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殺意の波動に目覚めた包帯
殺意の波動に目覚めたわん太
深夜、ネオンに染まる地下格闘大会――
その日、観客たちは異様な少女にざわついていた。
全身を古びた包帯で巻き、片目だけを覗かせた小柄な少女。恨みの力でもある殺意の波動を取得した
エントリー名は――「包帯」。
だが試合が始まった瞬間、空気が変わる。
対戦相手が飛び込んだ瞬間、包帯は低く呟いた。
「……滅。」
次の瞬間、姿が消える。
ドゴォッ!!
無数の打撃音が闇の中に響き、相手は白目を剥いて崩れ落ちた。
観客席が凍りつく。
「い、今の技……瞬獄殺か!?」
その噂は一瞬で会場中に広がった。
包帯は試合を重ねるたび、まるで“殺意そのもの”のように強くなっていく。
拳圧だけで床を砕き、闘気で照明を割り、敗者たちは皆、恐怖に震えていた。
実況者すら声を失う。
「こ、これはもう格闘技じゃない……!」
そして決勝。
最後の相手としてリングに立ったのは――わん太。
赤いハチマキを締めた犬耳の青年戦士。
明るく陽気な彼だったが、この時だけは真剣な目をしていた。
「お前……悲しそうな拳してるな。」
包帯は無言。
ゴングが鳴る。
わん太は猛ラッシュを仕掛ける。
炎のような連撃。
会場を揺らす回し蹴り。
だが――
包帯はすべてを紙一重で回避した。
「終わり。」
包帯の目が紅く染まる。
黒い闘気が爆発した。
「一瞬千撃 抜山蓋世 鬼哭啾啾 故豪鬼成」
視界が暗転する。
無数の衝撃。
静寂。
そして――
ドサッ。
わん太がリングに倒れた。
決着だった。
観客は誰一人声を出せない。
包帯は倒れたわん太を見下ろす。
しかし、とどめは刺さなかった。
「……お前、強かった。」
わん太は苦笑する。
「負けちまったかぁ……」
その時、わん太が静かに手を差し出した。
「わんデットに来い。」
「……わんデット?」
「世界侵略組織。」
会場がざわつく。
わん太は続ける。
「包帯なら幹部になれる。」
包帯はしばらく黙っていた。
やがてニヤッと笑う。
「面白そうじゃん。(あいつの居場所も分かるかも)」
その手を掴む。
「入ってやるよ、わんデット。」
その瞬間――
巨大モニターに黒い犬の紋章が映し出される。
『WELCOME NEW MEMBER』
こうして、“殺意の波動に目覚めた少女”と“敗北した犬戦士”は、
世界侵略への第一歩を踏み出したのだった――。
わんデットメンバー加入を今後書きます