公開中
第三話 探偵部まで、あと一歩
不穏、不穏にしたい
「た、探偵部っ、、、。」
わたしは職員室でショックのあまり大声でさけんでしまう。
なんでたって、、、。
かれこれ1時間前。
まふゆを連れて、『探偵部』を作るために職員室へ来ていた。
「ふふーん♪探偵部♪探偵部が作れる〜♪このまま♪空まで♪飛びそう〜♪」
「天井にぶつかるよ?」
よくわからない歌によくわからないツッコミ。普段のまふゆとわたしならかなり高確率ででる会話(?)わたしはそれほど浮かれていた。(??)
ただ、その希望は先生の1言によって絶望へと変化する。
早速探偵部を作るため、勘でミステリーが好きそうな先生に話しかけてみる。すると。
「探偵部を作りたい?いいですよ、私が顧問になります。ミステリー好きなので。」
勘が見事に的中し、いぇーーーーい!と心の中で叫び、わたしはこれからのThe青春な学校生活を思い浮かべ、さらには校長先生も頭の輝かしさとサヨナラする未来が見えてきた気がする。
ここまではよかったけれど。
「でも、、、立花さん、雪沢さん、このままじゃ部員の人数が足りなくて、、、。今2人なら、あと4人は必要なんですよ。」
ガッシャァァァァーン
校長先生のふさふさな髪、そして輝かしい青春が、髪の毛が立てていいような音じゃないガラスのような音を立てて崩壊していく。
「そ、そんな、、、。」
そして、現在に至る。
まふゆは入ってくれるとしても、、、4人。意外と壁は高そうだ。
まふゆに慰められ、教室へ。
「うーん、、、。探偵部だからやっぱミステリー好きに入ってもらいたいけれど、、、。」
こうなってはしょうがない。わたし達は手当たり次第、探偵部に勧誘する。
まずは大人しそうなメガネ女子、|天野《あまの》|美桜《みお》。自己紹介の時、読書が好きって言ってたし、誘ってみる。
「ねぇねぇ美桜ちゃーん!部活、どこはいるの?」
「え、えっと、、、咲葵ちゃん、だよね?まだ決まっていなくて。でも運動部は無理だし、かといって吹奏楽部とかも大変そうで。」
ビンゴ!まふゆと顔を見合わせ、聞いてみる!
「もしよかったらさ。幽霊部員でもいいから、これからわたし達が創る探偵部、入ってくれない?」
わたしの必死の願いが叶ったのか、その子は笑顔で面白そう、と了承してくれる。
「やったよまふゆ!これであと3人!」
「よかったね。あ、怜いる。」
まふゆの声につられて見ると、確かに怜がいた。
怜ってまだ何部にはいるとか言ってなかったし、、、。まぁダメ元で。
「怜ー。」
「どうしましたか?ご要件をどうぞ。」
「SiriならぬRenじゃん。本題だけど探偵部入らない?」
「あーまぁいいよ」
あーはいはい、わかりましたよ、バスケ部でも入るんですよねー。って、いいよって言った!?
わたし「ま、まふゆ、、、。もしかしたら、いや多分天変地異起こるかも、、、。」
まふゆ「確かに、、、。あの怜が。怜は怜でなんでOkしたの?」
怜「いやなんとなく。暇そうだし。」
わたし「暇じゃねぇわ!!多分。」
まふゆ「そこは多分つけないって笑」
なんか怜が入るのはちょっとあれだけど、、、うん、まぁいっか☆
あと2人、、、!
「怜、他に探偵部入ってくれそうな人いる?」
「うーん、あ!ちょっとよんでくるわ」
そうして五分ぐらい経って怜が戻ってくる。
その怜の隣には、いかにも眠そうな男子!
「おお〜!めずらしい、よく働くね。流石Ren。」
するとその男子は喋る。
「2組の|朝霧《あさぎり》|亮太《りょうた》ですー。寝れそうなので怜から話を聞いて入ろうと思いましたー。」
んん、なんかクセ強そうだけど、まぁ良し!そしてついにあと1人!
「まふゆとか怜とか、なんかいい人いない?」
「ていってもな、まだ入ったばっかりだぞ。知り合いなんていないし」
「私もあんまりいないかも。まぁでも今日は5人埋まっただけでもかなりいい感じいだと思う。」
フクザツだけれども、確かにまふゆの言うように、5人入ることが確定したっていうのは、かなり大きい。
ちょうど時計をみると完全下校まであと40分ぐらいある。
どうやって暇を潰そうか考えていると。
「うぇーーーい!」
「やめろバカァァ!1年が可哀想っ」
「ちょっと2人ともーーー!」
いきなり知らない声と共に教室に飛び込んできたのは、、、背が低めで肩ぐらいまである髪を後ろで1個に結んでいる中3か中2ぐらいの、性別不明の先輩、高2か高1の女子の先輩、しっかりしてそうな高2か高1の女子の先輩。
それだけでもわたしの頭は「?」でいっぱいなのにさらに人がやってくる。
優しそうな眼差しの先生、ゴツい先生。あとすごいギャルな先輩も。
妙に気まずい空間。
すこし間をおいて、まふゆを口を開く。
「えっと、、、どうしました?」
すると性別不明の先輩が、
「可四酢愛巣、あ間違えた。柏村先生!説明よろしく」とゴツい先生に向かって、、、カシスアイス?という。先生に向かってアイス、、、いいのかな。
「ひすい、私はカシスアイスとやらではなく柏村だ。もしや私の前世、カシスアイスだったのか?、、、まぁ気を取り直して。1年の皆にはすまない。こいつらは問題児でな。」
、、、?前世カシスアイスなの??よくわかんないけど、、、。
カシスアイスならぬカオスになった空間で、先輩の1人が口を開く。
「ごめんね、、、。私達がここにきたのは、探偵部っていうのが面白そうで見に来ただけ。」
視界の端で、怜もまふゆも亮太っていう男子も固まっている。
なんでわかるのかよくわかんないけど、この人達が只者ではないってことは分かった。
ついに登場です