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最高のグループ_7話
那央「……いいか、全員聞け。これ以上の後悔は、俺たちに許されない」
那央の声は低く、しかし森の奥深くまで響き渡るほどに力強いものへと変貌していた。
彼は一歩前へ出ると、仲間たちの顔を一人ずつ見つめた。
その瞳には、かつて「Red Fang(レッドファング)」によって奪われた仲間たちへの悔恨と、
今この瞬間に託されたカイトの意志が同居していた。
那央「俺たちはあの日、彼らを守れなかった。……だが、今日からは違う。カイトの言葉を、そして死んでいった全員の想いを背負って進むんだ」
柚子「……ええ。私が導くわ。誰一人として傷つかせない。たとえ私の命を削ることになっても、このグループを守り抜くための最適解を出す。私に任せて」
柚子は冷静な表情の裏で、自身の魔力890を研ぎ澄ませていた。
彼女は既に周囲の敵の動静を察知し、次の一手を計算し始めていた。
莉音「……もう泣いてる場合じゃないよね! カイト君があんなに必死な顔して言ったんだもん。ねえ、みんな! 私、全力で治すから! 傷つくことなんて怖くないよ!」
莉音は涙を拭い、満面の笑みを見せた。
しかしその瞳の奥には、仲間を守るという強い覚悟が宿っている。
彼女は自身の魔力896を循環させ、癒やしの光を準備した。
菜乃「…………行くぞ」
菜乃は重厚な盾を構え直し、地を強く踏みしめた。
彼女の体躯には、仲間を守るという誇り高い意志が宿っている。
魔力894の防壁は、いかなる猛攻をも撥ね退ける鋼の意思へと変わった。
悠斗「……あぁ! 俺もやるぜ! カイトに……みんなに、俺たちが最強だって証明してやるよ!」
悠斗は剣を握りしめ、自身の魔力847を刃へと集中させた。
彼の怒りは純粋な闘争心へと変わり、一歩踏み出すごとに地面を砕いた。
夜雨「……月が僕たちを見守っている。この闇の先にある光へ、僕はすべてを捧げるよ」
夜雨は静かに呟き、自身の膨大な魔力1846を開放した。
彼の周囲には重苦しいデバフの波動が渦巻き、敵たちの動きを鈍らせる準備が整った。
彼は影の中から、最も冷徹な支援者として立ち上がる。
那央「……作戦を開始する。目標はRed Fangの本拠地だ。柚子、索敵と弱体化を担当しろ。莉音、悠斗の援護を最優先に。菜乃、前線を死守せよ。夜雨……お前の力で、奴らの動きを止めてくれ」
那央が指をかざすと、彼独自のオリジナル魔法が発動し、周囲の空間に緻密な戦術図形を描き出した。
それは指示役としての彼の真骨項であり、仲間たちへの信頼の証であった。
その時、森の奥から不吉な咆哮が響いた。
Red Fangの追手たちが現れ始めたのだ。
しかし、今この場にいる六人の表情に迷いはなかった。
那央「……行くぞ、『最高のグループ』。私たちの約束を果たすために」
彼らの足元から魔力の奔流が溢れ出し、森の静寂は一瞬にして戦火へと塗り替えられた。
しかし、彼らはまだ知らない。
自分たちが守ろうとしているはずのかつての仲間たちが、今や「Red Fang」の手によって、
異形のものへと変貌しているという事実に。
運命の歯車は、血と涙の予感と共に回り始めた。