公開中
第八話 MAlicious
英語のタイトルってかっこいいですよね
わたし達は備品庫にいる三人、、、いや働いている二人のところへ。
「手紙を調べろって言ったけど、これで犯人を特定できるのかな、、、。」
わたしは思わず呟く。
「で、でも千里の道も一歩から、って言いますし、きっと見つかりますよ。」
確かにね。でも千里の道っていうならかなり長そう、、、。
そんなことを言いながら階段を上がっていくと窓から一年生の教室が見える。白瀬先輩と佐倉先輩が一年の教室の近くにいるのが見えたけど、今日は一ノ瀬先輩は一緒じゃなかった。そういえば、噂で知ったんだけれど白瀬先輩は「吹奏楽部のゴリラ」って言われてるらしい。握力が凄そう、、、。
よいしょ、と階段の最後の一段を上がるとついに備品庫に到着。中から声が聞こえるから、まだ探してるのかなぁ。
そう思って扉を開けると、まるで猛獣かとでもいうほどのスピードで怜が中から飛んでくる。
「うわっ。すごい、Renって空飛べたんだ。進化したね〜。」
「いや空飛んでねぇし!ちょっとジャンプしただけだし!!って、聞いてくれよ!明が結構すごい発見をしたんだ、あいつ頭いいぜ」
「そりゃぁ、怜と比べたらね、、、。天と地球よりも、ゴキブリと神の差だよ!」
「あーのー」
するとまふゆに突っ込まれる。
「咲葵、人間をゴキブリって比喩しない。あと天と地の差、ね。」
あぁー、そうだった!やばい、わたしのバカっぷりが炸裂してる!!!!!
「そうだそうだ!お前の方がバカじゃね?あとゴキブリってすごいんだぜ。」
怜のせっかくのゴキブリのフォローもまふゆが木っ端微塵に打ち砕く。
「怜はなんでそんな誇らしそうな顔してるの?あそっか、自分がゴキブリだからか。」
「あーーーーーーーーーーーのーーーーーーーーーーー。」
「俺は人間だ!!!まふゆひでぇ、、、。」
とてつもなくうるさいわたしたち三人の横で、西園寺が呆れた顔でなんかいっている。
「あのーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。そろそろおれしゃべってもいいですか?」
あっ、、、西園寺無視してた。伸ばす時間がすごく長くなってる。まぁいいや⭐︎
「えーっと、単刀直入にいうとこの手紙の送り主は女子です、おまけに1組で雪沢と同じクラス。」
「あれっそういえば西園寺何組?」
忘れていた、というか聞いてなかったので質問するとゴミを見るような目で見てくる。実にひどい。
「三組ですよ、三組。」
「あ、違うんだ。」
確かに教室では西園寺見なかった。
「あなた大丈夫ですか?」
「こいつやばいぜ、バカだよバカ。」
「うるさいなーアホこそ黙っとけ!!」
怜との口喧嘩が再発したことは気にせず西園寺は話す。
「いや質問の答えになってませんって。本題に戻りますが、つまりそういうことです、雪沢のことを同じクラスの人が恨んでいる、もしくはその人に手伝わせた人がいる、ということです。たまたま手紙が一組だけに配られていた漢字テストの対策プリントの裏に文字が印刷されてたんです。おまけにもう一つの紙もそうだったので。言い忘れてましたけど同一犯と考えていいでしょう。あと長い髪の毛が入ってたので女子です。」
西園寺の推理にわたしは頷く。確かに納得できる。にしても漢字プリントの裏に文字を印刷するなんて、よっぽどケチなのかな。
「な、なんで一組って特定される可能性もあったのに漢字プリントを使ったんでしょう?」
美桜ちゃんの問いにまふゆは即答。
「そりゃぁ、恨んでる相手に紙なんて無駄使いしたくないからでしょ。わたしだってそうする。」
そういうもんなんだ、、、。わたしはそもそも手紙なんて作らないからよくわからない。
そうこうしてると下校時間になり、わたしたちはそれぞれ帰っていく。あ、今日も亮太、きてはいたけどずっと寝てたな、、、。
次の日。
「眠い〜。」
手紙類はなにも入っていない靴箱の前を通り、わたしは教室へ。早く手紙の犯人が見つかるといいなー。
教室に行くとまふゆはまだきていなかった。今日は雨が降っていたし、まふゆは自転車通学だから遅いのかもしれない。
そう思って待ってもまふゆは2時間目、昼休み、5時間目、、、ついには部活の時間まで来なかった。部活っていっても、今日の木曜日は先生から部活はオフでいいって言われているから部活はないのだけれど。
風邪かなぁ、、、。あ、お見舞いいっとこー。まぁ特殊な事情じゃない限り大丈夫でしょ。
そうしてわたしはまふゆの家へ。
ピーンポーン。
インターホンを押すとすぐに何回か会ったことのあるまふゆのお母さんの声がする。
「あ、咲葵ちゃんね〜。まふゆは2階の自分の部屋にいるわよ。どうぞあがって〜。」
ドアを開け、上がらせてもらうとまふゆ一家の綺麗な家。まふゆは一人っ子なんだよねー。
そのままお母さんに案内され、2階へ。
「まふゆ、咲葵ちゃんがきてくれたわよ〜。無理しないでいいからね。」
最後の一言が気になったものの、そのまままふゆの部屋へ。
ドアを開けると、、、そこにはいつものまふゆがいた。でも昨日と少し違うところがあった。
どんなところかっていうと、、、、、、、、、、、
足に、見覚えのない真っ白な包帯が巻かれていたところだ。
太文字を使おうと思っても使えない、、、。
新しいシリーズは一週間に一回の頻度で更新するので覚えといてください