公開中
花火の形1
初流
君と出会って三日目。そして、君と過ごす最後の日。
君はいつも通り不機嫌そうな目をしていたけれど、本当は怒っているわけじゃないことくらい、この三日間でよく分かっていた。
――僕は結局、君に一番伝えたいことを伝えられないままだった。
ドン、と腹に響く音とともに、夜空へ今年最後の花火が上がる。
僕は君と過ごした短くも濃密な時間を思い出しながら、消えていく大輪の光を見つめていた……。
◇
「早く起きなさーい!」
母さんの大声で目が覚めた。窓の外では蝉がやかましく鳴いている。
僕は眠い目を擦りながら、「はいはい、起きてますよー」と大きな声で返事をした。
階下に降り、「おはよー」と母さんに声をかけて朝ごはんをつつき始める。
今日は八月二十七日。今日から母さんの友達の子がうちに泊まりに来るらしい。理由は三十日のお祭りに行きたいから、とのことだった。
親は勝手に僕が案内役をやると決めているらしく、夏休みの終盤だというのに予定を潰される羽目になった。友達と祭りに行く約束もダメになりそうで、正直、最悪な気分だ。
その子が来るのは今日の昼から。それまでは自由時間なので、昼まで友達と遊ぶ約束をしている。
僕は急いで準備を終わらせると、「行ってきまーす!」と言い残して家を飛び出した。
シリーズを描きたかったので書いてみました!
予定では6まで続く予定です!
1番を描きここからどうしようかななどと妄想を膨らませております笑!