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血よりも皮膚よりも
▶シュチュエーション
#C#と戦っている姉妹の#B#と#A#が、衣服の交換作戦で勝利し、#B#が衣服の返還を#A#に求める。
姉が殺したいぐらい大好きな`妹`…#A# (メンヘラ気味)
妹が殺したいぐらい大嫌いな`姉`…#B#
台詞無しの姉妹にやられる敵…#C#
様子のおかしい姉妹愛(百合)が見たかったんです。(妹だけがおかしい)
うまくいってないです。
砂埃が足元を抜け、小石が足に当たって痛みを与え続ける。互いへの歪んだ感情を抱えたまま、#A#と#B#は激しい戦いの渦中にいた。
押し寄せる#C#の猛攻に、二人は完全に退路を断たれ、満身創痍の状態で壁際に追い詰められていた。一瞬の爆煙が二人の姿を隠す。
「……ねえ、お姉ちゃん。いいこと思いついちゃった」
息を荒くしながらも、#A#は恍惚とした表情で#B#の衣服に手をかけた。その瞳には、ひどい劣情の中に燻った愛情があり、悪寒を覚えそうな恐ろしさがあった。
「……#A#、後で返してよ。変なことしたら、あんたの頭掴んで街中引きずり回してやるから」
最悪の状況下、常軌を逸した#A#の提案に、#B#は心底虫唾が走るような表情を浮かべたが、生き残るためにその提案を拒絶する時間はなかった。
爆煙が晴れ、#C#の視界に飛び込んできたのは、力なく膝をつく《《#B#》》の姿だった。勝機を確信した#C#が、無防備な#B#の首元へ向けて容赦なく刃を振り下ろす。金属が肉を裂く凄絶な音が響くはずだった。しかし、刃が届く直前、膝をついていた#B#が顔を上げる。その瞳に宿っていたのは、絶望ではなく、歪んだ歓喜に満ちた妖しい微笑みだった。
#C#が目の前の#B#が、実は#B#の衣服を纏った妹の#A#であると気づいた瞬間には、すでに手遅れだった。
「お前みたいなゴミが、お姉ちゃんに触れないで」
背後から響いたのは、氷のように冷徹な声。#C#が振り返る隙すら与えず、#A#の衣服を身にまとった姉の#B#が、背後から急所を容赦なく一閃した。一切の躊躇もない、完璧な不意打ち。#C#はまともな悲鳴すら上げられず、その場に崩れ落ちて物言わぬ肉塊へと変わった。文字通りの瞬殺だった。
「……やった!お姉ちゃん、やったよ!」
#A#が嬉しそうに#B#に抱きつこうとし、その伸ばした手を#B#に跳ね除けられる。そのまま、ぶっきらぼうに#B#が#A#へ「服、返して」と言い放った。そこに、#A#はごく自然な返答を返す。
「なんで?返す必要ないじゃん。お姉ちゃんは私の服で、私はお姉ちゃんの服を着てるんだよ。お姉ちゃんにずっと抱きしめられてるみたいで凄くいい気分だから、私の服返さなくていいよ?」
「……私はあんたに骨の髄まで犯されてるみたいだから服を返して。気持ち悪いから」
その直後、#A#が思いっきり叫んだ。長々とした発狂のような我儘だった。
「やだ、やだやだやだやだ!絶対返さない、返さないもん!なんで返すの?だって今、お姉ちゃん私の服着てるでしょ?私がお姉ちゃんの服着てるでしょ?それってもう交換じゃなくて一緒ってことでしょ?お姉ちゃんが私で、私がお姉ちゃんなんだよ。こんなの返したらまた別々になっちゃうじゃん。そんなの嫌!嫌!嫌!嫌!嫌!私、お姉ちゃんの匂いがする服に包まれてると安心するの。お姉ちゃんも私の匂いに包まれてればいいの。そうすれば、お姉ちゃんがどこに行っても私がいるし、私がどこにいてもお姉ちゃんがいるんだもん。これってすっごく幸せなことじゃない?なんで嫌なの?ねえ、お姉ちゃん、気持ち悪いって何?私たち姉妹なのに。こんなにぴったりなのに。私、もう脱ぎたくない。脱いだらお姉ちゃんがいなくなっちゃう気がするもん。だから返さない。絶対返さない。破れても血がついても洗わなくても返さない。もうこれ私のだから。お姉ちゃんも私の服着てればいいよ。そのままずっと、そのまま、ずぅっと、そのまま私でいてよ!」
そう言い切り、#A#が血溜まりを踏みつけて逃げていく。少しの間困惑していた#B#がそれを追いかけていった。ただの姉妹とは言い難い、奇妙な姉妹喧嘩だった。