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生クリーム
晴瀬です。
ふわふわパフェ発狂企画に参加させて頂きました。
①です。
お題は『生クリーム』『黒』
真っ黒な少女の話です。
「一緒に遊ぼ〜」
なんて甘い声で言ってみたって誰も答えてくれない。
私がこんなになったのっていつからだっけな?
お洒落な服を着て、先生にバレないようなお化粧を頑張って、髪を綺麗に結って、可愛い笑顔を作った。
清楚で、可愛くて、文句の付け所がない"私"の完成。
「|姫偉《めい》」
そう呼ぶのはお母さん。
「今日も可愛いね〜」
振り返った私の頬を撫でながらお母さんは言う。
貴方に、そんな風に、そんな言葉で、言ってほしいわけじゃないのに。
それでも私は私を取り繕うのをやめない。
これがもう、私だから。
私は、私が創り出した"私"に乗っ取られたんだ。
馬鹿みたい。
本当に、馬鹿。
どんなに可愛く取り繕ったって、私の心の汚い汚い真っ黒な感情は消えない。
どんなに甘く、どんなに見た目を可愛くデコったって、私の真っ黒などす黒い感情は消えない。
まるで汚い生クリーム。
子供が食べきれなかったクリスマスケーキ。
待ち合わせ場所に来なかった彼氏のアイスクリーム。
見当違いの味だったパフェ。
流行りに乗り切れなかったマリトッツォ。
それが私。
求められようと頑張ったのに、その頑張りは報われない。
そうしたらどんどん捻くれていってさ。
今じゃもう、『ふわふわで可愛いっ!』なんかじゃ隠せないほどのどす黒さ。
私は甘い生クリーム。
でもそれは真っ白な純白の生クリームじゃない。
黒いドロドロの生クリーム。
私の心はどろどろだ。