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浪花街・ゲット・バック Episode.6
「柳田代表。例の計画ですが、どこの店も反対です。どうしましょう?」
「反対も何も…どこかが反対してようがしてなかろうが、通知書は送ってある。従えというだけだ」
浪花街の地上12階。街の動力そのものと言って良い場所の、そのまたトップの場所。
話しているのは代表と呼ばれた男と、その部下であろう女。|八橋菖蒲《やつはしあやめ》と|柳田道風《やなぎだみちかぜ》である。
「そう簡単に言えない相手ばかりです。代表、なぜこんなことを…?」
「うるさい。なぜ君は大学を卒業できた?俺のおかげだろう」
「……申し訳ありません」
悔しさの滲み出た返事だった。
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「こんなところにそんな物騒なものを売ってる場所があるのか?ただのラーメン屋じゃないか」
「幕内さん、ワシは外交担当やないすか。ここの中国人と仲ええんです」
盃目の話によるとここの地下には大抵の無法者が商売している店があり、そこ一体をこのラーメン店の店主でもある中国系マフィアが切り盛りしているという。そして盃目はそこの店主と別の仕事で交流を持ち、出入りができるらしい。
「いろいろ考えると、やっぱり私用じゃなくて協力してくれるやつに買おうと思う。松田ってやつなんだが」
階段を下っていくと商店街のような場所になった。見上げると用水路のフタから日光が差し込んでいる。これを照明としているらしい。
「そうですか。まあ幕内さん、|拳銃《チャカ》ありますもんね。あ、ここです」
盃目が指したのは看板も何も出していない、壁にドアがつけられた建物の、さらに地下。
「こんにちは、いらっしゃいますか?」
盃目が声をかける。
そこは宝くじ売り場や刑務所の面会場所のように、壁に向かって椅子があり、ちょうど手が一本入るような穴があるだけだった。
そしてその椅子には、長い白髪の老父がひとり。