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#8 最年少
こうしてあやせは正式にアイドルとなった。
初めての練習
あやせ以外はみんなオーディションから来ていて、もう練習し始めていた。
今日、町中でスカウトを受けた女の子が来るという噂がもう広まっていた。
「よろしくお願いしまーす」
「じゃ、自己紹介どーぞー」
講師が明るく言う。
「あやせです。14歳です。よろしくお願いします」
私の方へ5人の鋭い視線が痛い。
現在、センターであるメンバーカラー青、お嬢様と言った感じの |西園寺麗子《さいおんじれいこ》(18)サイドに分け、巻いた前髪、くるくるとした巻き髪のツインテールに、ブランド物の服装、気の強そうなツリ目、クルッとカールした長めのまつげに決まったメイクでいかにもお嬢様だった。
切りっぱなしのボブにあまり整えられていないように感じる2つに分けた前髪、カジュアルに揃えられた無地のTシャツと長ズボンといった出で立ちのボーイッシュな紫 ||山内冴子《やまうちさえこ》(20)。
巻いたポニーテールに、適度にフリルの付いているかわいい服装、やわらかなたれ目のおっとり系のメンバーカラー黄色 |神楽坂舞香《かぐらざかまいか》(17)。
ゆるく巻いてハーフアップにした髪に適度におしゃれな服装の澄まし顔のクールな印象のメンバーカラー緑 |小鳥遊まどか《たかなしまどか》(17)というメンバーたちだった。
あやせ以外みんな年上だった。
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麗子目線
今日、スカウトできたとかいうガキがくるらしい。
14歳。
私は最初その言葉にびっくりした。
14歳?ただのガキじゃないかと
ガキにアイドルなんてできるのかと
どうせガキなんだからガキみたいなことしかできないんだろと。
だけどその通りなのかもしれないその通りじゃないのかもしれない
彼女は14歳
中学校で言えば中学2年生。
このグループで言えば最年少。
そんな彼女は脇腹まである長い髪をストレートにしておろしていて、可愛い顔面、無地の白Tシャツに大きいダボダボのジャージのズボンを履いている。ダボダボ差と大きさから見て男物だろうか?
ウエストが細い。リップとファンデだけ塗ったようなその顔は物憂げな表情を浮かべていた。
そんなか弱そうな彼女からはただならない覇気とオーラが感じられた。
眩しくて近づけそうもない、近づこうとしても押し返されてしまうかのような強いものが。
この子は最年少で弱そうだからと言って見くびってはいけないかもしれない