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第一章 ここはゴーレム村②
「ペンちゃん! いたの⁉︎」
「いたよぉ」
僕の幼馴染、ペンギン。通称、ペンちゃん。
この村唯一の鳥人族…というより、鳥人族は虚弱で、平均寿命も短い為、
世界的にも珍しいのだ。
「ペンちゃん、ずっと家にこもってて、顔も見せなかったから
ちょっと心配だったんだよw」
「何言ってんの!おんりーチャンだってずっと外で寝てたじゃん!
本当に死んじゃったんじゃないの…って思ってた!」
「え? 外で…寝てた?俺疲れてた?」
「あ、覚えてない⁉︎ そっかw」
覚えていない。はてさて、なんの事か。
「ええと、じゃあお話するね。おんりーチャンが寝てた時の事」
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何年前の事だろうか。でも、鮮明に覚えている。
春が始まったばっかりの、ある日の事だった。
僕──ペンギンは、春の陽気に包まれて、少しばかり寝坊していた。
「むにゃ...ふわぁ」
丁度起きようとしてた、その時。
「バコォォ....!!」
爆音がして、思わず耳を塞いでしまった。
そしてその音は、|隣の家《おんりーチャンの家》からしていた。
衝動的に、窓から身を乗り出し、外を眺める。
そして───
「は...わぁ....!?」
|隣の家《おんりーチャンの家》は、燃え尽きていた。
そこで僕は、確かに見た。
おんりーチャンのパパさん、ママさんが、闘っている所と、
──その相手が、可憐なドレスを身に纏った、女の子だったこと。
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「...」
訳がわからない。爆音?闘い?女の子?
いつの間にか、僕──おんりーは泣きかけていた。
「それで、うんたらかんたらで...えっと、
逃げたから、僕は助かった。」
ペンちゃんは言う。
「いやぁ ──ペンちゃんが無事だっただけ良かったよ」
家族も助けたかったとは思うが。
でも、1つだけ、引っ掛かる所があった。
僕の家を滅茶苦茶にした、女の子の事だ。
まず、ここまで壊すには、多量の体力が必要なはずだ。
男性でも、無理があると思う。
爆発音...?らしき音が聞こえたとしても、
爆弾を使ったと確定できる訳でもあるまいし、
爆弾を使ったとしても、運ぶ体力が必要───
「おんりーチャン、何考えてるの」
ペンちゃんの声で、我に返った。
「あぁ、ごめんごめん」
---
「それで...おんりーチャンのパパママさんの事だけど...」
「話しかけても、反応なかった。無理だっ。」
即答した。
「いや、あの... あの...そうじゃなくて」
なんだ何だ。今更無理だ。無視されたんだもの。
「僕も、一緒に行かせて。
これで無理だったら、もう諦めていいから」
「...分かった、あと一回、ね。」
こうして僕らは、もう一度だけ、
母さん達のもとへ向かう事に決めたんだ。
あんな心苦しい事になるとも知らずに、ね。
1000文字行きました!!👏(謎の祝福)
はい、次の更新をお待ち下さい()
待たなくてもいいです(((