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もう一度家族と呼んで 6巻
黒鳥
自分の居場所があるのは幸せですね。
「今日は僕の部屋に来ますか?」
そうしゅうお兄ちゃんが言ってくれた。 このお兄ちゃんは一番私のことをわかってくれてるの?
「えっ?」
私は佐々木ひなです。りさちゃんのわがままに振り回された結果がこれだ。
私は花咲りさちゃんに部屋を取られたから私の部屋は倉庫だ。
その時、私についてくれていたメイドさんが「そこは虫の死骸などがたくさんあります。りささま、流石にそれはひどいのでは無いですか!!」って庇ってくれたけど、まぁいいっか。
「大丈夫、新しい部屋があるから。」
新しい部屋って言っても倉庫だけどね。
倉庫に着くとメイドたちが虫の死骸を片付けてくれていいたがほこりっぽい。そしてここは窓もない、子供部屋よりかなり小さい。
「あれ? どうしたの、ここ」
私が飼っている猫のここ。この猫は…
お兄様たちが大学生になって家を離れてしまう時にお兄様たちから
「ひな、俺らな一週間後にはこの家からしばらく出てくんだ。」
さくお兄ちゃん、れいお兄ちゃん、がよく家を留守にしているけど、しゅうお兄ちゃんもいなくなっちゃうの?
「なんのこと? お兄ちゃんたちどこか行ってしまうの?」
「寂しくならないようにってみんなで考えたんですよ。」
「れいお兄ちゃん、何を考えたの?」
「だからな、ほれ、これ」
そう言って毛がふわふわで小さな猫をりつお兄ちゃんが渡してきた。つんとした恥ずかしがり屋の猫だった。その時にここに出会ったの。
「りつお兄ちゃん、これは?」
「猫でうすよ。ほら、りさちゃん欲しがっていたでしょう? 家で一緒に図鑑を見てこれいいと喜んでいたでしょう?」
覚えててくれたの!
「「「「「名前は何にするの?」」」」
「ここにする。ここにいてねってこと。だからここにする!」
そう言ってお兄ちゃんたちはその場を離れた。
「その子がいれば大丈夫ですね。」
しゅうお兄ちゃんがそう言って家を出て行った。そう言ってお兄ちゃんたちは大学に通うようになった。話し相手になってくれて嬉しかった。
自分の居場所も人の居場所も大切にしてください