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蜻蛉が止まる木の下で
蜻蛉がたくさん飛び回っている。
つまり、秋になった。
私と蒼は、ずっと変わらない。
小2の頃からも、その前からも。
でも、少しだけ変わった。
なんか、最近、蒼の様子が変になってきた。
でも、そんなこと、どうとも思わない。
だって、毎日が楽しいのだから。
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「蒼、帰ろー!」
私は蒼に呼びかける。
「あぁ、市夏...。ごめん、ちょっと今日は無理」
「おけ!じゃあまた明日一緒に帰ろ!」
「うん。」
1人でいつもの道を歩く。
蒼がいない帰りなんて、初めてだ。
正直言って、ちょっと暇だ。
誰も話す相手がいないもん。
「蜻蛉さ~ん。」
とりあえず、蜻蛉とは話せるのかな、と思い、蜻蛉に声かける。
でも、もちろん私の言葉が分かるわけもなく、ただただ青い空の中へ元気に飛び立っていっただけだった。
「でも...。明日は、蒼と帰れるし!」
そう思い、私は帰った。
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「ねー、蒼!帰ろー!」
「いや、今日もちょっと無理でな…」
「えー?昨日、一緒に帰るって言ったじゃん!」
「ほんッとうに、ごめんな。」
しょうがない。
蒼がこんなに謝るなら、いいや。
1人でまたいつもの道を歩く。
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でも、何日たっても、ずっと同じ。
蒼は一緒に帰ってくれなかった。
なんで?
蒼。
私といるの、嫌になったの?
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あの木のところに行くと。
紅葉した葉に、一匹の蜻蛉が止まっていた。