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第10話
さっさと終わらせます。
私は決めた。
師匠を元気づけるためにある展望台に連れていこうと。
「師匠!行きましょ!」
「…どこへ!?…そんな…!僕には…どこかへ行くお金なんてないんだ…!」
「大丈夫です!私が払いますから!」
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渋る師匠を無理やり引っ張って連れてきちゃった。てへっ♡
誰かいるなぁ…誰だろ。
「あっ!中村さーん!」
「その声は志乃ちゃんね…って!なんで貴方がそこに…」
「先輩!」
先輩?もしかして師匠の先輩ってかやさんなの?
「近寄らないで!汚らしい…気分が悪いわ!」
「先輩…ごめんなさい…!今までごめんなさい…だから…だから…」
「うるっさい!黙れ!」
「師匠!」
かやさんは帰ってったけど…師匠にビンタしてた…あの人…あんな人だったの…?
「…大丈夫…僕のせいなんだ…先輩が怒ってるのは…」
「どういうことなんですか…?」
「…僕の中学校の先輩でね、僕に水彩画を教えてくれたんだ。好きだったよ、そんな先輩が。でもうち金がなくてさ。せっかく先輩がくれた画材、売っちゃったんだ…それで怒ってるの…」
確かに師匠悪いよ?売るなやって話。でも、中村さんも何年も経ったのにあんな怒ることないでしょ。
「師匠、師匠も悪いと思います…でも、かやさんも悪いと思う。だから師匠が全部悪いっていうことじゃないから全部自分のせいにして責めなくてもいいんですよ」
「…っ…泣いてもっ…いいの…?」
「もちろんです。泣きたいだけ泣けばいいんです」
「…うっ…わぁぁぁぁ!!!」
師匠にも、中村さんも、こんな一面があるんだって知れた日だった。
泣く表現ってむずい…