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さと
すいかとめろん
春が来たらしい。
花が咲いている。
鳥が鳴いている。
大会に、いい流れで入るためには、
今日の、
大会前最後の練習
が重要だ。
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基本練習はまあまあ。
いつも通りって感じだ。
でも、それがいいよな。
前衛練習では、OBの先輩を除いて、俺に勝る者はいない、と。
自信をもって言い切れた。
『#くず?#!珍しく空振りないじゃんか〜笑!』
コーチが言う。
「まあな!」
『お前らなら、できるぞ!』
だーかーら!!
言われなくてもわかってるっての!!!!
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今日は大事な練習だ。
基本練習は、特に変わった様子はない。
それは、#くず?#も同じようだった。
一安心だ。
ストローク練習に入った。
いつもは入る球が入らない。
大丈夫だ、落ち着いて。
あれ、違うのに。
あの日と同じ、不安定なボールだった。
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試合練習だ。
正直俺は、いつも通りすぎて怖いまである。
落ち着いてんなって感じ?
前の俺に足りなかったのは、時間と自信。
時間から得られる自信が、俺を勝ちへと導いているんだ。
サーブもまあまあ入るし、ボレーもいつも通り。
最高じゃないか。
まぁ、俺はな。
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だめだ、だめだ、だめだ!!!
いくら何を変えてもボールは思うように動かない。
どうしよう。
最後の練習なのに。
#くず?#は最高の状態なのに。
2人が噛み合えば、優勝くらいできる自信はあった。
「ごめん」
『どんまい。』
その会話が積み重なっていくごとに、体が重くなっていくのを感じた。
俺は、思い出した。
同じように、だめだめだったあの冬の日を。
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俺の声は、もうなかった。
どうしても何かが違った。
でも何かはわからないんだ。
下を向いて、心が沈んでいった。
それでもゲームは終わらない。
それでも、できない。
できなかった。
『おい!!しっかりしろよ!!!』
叫ぶように#くず?#がそう言った。
少しのおふざけを感じながらも、#くず?#の優しさを知った。
喝を入れながらも、なんだかんだ周りの空気も気にしてる。
やっぱり少しだけ、
まあ、少しだけ?
尊敬するようになっていた。
後から聞いた話だけど、その後の俺はとにかく必死で、練習なのに珍しく声を出して、
相性いいかもねってさ。
喝を入れられた時、驚いた。
いつものおふざけとは違う空気を感じたから。
俺への信頼を、感じられたから。
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なにか考えだしてからの#いけめん#は、なんだかすごかった。
なんか、立ち上がり方?が、すごくかっこよくて。
顔つきも変わった。
これならいける。
そう思った。
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いつのまにか練習が終わっていた。
覚えていないところをコーチに聞くと、
『あー、いつも通りだったと思うね。』
だってさ!
なら良かったけど?
あ、#くず?#だ。
「ばいばい」
いつもよりも気持ちを込めた。
『ばいばい』
#くず?#も同じだった。