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6-8「その戦いは永く」
No side
ルイス「最高の時間のハジマリだ!」
いつの間にか向けられていた銃を、レイラは避ける。
一般兵が扱うような、ごく普通の拳銃。
その程度なら、異能手術による五感の強化で避けるのに苦労しない。
レイラ「最悪な時間の間違いでしょう」
ただ、相手は戦神と呼ばれたルイス・キャロル。
銃弾の装填は必要なく、異能を使えば新しい拳銃が手元に来る。
気づけばレイラに銃弾が掠るようになってきていた。
レイラ「……やっぱりおかしいわ。異能手術を受けていない、ただの収納能力の持ち主がこんなに強いわけがない」
ルイス「戦場は不可思議なことで溢れてる! ボクもその中の一つにしか過ぎない!」
レイラ「アリス、本当にルイス・キャロルは平和な世界線の──」
そこでレイラの言葉は途切れる。
喉を貫いた弾丸の影響で口から血が流れ伝う。
ルイス「まずは一勝だぁ……♡」
普通なら死んでしまう怪我だ。
しかし、掠れた声で紡がれた言葉が“藍色の文字列”を浮かび上がらせる。
レイラ「……勘違いしているかもしれないから云わせてもらうわ」
ルイス「ん?」
レイラ「私、結構死んでいるのよ。人工異能を植え付けられた時から何度も何度も何度も何度も……数えるのを諦めるぐらいには、ね。自害も何度かしてるわ。他者に殺されることだけが死を迎える方法じゃないもの」
ルイス「……で?」
レイラ「“戦っている時だけ生を感じられる”とか、“精神的に殺す”とか……そんなの知らないわよ」
はぁ、とレイラは剣を向ける。
レイラ「さっさと殺してあげるわ。貴方みたいな狂人を相手してるほど、私も暇じゃないの」
ルイス「──なら、最初から本気出せよ」