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浪花街・ゲット・バック Episode.4
「うぃー、お疲れ」
「お疲れ様っす」
店内に入ってきた男は|鹿川《かのかわ》|紅《こう》といった。彼は桐島の上司だ。40代の後半に片足を突っ込んでいる彼だが、ファッションには抜かりがない。
「この子、藤田ほとりちゃん。お気に入りなんだ、な!」
「はい!よろしくお願いしますっ!」
元気がいいねぇ、とニヤニヤする鹿川に心のうちで舌打ちしながら彼の注文したお酒を準備する。
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桐嶋が事の顛末を説明しているその間、建物から立ち去った男が一人。
松田である。
彼は何ヶ月ぶりに、自分の住まいである屋上から飛び出して行った。
しばらく歩いたところで着いた場所はホストクラブだった。
時間的にまだ彼の目的の人物は出勤していないだろう。
彼は店の裏口あたりで待っていた。続々とキャストやスタッフが入っていく。
その中に、彼の会いたかった人物がいた。
「あれ?松田じゃん!久しぶり!!」
「…よう。久しぶりだな、|萩原《はぎわら》」
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「なるほどねぇ…」
桐嶋が全てを話し終えると、彼は頭を捻った。
「なんで、紅さん。なんとか協力してくれませんか?」
「うん。全然いいよ。ただ、条件がある」
「なんですか…?」
眉間にこれでもかと皺を寄せた彼はこう言った。
「今回の一件が全て片付くまで、俺の全飲み代を奢れ。いいな?」
やっぱり他の人に頼むべきだったなと思う桐嶋と、お店にお金がいっぱい入るぞぉと思った藤田であった。