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旅の日に3話
NASA
4 長野県小布施町2日目
朝起きて盆栽に水をやって、朝ご飯はまだ何もないので、商店街に出かけたときにでも、買おうと思っていた。
そして外に出るとつつみが置いてあった。
中を開けると手紙と共に野菜サラダのようなものが入ったタッパーが出てきた。
手紙を開けると「旅のお方へ 私は昨日会ったものです。朝ごはんを商店街などで済ますのもいいですが、自然の美味しさを知って欲しくて信州温野菜蒸しサラダをお裾分けしました。私の名前は佐々木良平といいます。またお名前教えてください。」
「なんて優しい人なんだ。」
「やっぱり長野の人は優しいなあ。」そう思いながら蒸しサラダを口にすると、幸せな気持ちでいっぱいになった。
サラダは思ったよりもとても美味しくて、自然の偉大さが、自分の中に流れ込んでくる気がする。
そして朝ごはんを食べて、外に出るとまたおじいさん(佐々木良平さん)がいた。
「どうも今日はありがとうございました。本当に助かりました。」
というと佐々木さんは「いえいえそんな。いいんじゃよ。ところであなたのお名前は?」と聞いてきた。
そこで「僕の名前は和田光太です。神奈川県の横浜でアーティストを目指しています。」
「そうですか。それでは『和田さん』とよんでいいかい。」
と聞いてきたので、「はい。よろしくお願いします。」
「ところで佐々木さんがおすすめする自然を感じられる場所ってありますか?」と聞いてみた。
すると「そうじゃなぁ。そうだ。小五郎さんの庭に行ってみたらどうじゃ。今だと木々が綺麗に紅葉し始めている頃じゃろう。」
「その小五郎さんの庭とはどこにあるんですか?」
「そこを曲がって少し先にあるんじゃよ。本当に綺麗じゃよ。」
「教えてくれてありがとうございました。では行ってみます。」と言って別れた。
サラダを食べてお腹もふくれたことだし、行ってみるかと思った。
そしてチャイムを鳴らすと、おじいさんとおばあさんが出てきた。
「こんにちは。あなたが小五郎さんですか。」ときいた。
「そうじゃが何か。」
「すぐ近くの佐々木さんに庭が綺麗とのことで教えてもらいました。ちなみに僕は近くの空き家を旅の宿屋と
して借りています。和田光太といいます。」
「そうかい。それにしても小布施町はいいところじゃろ。」と聞いてきた。
だが、本当にそうだと思ったので「はい。僕も昨日小布施町にきて驚きました。」と返した。
「そうだったか。それで私の家の庭を見たいのかい。」
「はい。とても綺麗だと聞いたので、ぜひ拝見させていただければなあと。」
「いいぞいいぞ。縁側から眺めるか。」
「はいぜひ。」
そうして庭に入った。
庭に入ってみると、外から見た時よりも美しさが増していて、言葉を失うほどの美しさだった。
木の葉は紅葉し始めていて、とても綺麗だった。
その瞬間はっとした。
これが本当のアートかとそして庭を眺めながら、美味しいお茶とお煎餅をいただいた。
なんだか、眺めているうちに心があたたかくなってきた。
あまり長居するのも失礼なのでそろそろ帰ろうと思ったので「すみません小五郎さん。そろそろ失礼しようと思います。」
「そうかい。また見にきていいぞ。」
「お茶とお煎餅ありがとうございました。またきます」
そして家に帰ってきた。
腕時計を見たら11時になっていた。
そして居間に寝転んだ。
「あんなに素敵で感動するものを見たのは初めてだ。自然がここまでですごいと思わなかったなぁ。」と言った。
その時だった。
この美しい自然を絵に描きたいと思ったのだ。
絵の具は旅には持ってきていないので、家に帰るしかない。
どうしようか。
旅から帰るのも嫌だが、この旅で感じたことを絵に描かないことも嫌だ。
そこで苦渋の決断だが、家に帰ることにした。