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浪花街・ゲット・バック Episode.3
「……俺は役所でも意外と腕を買われててな。重役だったんだな」
松田は経済課課長であり、街のカネに関する仕事は大抵彼が仕切っていた。
「ある日体調が良くなくて、遅めに出勤しちまった時があった。その時かな、一回、俺が死んだのは」
出勤するなり彼は総務課に呼び出されたのであった。
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『松田くん。君のデスクから現金の入ったバックが見つかった』
『ああ、忘れ物しちゃいましたか?僕』
『忘れ物かどうかは知らんが、問題はその中に入ってた額と、金庫から無くなったカネだ』
『……へ?』
『同じ額だったんだよ。大体3500万くらい。これはどういうことかね?』
『ちょ、ちょっと待ってください!僕が横領したと思ってるんですか?』
『率直に言うと…そうだ』
『僕は何も!』
『とにかく、君をここにいさせてやることは、もうできない』
『そんな…』
『今日の午後までに私物を全て持って出ていくんだな。さっさと戻って準備しろ』
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「俺は横領なんかしてないし、大体そんなバッグ持ってない。しかも、俺はその前の日に、誰よりも早く役所を出てるんだそれで…どこの仕事も落ちちまった。ホテルやネカフェにいる貯金も尽きて、今こんな感じ。」
「おかしい。そんなことになったら俺たち警察に話がいくはずだ」
芒野が口を挟む。みな全くそのとおりだと頷いている。
「はぁ…それが、そいつらがチクったのは警察でもなんでもなく、俺の嫁。こんなことになっちまったから離婚されて捨てられて、家がないんだ」
狼狽する松田を粛々と見る全員の中で幕内は声を上げた。
「こうなったらしょうがない!みんな!全員で、浪花街を救うぞ!!」
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それぞれが解散した後で、桐嶋は階段を降りながら電話をかけた。
「もしもし、|紅《こう》さん?久しぶりです。桐嶋です。今大丈夫ですか?そうっすよ、呑んでます。いやー…ちょっとイイ話ですよ…Sweetnessっていうガルバわかりますか?今からどうすか?はい!待ってます!」
この人、後輩ヅラもできるんだ…斜め前を歩きながらそう思った藤田であった。