公開中
ピーキーブー ⑤精神年齢
部活が終わった。
三人はいつもの帰り道を歩いていた。
🐷「なあなあ」
🐵「ん?」
🐿️「嫌な予感」
🐷「今から精神年齢診断やろー」
そう言うと、ブーはカバンから一冊の本を取り出した。
🐵「何で持ってんねん」
🐿️「まずそこからやろ」
🐷「図書室で借りてん」
🐵「借りる本ちゃうやろ」
🐿️「意外と置いてあるんやな」
🐷「おもろそうやったから」
🐵「まあ、おもろそうではある」
🐿️「やるんかい」
ブーは本を開いた。
🐷「第一問!」
🐵「始まった」
🐿️「帰ってええ?」
🐷「あかん」
🐿️「やっぱり」
🐷「あなたは休みの日に予定がなくなりました。どうする?」
🐵「遊ぶ」
🐿️「家でゆっくりする」
🐷「寝る」
🐵「見事に分かれたな」
🐷「第二問!」
🐿️「まだあるんか」
🐷「買い物に行った時、一番気になるものは?」
🐵「お菓子」
🐿️「本」
🐷「お菓子」
🐵「仲間や」
🐿️「そこだけやろ」
何問か答えながら歩いているうちに、だんだん家が近付いてきた。
🐷「よし!」
🐵「出た?」
🐿️「結果?」
🐷「結果発表!」
🐵「おお」
🐿️「おお」
🐷「まずキー!」
🐵「はい」
🐷「16歳!」
🐵「おおー」
🐿️「意外と高いな」
🐷「なんか悔しい」
🐵「何でやねん」
🐷「次、ピー!」
🐿️「はい」
🐷「13歳!」
🐵「それっぽい」
🐷「それっぽいな」
🐿️「それ褒めとる?」
🐵「たぶん」
🐷「たぶん」
🐿️「怪しいな」
🐷「そして最後!」
🐵「うん」
🐿️「うん」
🐷「うち!」
🐵「うん」
🐷「3歳!」
一瞬、沈黙が流れた。
🐵「www」
🐿️「www」
🐷「笑うなや!」
🐵「いや無理やろ!」
🐿️「予想以上やった」
🐷「何でやねん!」
🐵「3歳て」
🐿️「強すぎる」
🐷「納得いかへん!」
🐵「まあまあ」
🐷「でも、キーもいっつも迷子になったりいろんなところに走り回ったりしてるやん!」
🐵「うっ」
🐷「なんでうちは3歳でキーは16歳なん!?」
🐵「知らんがな」
🐿️「いや、でもキーは頼りになる時あるやん」
🐷「なんでなんで!?」
🐿️「私らのこととか結構見てるやん」
🐵「せやな」
🐿️「せやなちゃう」
🐷「えぇー?」
🐵「ほら、ピーもこう言うとるし」
🐿️「調子乗るな」
🐵「はい」
🐷「でも納得いかへん」
🐿️「だってキー、なんやかんや周り見とるやん」
🐵「せやろ?」
🐿️「せやろちゃう」
🐷「なんでなんで!?」
🐿️「その『なんでなんで』が3歳って診断される原因ちゃうん?」
沈黙。
🐵「あー」
🐿️「なるほど」
🐷「納得すな!」
🐵「たしかに」
🐿️「たしかに」
🐷「お前ら絶対グルやろ!」
三人は笑った。
少し歩いたあと、ブーがまた口を開いた。
🐷「でもさ」
🐵「ん?」
🐷「3歳ってことは、まだまだ成長できるってことやんな」
🐿️「前向きやな」
🐵「じゃあ将来は20歳とかになるかもな」
🐷「なる」
🐿️「即答やな」
🐷「なる!」
🐵「すごい自信」
🐷「なんでなんで?」
🐵「ほら」
🐿️「出た」
🐷「あっ」
🐵「3歳や」
🐿️「3歳やな」
🐷「違うって!」
三人の笑い声が帰り道に響いた。
🐵「でもおもろかったな」
🐷「やろ?」
🐿️「まあな」
🐷「今度は性格診断の本借りる」
🐿️「まだやるん?」
🐵「楽しそうやん」
🐿️「嫌な予感」
夕日が少しずつ沈んでいく。
🐷「なあ」
🐵「ん?」
🐿️「何」
🐷「精神年齢って毎年変わるんかな」
🐵「知らん」
🐿️「知らん」
🐷「じゃあ来年またやろ」
🐵「ええやん」
🐿️「その時も3歳やったら笑う」
🐷「なんでやー!」
三人の笑い声は、しばらく止まらなかった。
ばいのりちゃ〜