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卓球部🏓#3
「……ん……やっぱり、こっちの、チョコにして……正解だったな……。30円の差は……大きい……」
部活の後、学校近くのコンビニ前にある小さなスペース。
爽先輩は、ベンチの端っこでボソボソと独り言を呟きながらアイスをかじっていた。
「新野くん、独り言が全部外に漏れてるよ。30円でそんなに幸せになれるなら良かったけどね。」
唯乃先輩が、クスッと笑った。
中2の唯乃先輩は、女子女子していてクラスでも中心にいるような陽キャで、とにかく大人っぽくておしゃれだ。
「……うん……幸せ……」とまた小さな声で呟く爽先輩を見て、唯乃先輩は眼鏡の奥の大きな目を丸くして笑っている。
「ねえ梨澄、それ一口頂戴!」
未頼が自分のソーダアイスを差し出しながら、私のバニラアイスを覗き込んできた。
「いいよ! じゃあ交換ね」
私が笑顔でアイスを差し出すと、横から同じく中1の松門がすかさず割り込んでくる。
「えー、梨澄そこは俺に一口だろ? さっきの『梨澄いっぽぉーん!』の応援代としてさ」
「松門、キモいよ。だまろーよ。」
ゆず那が突っ込む。
「そうだよ!わたしは松門のせいでリズムが崩れたんだよ!」
「はぁ!? なんでだよ! ブンバボォンボォンの著作権料もちょうだい!」
「ちょっと松門くん、コンビニの前で『ブンバ』とか大きな声で言わないの。恥ずかしいじゃん〜!」
唯乃先輩が呆れたように笑いながら、中1の松門をたしなめる。
「えー、でも爽先輩だってさっき小声で『ブンバ』って言ってましたぜ?」
松門がニヤニヤしながら振ると、爽先輩は急に話を振られてビクッと肩を揺らした。
「……お、俺は……言ってない……松門の、幻聴……。……ブンバ、ボォン……」
「ほら! 今も最後セルフで言ってるじゃん!」
松門のツッコミに、未頼も私もこらえきれずに大爆笑してしまった。
毎日こんな感じなんです。本当に、すごくないですか?わたしの部活