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不壊の壁は刃を持たない 第二十一話
新しいクエストは何なのか!?あと太字がいつにも増して多めです。あと長めです。
**「………はぁ!?」**
「えっ、急にどうした?」
「え!? どうしたも何も、そのクエストって………。」
**【アルカディアで開催される祭りの競技『クォマ回し』 それに使用するモンスター クォマの服従 報酬 50万ペール Bランク向け】**
**「クッッッソ簡単じゃねぇか!!!!」**
「え、そう?」
「そうも何も!!! これBランク向けですよ!? もっと高いのにしましょうよ!!! せめてB+!!!」
「なんで今回はランクを高くしたがるんだ? 今までは高すぎるから低くしようって言いまくってたのに。」
**「|報酬《ペール》が安すぎるからですよ!!!!」**
「えー? もうこれで良くない?」
「ヤダです!!!」
「敬語とワガママが混ざって変なことになってる!!」
「だってさ、今までのクエストで稼いできた|貯金《ペール》もあるんだし、いーじゃん。」
「ぐっっ……。」
「じゃ、決まりで。」
「くっそおおおおおおおお!! なんでこうも論破されまくるんだよおおおおおおお!!!」
「へっ。」
「ああああああああああ!!!」
「よし! そんじゃ行くか!!」
「おー!!」
「おぉ………。」
「よし、ついたぞ! ここがクォマがいっぱいいるらしい公園だ!」
「なんだよ『らしい』って。」
「でも、やっぱりBランクだから今までに比べたら簡単なんですかね?」
「知らねぇよ。」
「あ、そんなこと話してたらいたぞ!! あれがクォマだッッ!!!」
ガルフが指差した先にいたのは………。
「ん、なんだ、あれ。逆三角形みたいな形のやつに棒が刺さってて……回ってる?」
**「あ、『クォマ』って|独楽《こま》のことだったのね!?」**
「えっ、急にどうした!?」
「いや、あれ!! まるっきり|独楽《こま》じゃないすか!!」
「へー。そーなんだ。」
「なんすかその棒読み!!!」
「とりあえず捕獲!! 捕獲しないと服従もクソもねぇよ!!」
「お、おう!」
「なんとか全員分捕獲できましたね☆」
「やっぱ体力SSSSSS…ズリぃよ。」
「いやー、クォマって意外とすばしっこいんだな。」
「それで最初の方はみんなで走って捕まえようとしたけどさ……。」
**「結局|念動力《サイコキネシス》の方がやりやすかったってわけ!!! 何これ!? 俺たちの努力を返せッッ!!!!」**
「ま、僕は疲れてすらいないんですけどね☆」
「いちいち星つけるのやめてくれない?」
「じゃ、さっそくクォマ回してみようぜ!」
「えっ、クォマの服従がクエスト内容じゃ……。」
「なんかクォマって上手く回せば懐くらしいわ。」
「やっぱ|独楽《こま》だからなのかな……。」
「あれ!? クォマ回す用の紐どっかいった!!!」
「何やってんすか!!」
「ヤバい!! あれ1本3000ペールするんだぞ!!」
「ぼったくりじゃないすか!!!」
「探せえええええ!!!」
「それっ!!」
ガルフ、マルチ、アルバトロス、タートルども4人がクォマを必死に回すが、クォマはなかなか上手く回ってくれない。
「あー、また失敗した。」
「もーできない!!! これ無理ゲーなんじゃないの!?」
「このクエスト流石に諦めます?」
「ソウシヨウゼ! ハラガヘッタゼ!!」
**「あ、懐いた!」**
**「嘘だろおおおおおおお!?」**
「えっ、おま!! なんで!?」
「なんでって、普通にクォマ回しただけですけど。」
「え、できんの?」
「できますけど。」
「まじ?」
「まじ。」
「じゃあ、ちょっと見せてくんね? 俺ら全然クォマ回せなくてさ。」
「いいですよ。」
シンゴがクォマに紐を巻いて投げた瞬間……**クォマが高速回転!!!! ついでにクォマの回転で竜巻発生!!!!**
「えっ、何これ!? なんか竜巻できてるし!!!」
「いやあ、最初の方は普通に回ってたんすけど、回してるうちにこうなってました。」
「どうなってんだよ!! あとどうやってんのか全然わかんなかった!! もう1回!! 今度は普通に教えてくれね?」
「いいですよ。紐巻いてシュッです。」
**「は?」**
**「紐巻いて、シュッです。」**
**「お前教える才能なさすぎない!?」**
**「そうですね!!!」**
「うーん……他に教えてくれる人いないかなぁ…。」
「俺様に任せなッッ☆!!」
「こ、この声は!!」
**「プロフェッサー様の登場だぜぇッッ!!!」**
「プロフェッサー!?」
「ふふ、この俺様が教えてあげようじゃないの!!」
__「え、プロフェッサーじゃない方がよかったのにな。」__
__「あいつウザいしな。」__
__「ウンウン。」__
__「他の人いなかったんですかね?」__
__「まだ間に合います。今から呼びましょう。」__
「聞こえてんだよお前ら。」
「なっ、何い!?」
「オーバーリアクションで俺様を煽ってんじゃねえええ!!!」
**|独楽《クォマ》をうまく回すコツその①!!! 紐をすき間なくきつく巻く!!!!**
「棒の付け根から本体に向かって、紐がゆるまないように隙間なくきつく巻きつけるのさ!!」
「へー…正直紐はそんなに意識してなかったなぁ…。」
「紐が波打ったりプカプカと浮いたりしてたら投げたときに力が伝わらず空回りするから気をつけな!!」
「あ、それで上手く回ってなかったのかも!! じゃあ、きつく巻きつけるぜ!!」
**「😣」**
「えっ、何今の絵文字!!」
「クォマは絵文字で会話するらしいよ。今ので言うと『苦しい』かな。」
「無理にきつく巻きつけすぎてもクォマの方に負担がかかるからそこも気をつけな!!」
「じゃあ、ちょっと緩めて……。」
「😄」
「あ、よかったみたい。」
「よっしゃ!! これでいくぜ!! おらッッ!!!」
ガルフが投げたクォマは、地面につくと同時にすぐにコロンと倒れてしまった。
「あーあー、ダメダメ!! 投げ方がダメ!!」
「投げ方?」
**|独楽《クォマ》をうまく回すコツその②!!! |独楽《クォマ》を地面と水平に投げる!!!!**
「えー? そんなことまでしねぇといけねぇの?」
「そうだ!! 投げる瞬間にコマが斜めを向いてたら軸がブレてすぐに倒れんだよ!!」
「へー。でも、水平に投げるのってどうやるんだ?」
「ひじの高さを一定にして地面に対して水平に、手からすべらせるように放り出すのがポイントだぜ!!」
「そうか!! ならこれでもうクォマは回せるな!! いくぜッッ!! 紐をきつめに巻いて、水平に……!!! おらッッ!!!」
今度は行けるかと思われたが、普通にダメだった。
「なんで!? 言われたこと全部やったのに!!!」
「まだやることはあるぞ!! そもそもお前のクォマ回転すらしてねぇだろ? お前は可哀想なクォマを地面に叩きつけてるだけなの!!」
「🙂↕️」
「あ゙!!!」
「さあ、|独楽《クォマ》回し最後の工程、『回転』いくぞ!!!」
**|独楽《クォマ》をうまく回すコツその③!!! 最後にしっかり紐を引き戻す!!!!**
「最後は、自分の方に向かってしっかりと紐を巻き戻せ!!」
「確かに、シンゴもそんなことしてたような……。」
「クォマを手から離したあとに手元へ紐をキリッと引き戻すことで、クォマに遠心力が加わせられるんだ!!」
「おー!!」
「ただし、引きが弱かったり、逆に強く引きすぎたりすると、クォマが空中で変な方向に飛ぶから、リリースと同時に軽く手首を引くのも忘れずにな!!」
「オッケー!! 紐をきつめに巻いて、水平に、それでいて紐を巻き戻す!!! おらッッ!!!」
なんとなんと、今回はガルフのクォマがちゃんと回ったのだ!!!
「おおおおおおおお!!!」
「👍」
「クォマも喜んでますね。」
「俺もやってみよう!!」
「私も。」
「オレモ!!!」
「頑張ってくだせぇ☆」
**「お前もやるんだよ!!!!」**
**「ええええええええ!?」**
そして、ついにやってきた祭り当日……。
「よっしゃあ!! クォマ回しのここまで練習してきた成果を見せる時だ!!」
「おー!!!」
「いくぜえええ!!!」
**「おっ、クソザコのガルフちゃんじゃーん?」**
「げっ!!」
「お前らもクォマ回し参加すんの?」
「あ、ああ。」
「えっ、誰すか?」
「ガルフと同じ中学だったってだけのその辺のヤンキーで、クソザコ。」
「え?」
「そん時ガルフが弱かったってだけで、今ではガルフの方が100000000000000倍強いから。」
「逆にそいつ弱すぎないすか?」
「それはそう。」
「お前ら全部聞こえてんだよ!!」
「あ、いつしかのプロフェッサーを思い出すなぁ。」
「えっ、誰?」
「……えっ、ちょっと待て。さっきお前ら、なんて言ってた?」
「え、『お前ら全部聞こえてんだよ』?」
「いや、その前。」
「『お前らもクォマ回し参加すんの?』だけど。」
**「お前ら|も《・》?」**
**「ああ、そうさ!! 俺様もクォマ回しに参加するのさ!!!」**
**「……は?」**
毎回毎回投稿が遅くなってしまいすみません!~~正直書くのが大変なため~~諸事情によりこうなってます!ファンレターいっぱいくれたら更新早くなるかも!