目覚めた勇者たち。
突如として荒れ果てた故郷。
数多の地を越えて、僕を呼ぶ声。
───「助けて」
これは、僕と僕らの物語。
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目次
Prologue.
貴方様のご閲覧に大変感謝致します。
作者のRKと申します。
僕はドズル社の二次創作が最近の趣味で、
それをテーマにちょっとした代表作を作ることと致しました。
この話では、ドズル社メンバー「おんりー」さんが勇者ポジションです。
…まぁ、詳しいことは本編の方で直接説明出来たらいいって話。
なので…… 始めましょう。
起きて、目覚めて。勇者様………
ピピ、ピピピ───
「…ふわぁ……」
陽の光に背いて、ゆっくりと目を開く。
崩れた悪い寝相で、布団を蹴る。
時計の針は〝5〟を指していた。
「えっ、もう5時……?」
そっと陽気の差し込む窓。
ほんのり暖かい、春の日のことだった。
---
「おんりー!朝ご飯できたわよ〜 早く来なさい!」
「あーぁもぉ… 分かってます…」
不満げに、返事をした。朝早くから、マジ辛い…
というまぁ、普通っぽい生活を送る少年が僕、おんりー。
ゴーレム村に生まれた、人間とゴーレムのハーフ。まぁ見た目は普通の人だけど。
母さんが人間、父さんがゴーレム。それで母さん似。
「おんりー!バナナもあるわよ!起きなさいっ!」
「はいはい」
起きろ起きろとうるさい母さん。あのー、もう起きてまーす。
さっきより不満げに、リビングに向かったーー、その時。
「リビングに向かってはならんっーー!」
誰かの、知らない誰かの声がした。
かなり焦っている、お爺さんの様な声だった。
そして目の前には何故か、若く格好良い男性が道を塞ぐように立っていた。
「リビング…?」
興味本意で男性を押しのけ、がらりとドアを開けた。
すると……
『バコォ……』
『ドゴォォ…』
爆音がした。
それしか、覚えていない。
……一体、なんだったんだ。
はい!短いですね!
少なくとも続きにご期待ください。
第一章 ここはゴーレム村①
気が付いたら僕は、変な場所にいた。
蔦が生い茂り、苔も繁殖している。
瓦礫は散乱し、音1つ無かった。
「ここは……」
全くもって、知らない場所だった。
「な?近づくなと言ったじゃろう?」
さっきの謎爺がいる。
「……へっ?」
「まぁ、良く分からんのは当たり前じゃ。
なーに、怖がる事はない。ワシは…いや、俺は…」
謎爺から、しわがれた爺さん声が消えた。
「俺はこの世界の|スタッフ《管理人》、ネコおじです。
予言能力、次元移動能力があります。…ええとー、
自分で言うのもなんですが、『神様』を名乗っています。」
神様… 実在するのか。
「あ、ちなみに俺が見えてるの、多分おんりーさんだけっすよ」
「えぇ…他の人には、見えないの?」
「そうです。今までの経験から言うと、多分…、見えないし、聞こえません。」
ネコおじ。この世界のスタッフ、神様。超能力者……
僕だけに見えて、声も聞ける、不思議な存在…
「それで、本題に入ります。」
「本題?」
「此処が、何処かについて、ですよ。」
あぁ、確かに。気になってはいた。
「その答えは簡単。ここは…」
「ここは…?」
「|ゴーレム村《貴方の故郷》、ですよ。
大魔王の襲来から、もう何年も立ったはずです。
ほら、あそこにあなたのママさん、パパさんも。」
「嘘…ですよね」
こんな瓦礫の山、荒れた遺跡の様な物、ゴーレム村な訳…!
そこで、母さん…?を見つけた。
「母さん!」
母さんの目は、うつろだった。
綺麗な深緑の髪の毛も、鉄のように白銀に染まっている。
空を仰ぐ伏せかけた目も、生きた心地のしない赤色だった。
父さんも見かけた。
壁にもたれている。体にもヒビが入っている。
どうやら、戦ったようだ。また、弱っている。
僕たちの村に、何があったのだろうか。
もうわからない、もう……いい!
涙目で、村を去ろうと、駆け出した。
すると…
「おんりーチャン⁉︎ おはよう!」
親友の、声がした。
きっとこれは、希望の光…。
はい!雑ですね!
第一章 ここはゴーレム村②
「ペンちゃん! いたの⁉︎」
「いたよぉ」
僕の幼馴染、ペンギン。通称、ペンちゃん。
この村唯一の鳥人族…というより、鳥人族は虚弱で、平均寿命も短い為、
世界的にも珍しいのだ。
「ペンちゃん、ずっと家にこもってて、顔も見せなかったから
ちょっと心配だったんだよw」
「何言ってんの!おんりーチャンだってずっと外で寝てたじゃん!
本当に死んじゃったんじゃないの…って思ってた!」
「え? 外で…寝てた?俺疲れてた?」
「あ、覚えてない⁉︎ そっかw」
覚えていない。はてさて、なんの事か。
「ええと、じゃあお話するね。おんりーチャンが寝てた時の事」
---
何年前の事だろうか。でも、鮮明に覚えている。
春が始まったばっかりの、ある日の事だった。
僕──ペンギンは、春の陽気に包まれて、少しばかり寝坊していた。
「むにゃ...ふわぁ」
丁度起きようとしてた、その時。
「バコォォ....!!」
爆音がして、思わず耳を塞いでしまった。
そしてその音は、|隣の家《おんりーチャンの家》からしていた。
衝動的に、窓から身を乗り出し、外を眺める。
そして───
「は...わぁ....!?」
|隣の家《おんりーチャンの家》は、燃え尽きていた。
そこで僕は、確かに見た。
おんりーチャンのパパさん、ママさんが、闘っている所と、
──その相手が、可憐なドレスを身に纏った、女の子だったこと。
---
「...」
訳がわからない。爆音?闘い?女の子?
いつの間にか、僕──おんりーは泣きかけていた。
「それで、うんたらかんたらで...えっと、
逃げたから、僕は助かった。」
ペンちゃんは言う。
「いやぁ ──ペンちゃんが無事だっただけ良かったよ」
家族も助けたかったとは思うが。
でも、1つだけ、引っ掛かる所があった。
僕の家を滅茶苦茶にした、女の子の事だ。
まず、ここまで壊すには、多量の体力が必要なはずだ。
男性でも、無理があると思う。
爆発音...?らしき音が聞こえたとしても、
爆弾を使ったと確定できる訳でもあるまいし、
爆弾を使ったとしても、運ぶ体力が必要───
「おんりーチャン、何考えてるの」
ペンちゃんの声で、我に返った。
「あぁ、ごめんごめん」
---
「それで...おんりーチャンのパパママさんの事だけど...」
「話しかけても、反応なかった。無理だっ。」
即答した。
「いや、あの... あの...そうじゃなくて」
なんだ何だ。今更無理だ。無視されたんだもの。
「僕も、一緒に行かせて。
これで無理だったら、もう諦めていいから」
「...分かった、あと一回、ね。」
こうして僕らは、もう一度だけ、
母さん達のもとへ向かう事に決めたんだ。
あんな心苦しい事になるとも知らずに、ね。
1000文字行きました!!👏(謎の祝福)
はい、次の更新をお待ち下さい()
待たなくてもいいです(((
第一章 ここはゴーレム村③
「母さん」 「ママさん」
…やっぱり、反応は無かった。光の消えた、冷たく鋭い目は、
動く事も、僕たちを観る事もなく、静かに宙を眺めていた。
「……おんりー」
ふいに、小さな声が聞こえた。
「…ペンちゃん、何」
「えっ…僕、何も言ってないよ」
「………おんりー」
「声で無い声」は、嘆き続ける。
…耳を澄まし良く聴くと、この嘆きは母さんのものだった。
「母さん、」
出来る訳ない。でも、もう一度………
「……返して」
鋭い目は見つめる……僕を。僕たちを。
「…私のおんりーを」
「おんりーチャンはここにいます!」
「そんなはずない!」
「だって見てくださいよっ!」
言い争いが始まった。
表に出る怒りと、表情の無い悲しみが、激突する。
「そんな事、絶対に無い。だって…」
「言い訳は通用しないです!奇跡は起こる物なんで…す…」
突然、ペンちゃんの動きが止まった。
母さんは、泣いていた。 その目と髪は、見慣れた深緑色だった。
「…信じない」
「「…」」
長い沈黙の中、瓦礫の上で睨み合う。
刻一刻と、時は過ぎていくーーその時、
「…信じたい」
「……えっ…信じ…たい?」
『信じたい』……どことなく、希望を感じる。
「私だって、信じたかったの。でも、信じようが無かった。だから……」
「「………。」」
またも、沈黙が続く。 でも、沈黙は一瞬だった。
「だから、返して!何か知っているなら!返せ返せ返せ返せ返せ返せ!」
「ぴゃっ⁉︎」
その表情に、「母さん」は一欠片も無かった。
まるで、返してくれという気持ちと、醜い殺意が、入り混じったようだったーー。
…いきなり「母さん」は、ペンちゃんへ攻撃を開始した。
持ち上げ、叩きつけ、殴り飛ばす……… もう見ていられない。
か弱いペンちゃんは、当たり前のようにダウン。
「か、母さん… やめて」
僕の口からは、自然と言葉が漏れ出していた。
「…感じる」
ペンちゃんは、言った。
「……強い…魔の…存在。なっ…あの…なんて言うか…… 操りの魔法を…」
「操り…どういうこと…?」
単純な疑問である。
「え…っと、動きがぎこちない、とか……っ…ぅ…」
苦しそうだが、親友の為ならと、教えてくれる。
「…ペンちゃん、大丈夫なん?」
「…ちょ……きつい」
苦しいなら、やめた方がいい。 そう口に出して、もう一度『母さん』に向き直った。
キッと鋭く睨み合いながら、考える、考える。
そういえば、鳥人族の大半は「魔法」や「魔力」に敏感になるよう進化したと言われている。
昔、なんかあったのかな… 魔族との戦争とか? …ううん、そんなこと、考えている場合ではない。
…とにかく、なんでも、やってみる。
「えっ…と…僕の母さんは、僕の母さんだ!」
無我夢中になっていた。謎すぎる言葉が生まれる。
「……?」
勿論の事、伝わる訳が無かった。
…なら、力ずくで止めてやる。
こんな奴ーー友人を傷付けるような奴、母さんじゃないもん。
さっきと矛盾している?そんなの関係ないじゃんか。
…操りなんて、消えろ。
「私のおんりーを」
「僕の母さんを」
「「返せ……!」 」
学タブなう。
学タブには、この小説の下書きデータ入ってるんで、やりやすい。コピペ楽しすぎだろ!
学タブ持ち返り日でよかた…!
あと地味に1316文字ィィィ🎉((やかましい
第一章 ここはゴーレム村④
第一章完結編です!
「返せ!母さんを、返せ!操り野郎が!」
そう言いながら、僕は思い切り石を投げつけた。
石とは言っても、小さな丸石程度を投げつけているだけだが。
近くにある|勇者の剣《ただの木の枝》を振り回し、
瓦礫を、当たる訳無いのに力一杯投げ続け、叫び続けた。
「返せっ!もう、やめろっ!」
…その時だった。
『…分かりましたよ、やめましょう』
誰かが言う。その声には、聞き覚えがあった。
「もしかして……ネコおじ?」
『そうですが?』
「じゃあ母さんを操ったのもお前か…!返せ!」
狙いを変えて、攻撃を始めようとしていた…が。
『違いますよ〜、俺はこの世界の管理人。展開も自由自在です。
今のはおんりーチャンを助けて、物語が進むようにしたんですよ。』
「もの、がたり…」
『とりあえず今は、あなたの望む通り、動かしていいかと思いまして』
「あ、ハイ…?」
『それでは、また。』
---
意味深な台詞を残し、彼は去っていった。
この世界は、物語? あぁ、良く分からない。
あと、久々に身体を動かしたから、とてつもなく疲れた。
「はぁ……」
大きくため息をつき、その場にへたり込んだ。
くたっと後ろに倒れかけた時。
「おんりー、危ないわ」
これは確かに、母さんの声だった。
「母さん!」
「ふふ、傷つけちゃってごめんなさいね。でも…私だって、嫌だった。
頭で嫌だって思っていても、体が勝手に動くんだもの。これぞ操りだったわ」
ペンちゃんの読み…当たってる。やっぱり操られていたっぽい。
鳥人族、凄い。
でもとにかく、元に戻ってよかった。
「…っ、あれ?ママさん⁉︎戻ったの⁉︎」
「あら〜、ペンちゃんも。おはよう、ごめんね」
「よかったぁ…!」
ペンちゃんも安心した様子だ。大声出して良いのかは知らないけど。
それじゃあ、これで一件落着……じゃ、ねぇし!
忘れていた。もっと、何より大事なこと。
「戦って終わりじゃねぇよ!父さんを助けなきゃ!」
…家族を助ける、地道な鉄千が始まるのだった。
chu⭐︎短くてごめん♫(((
次から第二章に入ります。
第二章はストーリー性決まってません⭐︎(((
時間かかります。そこら辺宜しく頼みます。
因みに…リク箱で二章の名称アンケートとってたけど、終了にします
(結局は自分で決めた人)
第二章 鉱脈の援け①
第二章、始まりました。
二章は「鉄」がカギになってくる章です。
なるべく変わらない頻度で投稿していきますので、
そこのところ宜しくお願いします。
ということで、起きて、目覚めて、勇者様──
「きりきりぽこぽこおうまいがぁ...」
───意味不明な単語。
疲れた僕の声が、辺りに満ちてゆく。
その声すらかき消すように、疲れが行き渡る。
「お、おんりーチャン...」
ペンちゃんの、呆れたような、心配するような一言。
「と...とりあえず、どうする、」
思考の追い付かない僕を支える、親友の存在。
それのありがたみを、今日改めて知った──かも。
ペンちゃんは真面目に話を進める。
「ええと、おんりーチャンのパパさんは...」
僕は、「ちょっと傷ついていて、アイアンゴーレム──」
──それだけ、当たり前の事を言う。
自分の弱みを知り、少し、顔を伏せる。
けれども僕は、発言から5秒くらい経って、やっと気づいた。
「傷ついたアイアンゴーレム」には、修復方法があるんだ。
確か───
「アイアン──、鉄──、鉄...インゴット!」
「どうしたの、おんりーチャン」
当然のようにツッコまれる。
まぁね、急に鉄インゴットなんて叫ぶ人、他にいないけど。
「鉄インゴットを、集めるんだ!これで修復できる!」
「まあ、おんりー!鉄を集めるの?」
突然、母さんが口を開いた。
「それなら私も協力するわよ!ほら、使って!」
──ドスン。
何か、重い箱が置かれた。その箱を開ける。と───
「「ええええ!?」」
僕とペンちゃんは絶叫。だってその中には──
「こんなに、鉄─────!?」
数えきれない程の、鉄、鉄、鉄!
「この鉄は、ゴーレムの修復には使えないから、
装備や武器に使いなさい~ ペンちゃんもどうぞ~」
母さんは軽く言う。軽く言えるのが凄い。
「ありがと、母さん」「ありがとうございます!」
僕たちは礼を言い、少しばかり鉄を眺めた。
光沢のある、輝く鉄インゴットだった。
「母さんは、なんでこんなに鉄を?」
興味本意で聞いた。
「ふふ、だって私、ずっと父さんといるもの!
何かあった時、鉄が無いと大変じゃない?」
「あ~」
やっぱり。予想通りの答えだった。
「ママさーん、装備ってどうやって作ればいいんですか~」
ペンちゃんが聞く。僕も知りたかったこと。
「あ、教えるの忘れてた!この『作業台』、使って!」
そう言って、母さんは四角い何かを指差す。
「わぁ、なにこれ!」
ペンちゃんがはしゃぐ。僕も正直驚いた。
だって、こんなので作れるのか???
母さんの言った『作業台』は、ただの四角。
四角に模様、四角の中に九つ四角...
「よくわからん───」と呟く。
四角、四角四角、四角四角しかく....
あぁ、頭がおかしくなる~...
もう一度、『作業台』と言う名の『四角』を見つめる。
やっぱり、しか───
「───あれ?」
ペンちゃんが、九つの四角の中に、鉄を置いている。
それだけで、器用に装備を作ってゆく。
「あっ、これ、おんりーチャンの分。どーぞ!」
「あ、あぁ、うん。」
よくわからん、が、素直に受け取った。
ペンちゃん、僕がぼんやりしてる間に何があった。
僕も装備、作りたかったなぁ。
ヘルメット、チェストプレート、レギンス、ブーツ、
ピッカピカの剣、とんがったツルハシ───
完璧な装備だ。どうしてこうなった。
これだけは本当に、いつまでも謎だ。
あとで、母さんに教えてもーらおっと。
「装備も整ったことだし、鉄集めスタート!」
「あらまぁ!装備、似合ってるわよ~」
似合ってるなら良かった。ちなみにこの装備、重いけど。
「それで、どこで集めるの。」
僕はきっぱりとした一言を吐く。
「確かに───」
僕とペンちゃんは周りを見回す。──すると。
「あっ──!あそこに洞窟がある!」
「本当だ!丁度いいじゃん、入ろう。」
僕とペンちゃんは、洞窟めがけて駆け出した。
「あっ、おんりー、ペンちゃーん!あの洞窟は──」
母さんが何か言ってたけど、
父さんを助けるためなら関係ない事だ。
僕は行く。何があっても、父さんを助ける!
今までに比べて、雑です★((((すみません
1600文字も書いちゃった★((((すみません
あと更新忘れt(((((((すみません
第二章 鉱脈の援け②
一年ぶり((((((それはうそ
かなりやってないうちに書き方変わったかも。
じゃあ今日も、起きて、目覚めて.....
何があっても、父さんを助ける。
そうは宣言したものの──
「「ひっっっっっっろ!!!」」
前向いた瞬間、終わったわ。元気はいいのに、進めない。
さすがに洞窟が広すぎる。目の前には...死ぬほど暗黒。
白鉄の輝きだなんて、見つかるはずもない。
けれども、
「父さん───」
呟いた僕は、足を止める気を知らない。
この生き地獄に、なんでか踏み入ってしまうんだ。
そう───なんでかな。
「おんりーチャン、待って~」
こうしてペンちゃんも加わり、僕たち二人は洞窟内へ。
そこは、冷酷の気に包まれていた。あぁ、まるで冷蔵庫みたいだ。
「こんな場所があるなら、夏場ずっとここに居ればいいじゃん!」
僕が言う。ペンちゃんもコクリと頷き賛同する。
…早くもそんな甘ったるい考えが覆されたのは、その時だった。
──いきなり。
バキッ。足元に鈍い感触を感じ、見つめる。
そこには、看板があった。
「割っちゃった...」虚無感に包まれ、ペンちゃんを見つめる。
どうしよう。知らない誰かの置き書きだ。
試しに、日光で照らして読んでみる。
...割ってないとこ、だけ。
「えーっと、『ども!こんにちは、ぼん』...?」
「もっと大事なとこあるでしょ、貸してよ!」
ペンちゃんに破片を奪われ、また虚無感。
「...ほうほう?うんうん。.........え゛!?」
突如、叫びが聞こえ、とっさに横を向く。
ペンちゃんはうつむき、静かに言った。
「『この洞窟』...『出られない』だって」
「────は?」
───この洞窟、出られない。
入り口に『触れる』。透明な、壁がある。
「ほん、とだ.......」
小さく、切なく嘆いた言葉は響くこともなく、
あっけなく洞窟の残響に掻き消されてしまった。
母さん、止めてくれてありがとう。答え合わせはすぐだった。
反抗期でもないのに、どうして聞かなかったのだろう。
命の終わりというのは、意外にも呆気ないものなのだ。
「テツセンの……洞窟………」
ここで、僕らは朽ち果てる。───はずだった。
「ちょっとここ見て!りーチャン…!」
例の看板だ。もう見飽きるほど眺めたよ。
一体何があると言うんだろう……と呆れ顔、しかし。
「“拘束は『鉄千』するまで”だってさ…!」
暗い足元に見え隠れ、ちらりと光ったもう一つの破片。
宵闇の洞窟内。
壁には痕と傷の付いた、輝くツルハシ。
微かに何かの唸る声響く中、僕らは叫んだ。
「絶対に鉄千する……父さんを助け出す……!!」
今回は短め…
もちろんまた書きますし新シリーズも予定中!
乞うご期待です!!