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第六話 不幸の手紙
あの手紙を見つけた次の日。
朝、昇降口でわたしはもう一度まふゆの靴箱を確認する。、、、新しく手紙は入っていない。まふゆはまだ着ていない様子。事故とか、何もないといいんだけど。
昨日のことを思い出し、ポケットの中に手を入れる。自分が見つけた手紙が入っている。結局、まだ中身は確認していない。他人の手紙をのぞくのもあれだし、ちょっと怖い。だからこれは今日の放課後、探偵部のみんなに相談する予定だ。
そんなわたしの気持ちとは正反対に、窓からは雲一つないきれいな青空が広がっているのが見える。なんとなく屋上を見ると、昨日のような人影はなかった。
どことなくぼんやりしながら教室まで歩いていく。この学校は中高一貫校っていうだけあって、校舎が広い。そのため教室まで、少し時間がかかる。備品庫よりは近いけれど。
そんなことを思っているうちに教室につく。いつものように机にかばんを下ろし、準備をしていく。
教科書とかノート、資料集とか色々準備をし、SHRまで待つ。
あっ。昨日先輩に連れて行かれたっきり会っていない怜がいる。まふゆはちょうど昇降口にいるのが見えたがまだ教室まで時間が掛かりそうなので怜の机へ。
「怜〜。昨日どうしたん?」
「いや?別に。」
そう答えた怜の顔は昨日よりも心なしか険しくなっているような気もする。
「えー、友達じゃん。教えてよぉ〜。」
「大したことじゃないって。まぁスキルがどうだかーって話。」
スキルなしの怜が呼ばれるならわたしもよんでよかったじゃんっ。
「えっ、それならわたしでもいいじゃん。先輩ひどっ」
「まぁお前のメンタルならスキルなしってぐらい大丈夫、とでも思ってたんじゃ?」
「嬉しいような嬉しくないような、、、。まぁメンタルが信用されてるのは嬉しい、気がする!」
そうこうしてるとまふゆが教室に入ってくる。彼女の手にはあの手紙。まだ開かれていないよう。
絶妙な、何とも言えない顔をしているまふゆ。ラブレターだったら、、、実に面白い。フフッ。
「二人ともぉー。なんか手紙が。」
「えっ、まじかよ。」
「わーお。」
怜は手紙については知らなそう。少なくとも、一ノ瀬先輩と手紙の話はしてなそう。この表情が嘘でない限り。
「なんか下駄箱に入ってたんだよね。まだ中身は見てないんだけど、、、。中身こわいなぁ、だって変なの入ってたらいやじゃん。」
「まぁ死んでくださいみたいなの入ってたら嫌だしな。」
するとまふゆの後ろからひょっこり出てきたのは美桜ちゃん。
「みなさん、どうしたんですか?」
「それが、、、」
まふゆの手紙についてだけ話してみる。
「えっ、、、。そうなんですか。た、大変ですね、、、。」
美桜ちゃんも知らないっぽい。
その後、4人で色々話して手紙について考察をした。
まふゆは指紋で特定したら、とか怜はずっと唸ってたし、美桜ちゃんは考えてる途中だったりしたけれど中身が何なのかはわからない。
そのままSHR、授業、掃除を終わらせ、いよいよ部活の時間。
亮太も入れた5人で備品庫に向かって歩いていく。
今日も一ノ瀬先輩来るのかな、なんて思いながら歩いていくと備品庫に到着。
バン!
わたしは備品庫にあったホワイトボードを誠に勝手ながら使わせていただき、叩く。
「なんと!まふゆの靴箱に手紙があったんですよ!!しかも、それと同じ物が廊下に落ちていたんです!!」
廊下に落ちていたもう一つの手紙のことはわたし以外知らないからみんな驚いている様子。
「ふ、2つともまだ中身は見ていないんですか、、、?」
美桜ちゃんの問いにわたしは頷く。
「そう。だからここで空けてみようと思って。」
「いや意味あるんですか、、、?」
「そんなこというな!学年代表っ。あ、後で名前教えてー」
「|西園寺《さいおんじ》|明《あきら》ですよ、、、。なんで知らないんです?」
「こいつバカだからな。」
ふぅ。ようやく聞けた。その後に聞こえた怜の一言は無視無視☆
そうしていよいよ2通の手紙を空けてみると。
一度は本とかで目にした文章が、そこにはあった。
その手紙には、
「これは不幸の手紙です。受け取った人は、この手紙と同じ文面を4日以内に4人に送らなければなりません。もし送らなかった場合、あなたに恐ろしい不幸や災いが降りかかります。実際にこの手紙を無視した人は、4日後に事故に遭いました。必ず同じ手紙を回してください」
という文章が。
「ま、まふゆ、、、。大丈夫なの?」
そう声をかけてみたが、まふゆの顔は険しい。そりゃ不幸の手紙なんかが送られてきたら誰だって嫌な気分になる。
「問題は、、、この手紙を送ってきた奴が、もう一通だれかにこれを届けようとしたこと。」
そ、そうだ。まふゆ以外にも被害者が出るかもしれないんだ。いや、もうでてるかも。
「こ、これ、、、。どうするんですか?」
美桜ちゃんの一言にまふゆは唸る。
「うーん。本当ならこれを4人に送ったほうがいいんだろうけど。流石に私はできない。」
「かといって、、、どうするか、これ。」
はっ。いいこと思いついた!
「そうだよまふゆ、わたし達がこの手紙を送った犯人を突き止めればいいんだ!」
そんなわたしの一言から始まった、探偵部最初の活動。
この事件を発端に、わたし達は奇妙なことに巻き込まれていくとも知らずに。
不穏っ!!