっきのさみしかった思いもすっきりなくなって、こころの中がぱっと光り輝いた。
mtk「わぁっ…!!」
しぇんぱいが作ったおりょうりを覗き込むと、思わずこえがでてしまった。
だって、
赤いご飯のうえに、ひまわりさんみたいにきれいな卵、そのうえにケチャップで、くまさんがかかれてるんだもん。
mtk「しぇんぱい、おりょうりじょうずっ!!」
しぇんぱいはまた少し顔を赤くして「ありがとう、!」とぎこちなく言った。
wki「元貴君〜?しぇんぱいのお膝座る?」
しぇんぱいが“もときくん“って呼んでくれた。
そのことに対して僕は、ご飯をみたときよりもこころが跳ね上がった。
もちろん、しぇんぱいのお膝に座ることにした。
しぇんぱいは僕のことをひょっともちあげて、お膝に座らせてくれた。
せなかに感じるしぇんぱいの温もり。
僕はそれだけで、もうお腹いっぱいになりそうだ。
お洋服が大きくて、手が中々出せずにもぞもぞしていると
wki「元貴〜はいっ!あーんっ」
しぇんぱいがスプーンで食べさせてくれた。
僕はしぇんぱいの「あーん」におもいっきり乗っかって、ぱくっと口に入れた。
もぐもぐすると、お口いっぱいにしぇんぱいのやさしい味が広がる。
しぇんぱいのやさしいふんわりとした味を、噛めば噛むほど今までよりずっとずっと幸せになれた。
愛しのしぇんぱいが作るご飯は世界一おいしい!とこころにきめた。
____
その後も、しぇんぱいの「あーん」にあまえておいしいご飯をたべすすめる。
そうすると、あっというまにお皿のうえにあったおむらいすを完食してしまっていた。
―――おいしかったなぁっ…
お腹いっぱいになった時、きゅうにまぶたが下がってきた。
mtk「ふぁ……っ、」
思わず、小さなあくびが出てしまった。
気がつけば、さっきまではしぇんぱいに背を向けていたのが、今はしぇんぱいの腰に僕の足をまきつけてる…?みたいになっていた。
wki「元貴…!?……かわい、い…!」
―――あれ…?しぇんぱいなんかおかしい…?
しぇんぱいはいつもみたいに顔を真っ赤にはしなかった。
僕はなぜかそれがまんぞくしなくって、さがってくるまぶたを必死にあけて、しぇんぱいのほうをじっと見つめた。
wki「……あーもうっ!!わかったって!!」
wki「可愛すぎるから今日は俺の負け!!降参!!」
こうさん…?まけ…?
なにを言っているかさっぱりわからなかったが、しぇんぱいの顔はまたいつもみたいに真っ赤になっていた。
そして、そっぽを向いて、僕のことをきゅっと抱きしめ返してくれた。
やっぱりしぇんぱいがすき。
しぇんぱいの腕のなかでそう思っていると、いっしょうけんめいに、ひらいていたまぶたが再びさがってきた。
しぇんぱいはまぶたが、下がっているのに気づくと、僕をそのまま抱えて、ベットまではこんだ。
ふかふかなベットに着くと、しぇんぱいは優しく毛布を肩までふわっとかけてくれた。
でもしぇんぱいは毛布をかぶっていない。
なんだか、しぇんぱいがこのあとどこかに行ってしまうような気がして、僕はしぇんぱいにも毛布をかけてあげて、手を握った。
mtk「…どこにも…いかないでっ…?」
小さい声で言う。
でもしぇんぱいは聞こえてたみたいで、「うん。」とこたえてくれて、握った手を温かく握り返してくれた。
しぇんぱいの匂いに包まれて、あっというまにふかい眠りにつけた。
____2時間後
mtk「んん……ぇ、?」
めをさますと、カーテンから見える空がオレンジ色になっていた。
横にしぇんぱいはいない。
あれ…?さっきまでいっしょにおねんねしてたのに…
さみしさとふあんが混ざり合い、しぜんとなみだが出てきてしまった。
mtk「…しぇっ…んぱぁいっ…ッ!」
ベットからたちあがって、扉のドアノブをあけようとしたけど、しぇんぱいみたいに背が高くないから届かない。
なにもできなくて、ずっと泣いていると、急に扉からあかるい光が差し込んだ。
wki「元貴起きた〜?」
しぇんぱいは泣いてる僕のほうを見る。
そして「どうしたの!?」と、すぐ近寄ってきた。
なんで泣いてるのか聞き終えると、しぇんぱいは優しく僕を抱きしめて、「ごめんね」とひとこと溢した。
その抱きしめてくれているしぇんぱいのおてては今日のなかでいちばんあたたかかったと思う。
それくらい僕は、しぇんぱいがすきだ。
wki「ごめんね!ちょっとお絵かきしてたの!」
しぇんぱいは僕を抱えて、リビングまでつれていってくれた。
机のうえには、線がいっぱい入った紙と、紙の横にぶあつくて色がついたえほんみたいなものがおいてあった。
そのえほんは字がたくさん書いてあって、むずかしい言葉ばっかり。
僕には読めそうにない。
えほんに目をやっていると、キラキラなペンや、いろえんぴつがめにはいった。
僕はとっさに「おえかきしたい!!」という気持ちになり、しぇんぱいに聞いてみた。
mtk「しぇんぱいっ!僕もおえかきしていーい?」
しぇんぱいはもちろん「うん、いいよ!」と言ってくれた。
大きなお洋服から必死に手を出してペンをにぎる。
だけど、小さい力じゃ、線がぐにゃぐにゃになってうまくかけない。
しばらく手こずっていると、しぇんぱいが、僕の描いてる絵をのぞきこんできた。
しぇんぱいはすぐ状況をさっしてくれて、言ってくれた。
wki「じゃあ、俺と一緒に描こっか!」
って。
そのしゅんかん、しぇんぱいの手が、僕の手を覆う。
――しぇんぱい、あったかい…!
しぇんぱいがゆっくり手をうごかす。
その手につられて、僕の手も自然に動く。
しぇんぱいの手があったかすぎて、おえかきなんて頭にはいってこない。
それくらいしぇんぱいのおてては温もりがあった。
そして気づいた時には、白い紙の上に1つの“なにか“が書かれていた。
それはり赤くて丸いんごだった。
mtk「んっ!!りんごしゃん!!」
しぇんぱいは「正解!!」と笑顔を浮かべる。
wki「元貴のほっぺたもりんごみたいっ!w」
しぇんぱいは僕のほっぺたをもちっとひっぱる。
mtk「えへへっ」
なんだろう。しぇんぱいに触れられると、嬉しいのに、めちゃくちゃ嬉しいのに、なぜかこころのなかの“何か“でごまかしてしまう。
しかもその気持ちがあらわれるときは、いつも、からだがお熱みたいにあつくなる。
なにかのびょうき…なのかな、?
でもいまの僕にはそんなことむずかしくてわからない。
とりあえず、しぇんぱいのあたたかさにあまえる。
これが僕のしぇんぱいをよろこばせるためのお仕事だ。
そして、しぇんぱいとの一日はあっというまにおわって、気がつけば、もう夜の9時30分だった。
今僕は、おひるねの時と同じで、しぇんぱいのベットでねようとしている。
ちがうのは、まどから見える景色だけだった。
しぇんぱいは隣で僕のお腹をやさしくぽんぽんしてくれている。
そして僕はそのやさしさにおもいっきりあまえて、あっというまにねてしまった。
さっき、まぶたが閉じようとした時、しぇんぱいがなにか小さな声で言っていた。
「朝起きたら戻っちゃうのかな」って。
当然、僕にはさっぱりわからなかった。
だけどかんがえる暇もなく、その日はしぇんぱいのおかげて、ふかい眠りにつけた。