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「考えすぎ」
「考えすぎ」
その言葉を、私は何度言われてきただろう。
親にも、友達にも
何かを相談すると返ってくるのは、大抵この言葉だった。
考えすぎ、なのかもしれない。
そう思いながらも、どこか納得できない自分が居た。
考えすぎよう、、、
なんて思ってはいないからだ。
最近になって、ようやく一つの癖に気づいた。
私は、人が忘れてしまうような小さな失敗まで、妙に覚えている。
授業で言い間違えたこと
会話で少し気まずくなったこと
家の空気が、少し悪いと感じたこと
周りから見れば「まぁいいや」で終わるところが、私の中では終わらない。
ぐるぐると考え続けた結果。
いつの間にか、ある一種のトラウマの様になっている。
それは、一つではない。
いくつも、それこそ無限と言ってもいいぐらいにある。
だから、何気ない会話の中でも、その出来事が突然よみがえる。
当時の場面が頭に浮かび、
その時感じた感覚もよみがえってくる。
すると、不思議なことが起きる。
頭の中で考えていた言葉が、口から零れてしまうのだ。
トラウマの内容とは関係ない。
その瞬間、頭に浮かんでいた単語だったり、文章だったり。
言うつもりは無い。
友達の前だと、とても不便。
すぐに弁明をしたり、何も言っていないことを装わないといけない。
結果。私は嘘をついてしまう。
でも、その嘘には悪意はない。
その場を取り繕うために、出てしまうものだった。
私はずっと、自分は考えすぎなんだと思っていた。
けれど、本当にそうなのだろうか。
考えすぎだから苦しいのではなく、苦しい記憶を人より多く拾ってしまうから、
結果として考える時間が増えているだけなのではないか。
まだ答えは分からない。
それでも「考えすぎ」という一言では表せないものが、
自分の中には確かにある。
最近は、そう思えるようになった。