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#5 協力
「#名前#、そこ座ってて! ボトルは俺が運ぶから!」
「あ、木兎さん……ありがとうございます」
#名前#の病気について、赤葦から
「詳しい病名は伏せるが、体調が不安定なので全力でサポートしてほしい」と
伝えられた梟谷メンバーたちは、彼ららしいやり方で#名前#を守り始めた。
「ほら#名前#、今日はこれ。糖分補給」
木葉がさりげなく置いたのは、#名前#が大好きな店の限定プリン。
「えっ、いいんですか?」
「おう。赤葦が『#名前#が元気ないとトスが低くなる』
とかうるせーから、チームの平和のためだ。食え食え」
小見は「#名前#専用特等席」として、一番日当たりが良くて柔らかい椅子をベンチの横に設置。
猿杙や鷲尾も、天音が重いものを持とうとすると、
どこからともなく現れて「……置け」と無言で荷物を奪い去っていく。
そんな過保護すぎる部員たちに囲まれて、#名前#の毎日は笑いに満ちていた。
頭が痛む瞬間があっても、恋歌が隣で
「見て、木兎さんの今の顔! フクロウっていうか、ただの茹でダコじゃない!?」
と爆笑させてくれるから、恐怖に浸る暇もない。
ある日の練習後。
夕暮れの体育館で、赤葦が#名前#の横に座った。
「……無理してないか?」
「ううん。みんなが優しすぎて、逆に太っちゃいそう」
#名前#が笑うと、赤葦はふっと表情を和らげ、彼女の肩に自分の頭を預けた。
「……みんな、#名前#が大好きなんだ。もちろん、俺が一番だけど」
「っ、もう、こういう時だけサラッと……」
「天音。今は、自分のことだけ考えて。……コートの中は、俺たちが守るから。
#名前#は、そこで笑っててくれればいい」
赤葦の指先が、#名前#の指と絡まる。
その温かさが、脳裏にちらつく不安を溶かしていく。
病気のことは怖いけれど。
木兎さんのバカデカい笑い声、恋歌の止まらないお喋り、
そして隣にいる赤葦の静かな体温。
この「最高な日常」が、今の#名前#にとって何よりの特効薬だった。
「……うん。私、絶対に治して、またみんなのスコア書くからね」
#名前#の決意に、赤葦は何も言わず、ただ繋いだ手に少しだけ力を込めた。
1日に五回更新は正気の沙汰じゃない