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卓球部🏓#7
唯乃「みんな、一旦休憩ーー!」
放課後の激しい練習が一段落して、水分補給する休憩時間になった。
ベンチに座って汗を拭いていると、神代くんがわざわざわたしたち女子グループのほうへ、ニヤニヤしながら近づいてきた。
神代「いや〜、さっき江口先輩に教えてもらった下回転サーブ、僕の卓球人生の『原点』になりそうっすわ。原点って、あれですよね?あの、テストで点数がひかれるやつ!」
わざわざ大きな声で「げんてん」という単語を強調する神代。そして、自分で言っておきながら、なぜかチラチラと男子ベンチのほうを気にしている。
明華「……? 神代?急にどうしたの?」
梨澄「なんか、だれかに視線をおくってる…?」
ゆず那「あー。これ、あれだよ。いつもの。」
ゆず那が冷めた目で神代くんを見つめる。
ゆず那「神代、今日の数学の授業中もやってた。『先生、原点って何ですか? あ、あれですよね!テストで点数が引かれるやつ!』とかわざわざ言ってさ」
明華「あ!それって……」
神代「(キラキラ✨)」
神代くんの目が、期待でキラキラと輝きだした。
(頼む、誰かあのツッコミを言ってくれ……! 誰でもいいから『それは減点な!北極グマ出てきそうワホー!』って言ってくれ……!)
という心の声が、顔に丸出しになっている。しかし、肝心のツッコミ役である松門は、
ポカリを飲むのに夢中で完全に神代くんをスルーしていた。
神代「ちょっと松門ー!起きてー!仕事してーーー!!!」
松門「んぐっ……!? なんだよ急に!鼻からポカリ出そうになったわ!」
ゆず那「神代、ツッコミを強要するのダサいからやめな」
神代「強要してない!僕はただ待ってただけなのに!!」
ボケが不発に終わってガックリと肩を落とす神代くんを見て、おっとりしている織音が「神代くんはいつも楽しそうだねー。」と笑っている。
そんな中、ふと体育館の隅を見ると、いつも一人でいる副部長の江口先輩が、水筒を片手にこっちの騒ぎをジッと見つめていた。目が合うと、先輩はまたフイッと顔を背けて、静かにドリンクを口にする。
心結先輩も結乃先輩も江口先輩が嫌いだと言ってたけど、なんでだろう?